表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「頑張れ」とは言えない異世界生活  作者: 雪逸 花紅羅
1/3

罪滅ぼしの理不尽な旅

こんにちは!雪逸花紅羅です。

一応ギャグということで皆様にも突っ込んで頂ければと思っています。

本作では突っ込み(物理)が多くなるとは思いますが笑いながら見てください!

本作は結構な難易度となっておりますので、いつクリア出来るか未定です。

それでも進むという勇者様は先へお進みくださいますようお願い致します!

それでは、女神様の創造した世界に幸いがありますように・・・。



――俺は死んだ。別に何の未練もなかったし、悔いもなかった。

今、気になることは一つだけ・・・・。

目の前に居るコイツは誰なんだよ!?


「誰だよ、お前。俺は死んだんですけど」

「この無礼者!私は女神で在るぞ。口に気をつけよ」


女神?何言ってんだコイツ?冗談だろ?

半信半疑で女神を見つめる。確かに服こそ豪華だが、普通の人だ。

神々しい雰囲気とか皆無だし、なんか胡散臭いぞ。

まぁ・・・でも本当に女神だったら困るから敬語は使っとくか。


「すみません。余りの出来事に混乱していて」

「何だ意外と丁寧ではないか。中々、出来の良い人間のようだな」

「これはどうも・・・」


常に上から目線。でも俺が丁寧っていうのはどうかな?

女神なら俺の生前くらい知っているだろう。

少し懲らしめてやろうと俺は自分の生前について質問してみた。


「女神なら俺の生前とか分かったりしますか?」

「勿論。強盗に殺人・・・褒められたことはしていないな」


ビンゴ!当たっているということは本物の女神かもしれない。

見た目こそ普通の人間だが特別な能力でも持っているのだろうか?


「女神様、俺は地獄行きなんですか?」

「違う。お前には私の創造した世界で生活してもらう」

「はい?」


女神の創った世界で生活?どんな世界だよ!

突っ込みたいことは山程あるが言えば怖い目に合う。

俺の野生の感がそう告げているので従おう。


「お前は生前、罪を犯した。

だが私の創造した世界で改めるのならば許してやらんでもない」

「いや、でも周りの人達が危険だとか思わないんですか?」

「心配せずとも境遇は皆、同じである。お前の方が危ないかもしれんな」


要するに、その世界には俺と同じような犯罪者しかいないと。

しかも俺なんかより強い奴なんて星の数ほど居るんだろうな。

さらば、楽しかった現実世界。俺は地獄の日々に旅立つぜ!


「嗚呼、言い忘れておったが私の世界では「頑張れ」とは言ってはいけない」

「はっ?何でですか?」

「確かに励ましの言葉ではあるが相手に相当な負荷をかける」

「頑張ってること前提なんですか・・・」

「そういうことだ。気を付けて行け」


すでに更生しようと皆が頑張っている。

だから、お前は他の者に負担を科すなと女神様は言いたいんだな。

でも仮に言ってしまったら?日常的に使う言葉だろソレ?


「もし「頑張れ」と言ってしまったら何が起こるんですか?」

「そうだな。死ぬし、一からやり直しになる」

「いや、待ってください。死ぬって・・・死んだらどうなるんですか?」

「ゲームのように一からやり直しになる。初めの村からな」

「そんな理不尽な」


本気で言ってるのか、この女神は?

無理に決まってるだろ。死ぬってどういう事だよ?

一からやり直しになるとかゲームでも在り得ないわ!


「食料とか金はどうなるんですか?」

「基本的に存在しない。飲まず食わずで生きていける」

「武器とかは?」

「其処ら辺に落ちているから好きに使って構わない」


あれ?食料とかは無いのに武器はあるんだ。

意外に親切だな。でも、何か嫌な予感がする。


「武器で他人を倒すのは構わないが世界から抜け出すには条件がある」


やっぱりな、想像通りだよ!すんなりクリア出来る訳無いもんな。


「一つ目に仲間を三人集めること」

「四人で最後の町とかに向かえば良いということですか?」

「読みが良いな。四人で最後の町フォルスへと向かえば良い」


そこで協調性を求めてくるのか。抜け目が無いな。

ある意味、弱くても抜け出せるように出来てるのかもな。


「他に条件は?」

「特に無い。後は心の持ちようだ」

「そうですか・・・」


え~っと、今まで聞いた情報を整理すると・・・

其の壱、「頑張れ」と言ってはいけない。

其の弐、四人で最後の町フォルスへ向かえばクリア

其の参、死んでも平気!アンデッドだぜ!ヒャッハー・・・・

何だこりゃ、普通のゲームでも無い設定だぞ!

良いのか悪いのか分からない。まぁ、地獄よりマシだよな。


「さて、もう良いだろう。支給品を持って扉から立ち去れ」

「はぁ・・・分かりました」


支給品あったのかよ。

しかも支給品に剣とか混ざってますけど更生させる気あるんですか?


「ん・・・これは何だ?」

「嗚呼、それか。それは私と話が出来る魔法の方位磁石だ」

「どんな需要が?」

「そちらの声は私に全て聞こえる。そして困った時は私が助言する」


話を聞き流しながら腕時計型の方位磁石を身に着ける。


「「頑張れ」と口に出して言ってみよ」

「え?・・・頑張れ」


その時だ空から落ちてきた雷が衝撃の痛さと事実を与える。


「何だよ、コレ?」

「此処では死なんが、外へ出れば死ぬぞ。そのように作られている」


必死に外そうとするが外れない!クソッ・・・何なんだ。


「一度、身に付ければ最後の町でしか外せない。諦めるが良い」


神の悪戯とはこのことを言うのだろう。

反論したいが、軽率にも付けた俺が愚かだったのだ。

大人しく支給品を持って扉へと向かう。


「元気でな」


女神は微笑む。気味が悪いな。女神様とは出来れば会いたくない。


俺は勢いよく扉を開いた。面倒だがやるしかないらしい。

眩しい光に包まれて気付いた時には何故か森に居た。


今回から始まりました「頑張れ」とは言えない異世界生活。

突っ込みどころ満載の作品に出来れば良いなと思っております。

初回で女神様の怒りの雷が炸裂しましたが、

おそらく・・・・これから活躍してくれることでしょう。

俺はギャグが得意なんだ!

とは口が裂けても言えませんが楽しんで頂けましたか?


初めてのことばかりで戸惑っています。大丈夫かな・・・。

読みにくい文章であることを謹んでお詫び致します。

気に入って頂けましたら、引き続き宜しくお願い致します!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ