オウカスルセツナ ver.セツナ→ヒトトセ
オウカスルセツナ
揺れる
揺れない
静かに
ざわめく
止まる
止まらぬ
やかましく
静まる
内側にある真実を
私上手く捉えられているのでしょうか
あなたの言葉が気になるばかりで
静かに ざわめく
・・・私の内側
外側にある真実を
私上手く捉えられているのでしょうか
有象無象を気にするばかりで
やかましく 静まる
・・・私の外側
億のその先を
兆のその先に
京の垓の 形骸のその先が
分かる時というのは来るのだろうか
那由他のその先で
終わらぬ時を望むけど
私が数えられるのは
「一つ」に満たない刹那だけ
ずっと
ずっと
私「一つ」をずっと夢見ている
だけど きっと
きっと
それは「こんなにも遠い」もの
だから 近く
近く
近くの刹那を愛してる
でもね それは
それは
・・・すっと通り過ぎていくの
三センチずつゆっくりと落下を続けてゆく花の欠片に
私は刃をすっと差し入れるが
一瞬が長くて
刹那的に短い私の生が
通り過ぎていくだけ
・・・私は数打ち刀に似ている?
そこまで時間が 分かたれることもなく
形だけが
別れただけ
抜き身の心と
この「いのち」が
いつか元のさやに収まるだけ
「遊びも極めて」こそ真の武芸者と言うけれど
どうせ誰かの道を辿るだけ
私のこの生は
全てが切ない刹那のようで
退屈なこの日常も
無量大数ほどには続かないけれど
それならせめて一つだけ
桜の木の下で眠る夢を見てみる?
・・・それで「一つ」が満たされるのなら