表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日雇い魔王の災難  作者: 西谷東
二章
12/42

汽車の旅

「汽車に乗るのも、久しぶりだな」


切符を購入するため、ユストは売り場へ向かう。


すると、何やら頭の上に柔らかいモノが乗せられた。


「いらっしゃいませ、二枚ですね」


「え、一枚……」


女性店員は、ユストの上の方に目を向け


「そちらは、お連れの方では?」


「お、お前……」


大胆にユストの頭の上に豊満な胸を載せている女性ーーというより、竜。


「何で、シルシュが居るんだ」


ユストが顔を顰める。


シルシュの服装は、露出の少ない旅装束。

見た目だけなら美女の分類なので、周りの男の視線を釘付けにしている。


「なんで、あんな子供と……」


「う、うらやましい」


そんな男たちを無視して


「あれほど大胆に告白されては……妾も応えねばなるまい」


「重いから、そろそろ退いてくれ」


「のせてやってるのだ。すまんが、新居まで二枚もらおうか」


シルシュがドヤ顔で言うと


「はい、港町マイムまで二枚ですね」


女性店員が頷く。


「オレの金を、勝手に使うな!!」


汽車に揺られて数分ーー


「ところで、ユストよ。魔王ごっこは、もうやらないのか?」


「ごっこって……」


オレは命を契約で縛られたんだが、とユストは言う。


「あの様な紙きれ一枚のものは、妾から見れば遊びにすぎない。本格的に魔王になりたいのであれば、やはり純魔族との直接契約が必要だろう」


「いや、オレは別に魔王になりたい訳じゃ……」


シルシュは肩を竦めると


「エンリルの目があるのに勿体無い」


ユストは眼帯抑えると


「これは、竜神様に交換してもらったんだ。オレ、母さんと同じ病気で死にかけたんだ」


その病を癒すため、左目を交換した。


「エンリルは、純魔族の王だ。妾も何度か会ったことがある……確かに、同じ気配を感じる」


(やばい女に手を出したと聞いて以来、奴は姿を消したようだが)


「竜神様の名前は聞いたことねぇけど、純魔族ってのはナイ。オレの実家、教会だし」









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ