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「頑張れ」とは言えない異世界生活  作者: 雪逸 花紅羅
3/3

女神の地位とは一体?

今回は短いと思いますが申し訳ない。

それでは、どうぞ!

道中、特に何もなく無事に町へ着いた。

女神と五回以上会話。そんな、とんでもない条件を俺は満たす必要がある。

雷を落とされないように丁重に話す必要があるんだ。


「すみません、女神様。話したいんですけど良いですか?」

「おい、女神。さっさと姿を現せ。私だ・・・」


ちょっ、何でそんな物言いなんだスペード。俺達は死ぬかもしれないのにさ。


「何だ、そなた生きておったのか。つまらぬ」


いきなり失礼だな、この女神様は!人の命を何だと思ってるんだよ。

思わず言い返そうとした、その時スペードが思いも依らぬ言葉を発する。


「お前こそ、つまらないモノの頂点だと思うが」


ソレ言っちゃいけない言葉だよ。物理的な雷じゃなくて精神的な雷が落ちるぞ。

冷や汗が思わず溢れ出す。手に汗を握るとは、このことなのだろうか。

そんな俺に反して、スペードは何のことは無いといった様子で構えている。


「・・・スペード様ではありませんか。失言を致しました」

「嗚呼、全くだ。今後、我々に雷を落とすなよ」

「はい、承知致しました。それでは失礼を・・・」

「待てよ、女神。まだ終わってない」


何故かは知らないが女神はスペードに頭が上がらないように思える。

それに、どちらかというと今にも逃げ出したいという様子だな。

もしかしなくても、スペードは凄い人ではある。でも、これ程とは・・・。


「お前、我々に雷を落としただろ。謝罪を聞いてないんだが?」

「すみませぬ。申し訳ありませぬ。許して頂ければ幸いと心得ます」


言葉の限りを尽くして女神はスペードに謝っている。

馬鹿なッ・・・女神は、この世界の唯一絶対の存在じゃないのか?

今まで認識していた女神と言う地位が急降下する。大したことないのか?


「次だ・・・次に、我々に雷を落とせば只じゃ済ませない。分かったな」


その眼は禍々しく輝き、方位磁石から映像で映し出された女神を睨んでいる。

それだけなのに俺は体が動かず、言葉を発せられなかった。

女神も同様に固まり、発言を許されずにいた。

今の俺と女神の違いは殺意を向けられているか、いないかの違い。

たった、それだけのことなのに俺はホッとしていた。

その殺意は全てを従わせる力がある。言葉だけで殺される。

そんな意識があった。もし俺が殺意を向けられていれば?

そんな恐ろしい事を考える余裕が無い。考えただけで背筋が凍る。

ああ可哀そうな女神様・・・。今の俺にはどうすることも出来ない。

時間が過ぎるのを黙って待つだけ。それだけでも息が止まりそうだ。


本当に危険なのは女神じゃない。スペードだったんだ!

頭を抱えたくなるのを抑えて・・・というか動けば殺されるかもしれない。

ひたすら耐えた。気絶するかも・・・気絶した方が楽かもな。


「もういいぞ、行け。お前に言いたいのはそれだけ」

「はい。心得ました!」


まるで気にも留めないように冷たく言い放つスペード。

それに対し女神は素直に言うことを聞いている。何なんだ!?

安全な筈の町が一気に鬼の住む町へと化す。悪い、町の人々。

罪悪感を抱えながら町へ来たことを後悔する。

波乱万丈どころじゃない。俺の人生は一体どうなってやがるんだ!?





ありがとうございました!

次は気合い入れて書くので、宜しくお願いします。

それでは、失礼します・・・。

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