第19部(7)
第19部 ―砂漠の神殿―(7)
「じゃあ・・・お母さんたちは、し、死んじゃったの・・・?」
母親から目を離さずに、話を聞いていたテューサが恐々と言った。
『・・・ええ。しかしこれは栄誉ある死。悔いてはいません。あなたを置き去りにしたこと以外はね』
『私ら5人はそれぞれでこの神殿へ足を運び、仲間を待ちました。5人が揃い、幾日か過ぎると、台座に供えれられたただの石ころが輝きだし、色を持つ宝石へと変わったのです。そして、私らは宿りました』
ラーミアが一度話を切ると、ルビスがそこへ詫びを入れた。
「僕たちを護るために、このような姿になって頂いて、有難うございます。そして・・・申し訳ないです。僕らが、未熟だから・・・」
『違うよ! あたしたちにはまだお仕事があるのよ!』
慌ててランクルが言った。
「仕事・・・?」
テューサたち5人の声が揃った。テュクたちも揃って、ふ、と笑う。
『ええ。あなたたちの前にも、ミール・ストーンを使って世界を平和に導いたってことは知ってるわよね?ライソカスが、世界から孤立したときのこと。あのときも使い手が5人いて、石の中にも5人宿っていたの。そして、少し残酷に聞こえるけど・・・。災いを起こした世界への戒めとして、ミール・ストーンに宿る5人の魂たちを使って、平和を取り戻した。・・・意味、わかる?』
テュクは最後のほうを自信なげに聞いた。聞かれた5人は、こくこくと頷く。
「ライソカス国を孤立させるために、森や海に平和を取り戻すために、魂を使ったってことですよね・・・」
ルビスは言葉を選びながら、慎重に話した。
『その通り。此度の私らは、反省した世界を1つに戻すことが使命なんです』
ラーミアが最後の言葉を紡いでから、暫く沈黙の時間が流れた。誰もこの沈黙を壊そうとはせず、また、何を話していいのかも分からなかった。立ち尽くしたままの時間が、過ぎる。
やばいです・・・。
なんか最近Hitが増えてる気配なし・・・。
長らく更新が止まってたから、仕方の無いことだとは思うのですが・・・。
皆さん、読んでください!!