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ソラと行く大学! 1

 「え?ソラを大学につれてきてほしいってどゆこと?」


 「いやぁ、莉樹からずっと奏空くんの話を聞かせ続けられたら私も奏空くんと遊びたいなーって思ってね?」


 「いや、ソラと遊ぶのは全然いいんだけどさ、大学に連れてくる必要ってある?」


 「え?だめ?」


 「んー、ソラがいいって言ったらいいよ?」


 「じゃあ聞いておいてね!」


 「はーい……………どうしよ」


 私は突然の千華からのお願いに少し戸惑いながらも、家に帰ってソラに聞くことにした。


 「ただいまー!」


 「リズお姉ちゃんおかえり!ご飯にする?お風呂にする?……それともボクに…する?」


 「え?ソラに決まってるじゃん!!」


 ぎゅーーーっっっ


 「ちょっとリズお姉ちゃん!?く、苦しいよぉ」


 「おっとと、あまりのかわいさについ……そしてまた私の本見たね?」


 「え?ダメだったの?」


 「う、できれば読まないでほしいなぁ……それよりそうだ!ソラに聞きたいことがあってさ」


 「え?なーに?」


 「この前にも会った千華いたでしょ?」


 「うん」


 「その千華がね?ソラと遊びたくて大学に連れてきてほしいって言ってるんだけどどう?」


 「え?行きたい!」


 「そ、そうなの?」


 「うん!ボク、リズお姉ちゃんの学校での姿見てみたい!」


 「そっかー……そういえば明日はソラの小学校は休みだったっけ?」


 「そう!参観日の振替休日だよ!」


 「ん?ちょっと待って?参観日?」


 「うん!明後日が参観日!」


 「聞いてないよ!?」


 「う、うん。言ってないよ?」


 「そういうのは教えてよー!ちゃんと見に行くのに!」


 「え、でもリズお姉ちゃん学校あるんじゃないの?」


 「いやいや、大学なんかよりもソラの授業参観のほうが大事に決まってるじゃん!」


 「学校のほうが大事だよ!?」


 「まあ、私からしたらソラの授業参観のほうが大事だし、明後日だったらどっちにしても授業昼までだから観に行くよ!」


 「いいの?」


 「もちろん!だって私はソラの家族だから!」


 「リズお姉ちゃん……ありがとう」


 「そんな顔しないの!じゃあ明日行くって決めたし、千華にも連絡しとくね?」


 「うん!…………ねぇ、リズお姉ちゃん」


 「なに?」


 「ちょっとこっちにきて?」


 「なになに?なにがあるの?」


 私はなにかあるのか気になりながら、ソラの方へと近づきました。


 「きたよ?」


 「じゃあ、ここにしゃがんで目を閉じてくれる?」


 「?いいけど……」


 そして、ソラに言われるままに座って目を閉じて数秒後……


 「……………………リズお姉ちゃん、大好きだよ」


 ソラが私の耳元でそう囁き、照れる間もなく私の左頬に何かが触れた。


 「そ……………ソラ!!!?」


 「えへへ……なんだかドキドキするね」


 「あぅぅぅ」


 「リズお姉ちゃん!?」


 ソラの突然の行動に、私の心はキャパオーバー。成すすべもなく気を失ったのでした……

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