2人のお揃い
「よし、じゃあ買い物行こっかー」
「うん!」
「お金は気にしなくていいから色々揃えようね」
「気にしなくていいの?」
「そうだよ!余裕あるからね、大丈夫だからね?」
「わかった!」
私とソラは、一緒にショッピングモールに来た。とりあえず、必要なものはリストアップしてたので迷わずにコーナーに向かった。
「まずは服からだね。どんな服がいい?」
「んー、お姉ちゃんの好みに任せるー!」
「私の好みでいいの?」
「うん!ボクのこと、お姉ちゃん好みにして……?」
「…………かーわいーーなーーー」
「お、お姉ちゃん!?くすぐったいよーー」
私は、ソラのかわいさに思わず頭をずっとなでてしまった。
「あー、ごめんね!ソラが可愛かったから思わずやっちゃった」
「もー、やってもいいけど家の中だけにしてほしい……な?」
「はーーい。じゃあ改めて……服選ぼっか」
「うん!……あ」
「どうしたの?」
「あのね?もしリズお姉ちゃんがいいなら……なにかお揃いのものがほしいな」
「いいよ!なににしよっか?」
「うーん……おそろいだったら何でもいいよ?」
「じゃあ普通にストラップとかにする?」
「そうする!」
「デザインはどんなのがいい?」
「デザイン……四つ葉のクローバーとかがいいなー」
「クローバーだね!おっけー!」
「じゃあ服買ったし、布団も買ったから……ストラップ探しに行こっか」
「うん!」
「そうだ、晩ごはんはどうする?」
「リズお姉ちゃんがなにか作ってくれるの?」
「え?私が作る……作れはするけど、期待しないでほしいな?」
「お姉ちゃんが作るものなら大丈夫だよ?」
「じゃあカレーとかでもいいかな?」
「うん!カレー好きだから」
「よかったー!じゃあ材料も買って帰ろうか」
「やったー!」
こうして、私達は必要な物と、カレーの材料。そしてお揃いのクローバーのストラップを買って家に戻ってきた。
「ただいまー」
「リズお姉ちゃんおかえり!」
「ありがとー!ソラもおかえり!」
「うん!ただいまー!」
「そういえばだけど、ソラの学校っていつから始まるの?」
「んー、今まだ夏休みだから来月からかなー」
「そかそか。私はもう学校始まっちゃってるから時々お留守番になっちゃうけど大丈夫?」
「うん!マンガ読んで待ってるね!」
「ま、マンガってもしかして……?」
「うん!ベッドの下のやつ読む!」
「それはやめてー!」
私は、ソラの本気かどうかわからない一言に叫びながらカレーの準備に取り掛かるのでした。