表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/12

近付く冬

作者:あいり

担当月:11月

ジャンル:恋愛

作品キーワード:紅葉

詩的物語

「近付く冬」



紅く色づいた紅葉こうようのアーチの下を

あなたとともに歩く


時折り

はらりと舞う紅葉もみじの葉が

柔らかい風を運んで来てくれる


今こうして歩いているのは

あなたが

紅葉こうようを見に行こう」と誘ってくれたから



高台にあり

紅葉もみじの中で街を一望できる神社


紅葉シーズンは

たくさんの観光客が訪れる場所


顔を寄せあい

写真を撮る恋人たち


手を繋いで

街を見下ろす老夫婦


だけど私たちは

ほんの少し距離を取って歩く



周りから見たら

私たちは恋人なのかもしれない


でも

現実は違う


手を繋ぐことも

寄り添うこともない


他の誰でもない

私を誘ってくれたから

ちょっぴり期待してたけど……


やっぱり私たちは

ただの〝友達〟みたいだ


私を誘ってくれたのも多分

「気楽に誘える相手だから」

というようなものだと思う


嬉しいけど

……やっぱり、ちょっと寂しい



紅く染まる木々の下

笑顔で話してたけれど


本当は

枯れ木のように渇いていた心

彼がそれに気付くことはない


もうすぐ

この紅い木々たちも

私の心のように葉を落とす

次話、篠宮さんへ続きます。いよいよ最終回!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ