表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/84

第5部(1)

ついに第5部突入!!


第5部―ネイス国を目指して―(1)


 「私たちの共通点ってどこだと思う?」

テューサは隣で歩いているシャネラに尋ねてみた。シャネラは少し考えた。

「・・・石を持っているところ。」

「それもそうなんだけど。」

「じゃあ、何なんだよ?」

シャネラは困った顔をした。テューサは目を大きくして言った。

「私たち2人とも、それぞれの国の城下町出身なのよ!」

「・・・それが?」

欠伸をしながらシャネラは興味なさそうに聞いた。

「少し遠くなっちゃうけど、ネイス国の城下町へ行きましょう!」

「・・・あのさあ。食料足らないと思うよ。」

シャネラはテューサの言ったことに指摘した。

「・・・その点は・・・まあ、頑張りましょう!」

「げ。・・・また倒れるなよ?」

更に指摘した。

「その点も頑張るわ!」

「何でもいいけど・・・。そろそろ寝床探さねえ?もうすぐ日が暮れるぞ。」

空を指さした。スカイブルーから、オレンジ色に染まってきている。

「そうね・・・。この辺何もないから・・・寝床も何もないわね。」

テューサが辺りを見渡してシャネラに言う。

「ここで寝ましょうか。」

「・・・ここ・・・。」

唖然としてシャネラが呟く。

「何か文句でも?」

「いや・・・。」

シャネラはその場に寝転んだ。・・・あまり心地よいとは言えない。

「・・・ご飯は?」

テューサが寝ているシャネラの隣に座って、尋ねた。

「明日の朝まとめて食う。おやすみ。」

素っ気なく答えて目を閉じた。テューサは皮袋からナイフを取り出して、すぐに持てるような場所へ置いた。そして、シャネラの街で買った干し魚を半分食べた。

 テューサの周りは闇に包まれた。火熾し木で火をつけ、暖を求めた。心地よい温かさがテューサを覆う。すると、眠気がテューサを襲ってきた。(寝ちゃだめかな・・・?)

 以前、盗賊に襲われたこともあり、夜野宿する時は神経が敏感になっていた。それでも睡魔は勢力を増し、テューサに襲いかかる。何かして気を紛らわし、眠気を振り払おうとした。

「ネイス国はどんな国だろう。地図を見ると、木や山が多いみたいだけど・・・。」

頭の中で思うより、声に出した方がいいと思ったテューサは、1人で話しつづけた。

「木や山・・・ってことは、自然の・・・ラルウィ・・・かしら?」

睡魔が再度襲ってきた。顔をぱんぱんと叩いて、シャネラが起きるまで少しでも長く起きていようと必死になった。

「その後・・・どうすればいいのかしら。そういえば、シャネラの居た街で情報収集するのを

忘れたわね。・・・ふわぁ。」

ついに欠伸が出た。・・・今まで我慢してきたのに。まだまだ夜は長い。隣ではシャネラが気持ちよさそうに寝ている。

「眠って・・・いい・・・?」

聞こえないことは分かっていたが、シャネラに向かってそっと囁いてみた。

「・・・もうちょっと起きていよう・・・。」

 その頃のシャネラは、夢の中でシャーマに捕まっていて、目を覚ますことが出来なかった


そいえば、いつのまにやら200hit!!

有難うございます〜。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ