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~歓迎・決して離れない・恋に酔う~
プロローグ
探し物は遠くにあって身近に存在しないものだという考え方であった。自分で探すものだと。苦しみながらも少しづつでもヒントがあってそれをあてにしながら広大な大地から探し当てるものだと。
現実は違った。自分が本当に欲しかったものは案外近くにあってそれに気が付くには時間や周りが関わっている。答えが出るためには知っているから出るものだと。
凝り固まった考え程自分を駄目にして可能性をつぶすことになるという事実を知れること。それだけでも世界は変わってしまうということ。