表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小学校の怪談  作者: 西城 休
1 心霊写真
1/6

1-(1) 心霊写真を撮ろう

 あれは小学校四年生の時


 僕たちの仲間で「心霊写真」が話題になった時期があった。


 中でも一番盛り上がったのは、学校に伝わるこんな話。


 学校の裏にある山を越えたところにある小さな池ーーその池のそばに生えている木を撮ると、髪の長い女の人の幽霊が写ることがある。しかし、それを撮った者は呪われる……。




 夏休み前のある日、その池に「心霊写真」を友達四人で撮りに行くことになった。


 カメラは()()君(直樹)が持って来た使い捨てカメラだった。


 池の周りは入れないように柵がしてあったけど、みんなでよじ登って、中に入った。


 木は数本あって、どれかは分からなかっから、なお君は片っ端から撮っていった。僕たちはなお君について行って、カシャカシャ撮るのを見た。それだけなんだけど、その頃はワクワクして楽しかった。



 五日後の放課後、僕たちはみんなが帰った教室で、なお君が持ってきた池の写真を見た。


 僕が見た写真は、どれもただの写真で、心霊写真らしい物は一枚もなかったが……


「あっ!見て見て、これ!」


 ヨッちゃん(良雄)が興奮して言うので、その写真に目をやると、木の下にうっすらと煙のような白い影が写っていて、それが髪の長い女の人のように見えていた。


「心霊写真だあ」


 僕たちは何かお宝を発見したように興奮した。


「やったね。なお君」


 僕が言うと、なお君は嬉しそうにその写真をカバンに入れて帰っていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ