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はじめに

エッセイで食っている人は本当にごくわずかであると石田衣良先生も言っていたが、確かにエッセイとされるものを読んだとき、その著者は本業は小説家であったり、なにかしらの創作活動を行っているうえでその肩書からエッセイを書いている、という事が多い。

しかしながらこのご時世、好きなことをして生きていくのが子どもたちの憧れとして、なりたい職業ランキングにカタカナやアルファベットで表される職種が羅列されるようになった。

であればそこに「エッセイスト」という職種が堂々と鎮座していて然るべきであると思う。


30年ほど人生を過ごしてみて、人並みにこの日本の持つ無数のコンテンツに触れてきた。それは衣食住であれ、四季であれ、はたまた誰かが作り上げた文学作品であれ、夜中に煌々と佇む自動販売機であれ。

思えば人並み以上に目に触れる情報濃度の濃い数年間もあったような気もしてくる。


30年ほど生きたくらいの若造が何を言っているのか、と思われるだろうが、その程度の人生を生きた、分かることと分からないことがちょうど半分ずつくらいの今、ここで書くべきは私にとってエッセイだと思った。


この小説家になろうという場をお借りして、私は自称エッセイストになろうと思う。

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