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続編2-LAST

 確かに視界ははっきりとしているにも関わらず、頭は息苦しい霧の中に浸されたようだ。 


何か酷い違和感を覚えてもそれが何かがわからない、今はただケニスにとってティアファナが腕の中にいるのが救いだった。


ティアファナの態度からしても何かがおかしいとは感じるのだが確信には至っていない。


そして考えようとすると頭の中に靄がかかる。


小さく柔らかい体を息苦しくないよう抱き直すと、きゅっと背中に回された彼女の手が握られ、その確かさにケニスはふと息をついた。


 思い出せるのは先程ティアファナにも話した部分だけだ、しかしどうも釈然としない。


幾ら義父や義兄がケニスに思うところがあるにせよ、運ばれて来た怪我人を追い返すような人物ではない事もわかってはいるのだが。


また痛みを覚えだした頭を抱える代わりにティアファナの細い髪に唇を寄せた。


どこか自分が不安定な場所に立っていると感じても、甘い感触がそれを取り払ってくれる。


ずっと心配を掛けてしまったのだろう、ベッドに引き摺り込むなりあっさり寝息を立て始めてしまった彼女の頬を撫でても起きる気配はない。


 ティアファナの髪をゆっくりと梳きながら、彼女のドレス姿を思い出した。


彼女の母親であるロレッタとはケニスも面識はないが、勿論ブレントの愛妻として噂は聞き及んだ事がある。


異国の貴族令嬢であったロレッタは療養に来ていたこの土地でブレントと恋に落ち、周囲の言葉を物ともせず結婚したらしい。


ティアファナが少々エキゾチックな雰囲気さえ漂わせるのはその母親によく似ている所為だ。


 ただ、と今は閉じたその瞳を覗き込み、ケニスは思う。


ティアファナはロレッタのように病弱ではない、自由に外へ出る事も出来るしやろうと思えば何も出来る。


彼女は恐ろしいほど器用で頭もいい、性格が素直なお蔭か何でも柔軟に吸収する。


そう、その意思さえあればティアファナはきっと出来ない事はないだろう。


それを認めるのが怖かっただけだ、いつでも腕に閉じ込めていなければいつ飛び立ってしまうかと恐ろしかっただけだ。


 今頃になって義父の気持ちがありありとわかる事にケニスは苦笑する。


愛する者を失い、そして遺されたその結晶たる存在を周囲に隠しておきたかったのも道理だろう。


事実ティアファナはあっという間に義父の許から去る事になってしまった、多分に皮肉にも彼が危惧していた通りの結果になってしまったという訳だ。


彼女にも言ったようにそれを後悔する事はないが、如何にブレントがティアファナの帰りを待ち望んでいたかをこの部屋によって思い知らされ、そして気付かされた。


もし己がその立場になったのなら、何度胸を引き裂かれても足りない思いがするだろう。


しかし義父も義兄ですらもその立場をティアファナに訴える事はしなかった、ケニスの事はともかく常にティアファナを思っていた事がわかる。


 一体義父はどんな思いで妻のドレスを娘に託したのだろうか、それは考えてもわからなかったがただそこにある愛情は確かにケニスも感じた。


今彼女が腕の中にいるのは何もお互いの愛情だけではない、今までティアファナを守り育て慈しんだ存在があってこそなのだ。


だからこそティアファナはこうも自分の心の中でしっかりと輝いているのではないかと、そう思った。


 恐れているばかりで、果たして己が彼女に相応しい夫だと言えるだろうか。


ティアファナは常にケニスに対し愛を示して来た、決して逃げ出そうとはせずに傷付いても立ち向かって来た闘士なのだ。


その愛と志を今更疑ってどうする、彼女は逃げない、この先もずっと。


何故か今そう強く信じる事が出来た、自分にぴったりと寄り添うこの存在のお蔭で。


 だからこれからは、彼女を閉じ込めておくだけの事をしてはならない。


例えどこへ飛んで行ったとしても、ティアファナはケニスの許へ必ず戻って来る。


様々なものを見て、様々な事を感じても、彼女の愛は決して揺るがない。


きっと、自分がそうであるように。


――そう感じる事が出来た。


 ケニスはそっとティアファナの額に唇を落とし自分も目を閉じる。


心底よかったと思った、何故か得体の知れないものを見過ごしているような気分の今、ティアファナのこのぬくもりが現実を教えてくれる。


彼女が望む事をどんな事でもしたい、ケニスは尚更に強く決意した。









 しかし考えるのと行動するのとでは大きな隔たりがある。


ケニスは伯母のメリッサが甘いものを断つと言いながら三日も続かない事を思い出し何とも言えない気分に陥った。


朝からティアファナが篭ってしまった厨房の前で右往左往するしかない他二人の男を見て心底そう思う。


いい加減腹に据えかねたコックが追い出さなければティアファナ自身に邪魔にされていた事だろう。


はあと息をついてケニスは落ち着かない様子のブレントに声をかける。


「他で待ちませんか?我々がこうしていてはティアファナを急いてしまう」


「……ああ、そうだな。そうしよう」


「なんで貴様まで一緒に……早く帰れっ」


 ぶつぶつと言うディーンを尻目にブレントと共に客間へ行くと、使用人がすぐにお茶の支度をして出て行く。


大きなソファに向かい合ってゆったりと座り、やがてケニスは静かにブレントに向かって頭を下げた。


「なんだい?」


「申し訳ありませんでした。今までティアファナをこちらへ伺わせなかった事、お詫び致します」


 ケニスがそう言って顔を上げるとブレントは面白そうな顔をして目の前のティーカップに口をつける。


そんな義父を見るのも初めての事だ、妻と娘の事は置くとしても仕事では常に表情を変えないブレントだったからだ。


ディーンがまた口を挟もうとするのを制し、ブレントがやがて肩を竦める。


「それで、詫びを入れるという事は、ティアファナを返してでも頂けると?」


「ご冗談を」


 思わず首を振ったケニスにブレントがまた珍しく声を上げて笑う。


流石にディーンも見ない顔だったようで、ぎょっとした視線がブレントに行った。


「どんな心境の変化があったのかは存じないがね、……私も君の気持ちは理解出来るつもりだよ」


「お恥ずかしながら、こちらも漸く思い至ったところです」


「ああ、流石にご賢明だな。私が君の年ではなかなか」


 笑い続けたブレントはふと窓の方に目をやって、手にしていたカップを置いた。


「私は娘を信じている、その娘が信じた君を信じている。親馬鹿と言われようともね。私にはそれが全てだ」


 もう一度ケニスは深く頭を下げた、気恥ずかしい思いを隠すようにして。


これまで様々な事を経験して来たつもりだったが、やはりつもりになっていただけと言うより他はない。


己の感情のままこれでいいのだと彼女が拒まないからぶつけ続けられていたものの、こうして彼女を見守る形で愛する人を前にするとそれがどれだけ思慮のなかった事かがわかる。


賢明などとは遠く及ばない。


 微笑んだブレントの顔を見て、ケニスもまたここへ来てよかったと思った。


それならば自分が無様に頭を打った事にも意味があるのだろうと、そう思える事が出来る。


昨夜涙を堪えたティアファナの顔を思い出し、そして今ブレントの微笑みによって遅過ぎた選択ではない事を知った。


「よろしければ、いずれ休暇をとって我々と旅行に出ませんか」


「君達と?……しかし」


 言い淀んだケニスは頭を振る。


「そうしたいのです。ティアファナも、私も。よろしければ、是非共に」


 少し間を置いたブレントはやがて顔を綻ばせて頷いた。


それにケニスも密かにほっと息を吐き出し、ティアファナの笑顔が浮かんで頬を緩める。


今まで表面上としてしか理解の出来なかった二人の親子の絆を感じ、ブレントの愛情がケニスにとっても有り難い事だと思えた。


兄の方はともかく、仕事で忙しくしていてもブレントの愛情は確かにティアファナに届いていたのだろう。


だからこそ彼女はああも愛情深い、そして至らない夫に対しても辛抱強い。


 もっと扉を開いてやる事だと、ケニスは考える。


確かに外には様々な危険も誘惑もある、だがそれを恐れて籠に閉じ込めておいてはやがて彼女の羽も痩せ衰えてしまうだろう。


そしていつか鳥篭を、その主を、疎ましく思うようになってしまう。


否、そうはならずとも、彼女の本来の自由な愛情を奪ってしまう事は確かだ。


愛する者が唯一人しか存在する事はなくていい、沢山の愛するものの中で己を選んでくれる事にこそ意味がある。


きっと思う以上に自分は欲が深く、贅沢者なのだとケニスは笑った。


「それなら私も同行しよう」


「ディーン、見っとも無い真似をするな。本当に私はお前の事だけはロレッタにどう報告していいか」


 当然とばかりに胸を張ったディーンにブレントが額を押さえ首を振る。


ちらりと寄越したディーンが視線にケニスは瞬時に同じ方向へと視線を逸らした。


勿論ティアファナと多くの時間を過ごしたという義兄の愛情も疑うまでもないが、それはそれこれはこれだ、口煩いだけの小舅を同行させるつもりは更々ない。


 全く同情の余地もないが、彼はあまりにも理想に拘り過ぎるのだとケニスは思う。


これでいて過去彼の結婚生活は悲惨なものではないとケニスも聞き及んでいたが、どうにもそれに耐えられる女性が稀なのも事実だ。


麗しい美男であるディーンに優しく扱われて悪い気を持つ女性はいないだろう、しかしそれに助長しない女性もまた稀な事である、貴族であればあるほどに。


以前ケニスも彼の妻達を見た事がある、だが何度見ても印象は同じだ。


結婚当初に見た女性達は清楚と言ってもいい身形だったにも関わらず、それが幾許か過ぎるとすっかり様変わりしてまるで女王気取りだった者もいた。


そして彼はその妻達にすっかり愛想を尽かすという訳だ。


だからと言ってその理想たる女性像を己の妻に重ね合わせるのも甚だ迷惑な事で、男としてケニスも気持ちはわからないでもないが自業自得だという気もする。


 そしてそんなディーンを見ると、やはり自分がどれほど幸運なのかも思い知るのだ。


何度も何度も彼女の愛情を試そうと背を向けたあの時にすら、それがわかっていたというのに。


「お待たせしました!」


 そう言って飛び込んで来た彼女の姿にケニスはまさしく幸運の訪れを感じた。


初めからそうだった、今以上に幼い姿をしていた時からケニスの心に彼女の姿が飛び込んで来て一気に全てを照らし出したのだ。


当てのない闇の中だった自分の未来を照らし、そして今尚隣に寄り添い先を照らし続けてくれる。


躓いても立ち止まっても、笑顔で手を差し出して。


「行こう、ティア」


 立ち上がって歩み寄りケニスが差し出した腕にティアファナは笑顔で頷き手を絡ませる。


そう、どこへ行っても、彼女はこうして戻って来て自分の腕を取ってくれるのだ。


――例えば、夫を心配して実家に戻っていても。









 美しく晴れた空の下、庭での食事会は和やかに進んだ。


主に義兄とのちくちくとした嫌味の応酬を除けばではあるが。


ただケニスにとっては「君達は実によく似たところがあるな」と笑ったブレントの一言が地味に疲労を増大させた。


やがてディーンが秘書によって仕事に引き摺られて行くと間もなくブレントも屋敷の中に戻り、残されたケニスとティアファナはただ言葉もなく庭の大きな木に凭れかかって空を見上げている。


「ティアファナ」


 そう呼びかけるといつものようにティアファナは短く返事をして顔をケニスに向ける。


「心配を掛けてしまってすまなかった」


「え……いえ、そのように謝られる事などありません」


「そうやって俺を甘やかす事はないんだよ。一時でも愛する妻を忘れた夫なんて」


 ぴくりとティアファナの肩が揺れ、見る見る内に彼女の大きな目が更に見開かれていく。


その大きく丸い目が愛らしくてケニスは微笑みティアファナの肩を引き寄せた。


「いつ……?」


「そうだな、……さっき君が部屋に飛び込んで来た時に。初めて会った時もそうだったね、君はそうして俺の許へ飛び込んで来た」


 衝撃がまだ収まらぬといった表情で、やがてティアファナは頷く。


二人が初めて出会った日もこの庭での事だった、パーティーから抜け出したケニスの許へと慌てた様子で飛び出して来たのがティアファナだった。


ケニスはその時の事を思い出して密かに微笑む。


あの時の事は確かに幸運だった、あまり人との接触を許されていなかった彼女と初めて面識を持ったと言っていい日だったのだから。


それまで時折姿を見掛けただけだったというのに彼女の姿はいつまで経ってもケニスの脳裏からは消えてなくならず、そうして一方的に一目姿を見るに留まり続けた結果彼女の方が己の前に飛び出して来たのだから、幸運以外の何物でもない。


そこで言葉を交わしたのはたった一言二言だけだったが、ケニスにはそれで充分だった。


見る度に美しくなる彼女の声はどう変わったのだろうと、より一層彼女への思いが尽きなくなった。


「あの時ははしたない真似をして……」


 気恥ずかしそうに俯いたティアファナの顎に指を掛けて上を向かせると、ケニスはその朱色に染まり始めた頬へと唇を落とす。


「一体どこの妖精が飛び出して来たのかと思ったんだ」


「まあ」


「本当だよ。あの時はそれ以前に君を見かけてからまた日が経っていたから、一瞬誰かわからなかった」


 あの時ほど女性の成長が早いものだと感じた事はない。


そして父親の影に隠れていた人形そのものだった少女が確かに生きて動いているのだと、まるで夢のように思った事も。


「初めて君の目に俺が映った。君の声を聴いた。もっと君が忘れられなくなった」


「わ、私も素敵な方だと……思いました、またお会いしたいと」


「そう?君にダンスを申し込んだ日にはすっかり忘れられているのかと思ったよ」


 首を振ったティアファナを抱き締めて、最後に作った菓子の匂いだろう彼女に染み込んだ甘い香りを吸い込む。


「俺はずっと怖かったんだろう、君がいつまたそうして俺の許を飛び出して行くのかが」


「私はそんな事しませんっ。……あ、でも、……それが必要な時はそうする勇気も大事なんだと思いました」


「俺にはそんな勇気もなかった」


 ティアファナの傍に己が不必要などと、今ですら想像するのも恐ろしい。


もうあの頃には戻りたいとも思えない。


何の当てもなく、仕事で転々とあちこちを飛び回り女性から女性へと渡り歩いた、あの頃には。


知らなかったのだから無理もないが、今更幸福を手放すような危険は冒せない。


だが幸福を逃すまいとして縋り付き閉じ込めるのと、愛しみ寄り添うのは違う。


「ティアファナ、君は俺の幸運だ」


「……幸運?」


 頷いたケニスはティアファナの両頬を手で包みその瞳を間近で見詰める。


「俺の光に包まれた未来に続く扉の鍵を、君が作り出してくれた。そんな扉がある事さえも気付かずにいた俺に指し示してくれた。君が、俺の幸運そのものなんだ」


 己の額をティアファナのそれに擦り付け、長い睫毛に縁取られた艶やかな瞳を間近で覗き込む。


木陰から零れる日差しがその瞳に反射してきらきらと輝いて見えた。


それはまるで今ケニスが言った通りの、未来の姿をしている。


「私こそ、貴方は……ケニスは、私の幸運です。貴方に出会わないでいたらと今思うと、少し怖いです。私はただ、父や兄が望むままの姿でいて、それが全ての幸せだと疑わなかったでしょう。そして私に向けられている真の愛情にも信頼にも気付けなかった」


 ゆっくりと身を預けて来るティアファナを抱き締めてケニスは頷く。


まだ歩き始めたばかりの自分達の道は長く長く先が続いている、そして今まで歩んで来た道も確かにあるのだ。


「ゆっくり行こう、先はまだまだ長いんだから。これからまた気付く事も山ほどある、お互いに」


「はい」


 顔を上げて微笑んだティアファナに微笑み返し、ケニスは口付けを降らせるべくそっと顔を近づける。


「ティアーッ!!」


「は、はいっ!」


 突然二人の間を切り裂いた叫び声に対し、反射的にティアファナが立ち上がった所為でケニスの唇は彼女のドレスに落ちる事になった。


「今ロレッタの部屋を掃除させていたらこれが出て来たんだ。お前にプレゼントするから、さあ、早く身に着けてみなさい」


 駆け寄って来たブレントが笑顔で髪飾りを差し出すのにティアファナも笑顔で頷いて屋敷の中へと入って行く。


「……ところでケニス殿、その体勢は苦しくはないのかね?」


 前のめりになったケニスに首を傾げて言った義父に思わず前言を撤回したくなる言葉を必死で飲み込む。


本人は何と言うか想像がつくと言うものだが、どうもこの間の悪さは義兄に通じるところがあり、そして己にもそれが言える事を非常に複雑に思うケニスだ。


「お義父さん」


 ケニスの言葉に眉を上げてブレントが振り返る。


「私も、ティアファナを信じています」


 はっきりと言ったその声にブレントは何も言わず、ただ微笑んで頷く。


そして立ち上がったケニスと屋敷へ戻る道すがらゆっくりと口を開いた。


「勿論だとも、我が娘に疑わしき事など何一つないのだからね。ティアはすぐに顔に出る、何かあれば一度でわかるんだよ」


「……はい」


 何とも穏やかな口調であるが、再びぐさりと釘を刺された事をケニスは素早く感じ取った。


つまり、「約束」はまだ生きているという事だ。


溜息をつくように肯いたケニスをブレントがくつくつと笑う。


「何、心配をせずとも時はすぐに過ぎてしまうものだからね。そうとも、娘が嫁いでしまうのも、あっという間だ」


「……私の娘はまだ産まれてもいませんが……」


「そう言っていられるのも今の内という事だ。然るべき日には是非酒を飲もうじゃないか、ケニス殿」


 必死の抵抗は義父の前に華々しく散る。


全く仕事においても己が優位に立った事のないこの男に対しては、妻とは違った意味で勝てる気がしなかった。


「それもまた、いいかもしれませんね」


 先にはまだまだ様々な事が待ち受けているだろう、だからこそ今のこの一瞬を逃してはいられない。


例え時には離れても、常に心が繋がっている。


だからきっと彼女の全てを逃がす事はない、そしてまた彼女も逃げる事はない。


いつもずっと、我が傍にいて。


「如何ですか?」


 髪飾りをつけてはにかみながらやって来たティアファナをケニスは高く抱き上げて笑った。





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