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memory  作者: 弥稜
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日常

朝6時半に目を覚まして、顔を洗って、朝食を作る。

卵焼きと味噌汁という簡単なもの。自分の分と妹の分のお弁当を作ってキッチン作業は終わり。

「あっれ。相変わらず早ぇな」

兄が欠伸をしながら降りてくる。しかし、俺は特に反応せず自分の食事をとる。

いつもこんな感じだ。しばらくして中学生の妹が降りてくるが同じく会話はない。

7時になって、一番下の妹を起こしに行く。

「ご飯食べて幼稚園行く準備するよ」

「柚希ちゃん!今日もいいお天気だね!」

元気な子だ。千乃花の相手はほとんど俺が役目。そう決めたわけじゃない。勝手にそうなっていた。

同じ部屋にいるのにまるでお互いが見えていないかのような認識。

こんな生活がもう、2年くらい続いているだろうか。

家族であって、家族ではない。

「あ、ちのちゃんおはよう。柚希くんも毎朝ありがとね」

千乃花の幼稚園の先生が笑顔で挨拶してくれる。

「いえ。今日も宜しくお願いします」

俺は手短いに応えて自分の高校へと向かった。

毎回1度幼稚園へ向かってから自分の学校へ行く。面倒だけれどそうも言っていられない。

誰もいないから。俺が出来ることだから。

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