08.01.強制猥褻
体育祭と会長選が終わり、12月早々には中間試験が控えてるから、今は束の間の休息って感じかな。
だから今日は皆んなでカラオケに来ている。凜愛姫と水無と武神さん、それに霊雷ちゃんと一刃ちゃんの六人。
武神さんと遊ぶのは久しぶりかな。体育祭の後ぐらいから様子がおかしかったけど、もう平気になったのかな?
得利稼を誘ってないのは密閉空間だからね。流石に触ってきたりしないと思うんだけど、僕も水無も気が抜けないからね、得利稼がいると。
「ちょっとトイレ行ってくるね」
そう言い残して部屋を出る。ちょうど隣の部屋から出てきた男と目が合ったんだけど、こいつは……
「お前は……」
無視無視。いきなりお前とかちょっと失礼なんじゃないかな。
でも、トイレはその男が出てきた部屋の先だ。気持ち悪いけどそっちに行かないともう漏れそうなんだよ。
バサッ
「んーん、んんんんんんー」
できるだけ遠くを歩いたつもりだったけど、急に近づいてきて抱きつかれた。口を塞がれて声にならない。しかも、そのまま部屋に連れ込もうとしてる。
「んんんー」
ダメだ、この体は非力だ。抵抗虚しく連れ込まれ、ドアが閉められてしまった。
「これはこれは。誰かと思えばマイ・プリンセスじゃないか。僕を訪ねてきてくれたのかい?」
やっぱり、ウザ男だ。
「んんんんんーん。んんん、んんんんー」
「そうかい、そうかい。そんなに感激してくれるのかい」
離しやがれっ、気色悪い。
「佐々木、外で見張っててくれるかい?」
「後で俺にも回してくれよ」
そう言い残して一人がドアの外に立つ。
見張り?
回す?
「まあ、飽きたら回してやってもいいかな」
相手にされないからって力ずくでってか、流石にそんな事したら大問題になるだろ?
「んーっ!」
ブラウスに手が掛けられ、ボタンが弾け飛ぶ。
おいおい、冗談じゃないのかよ。もう十分強制猥褻だぞ、これ。
「ふうー、予想通りいい胸してるねえ。散々コケにしてくれて分、たっぷりと楽しませもらおうじゃないか。あいつとヤリまくってるんだろうけど、僕のが忘れられなくなっちゃうんじゃないかな?」
「うんうん、綺麗な足だよね」
「見ろよ、ケツもプリップリッだぜ。たまらねえなあ。さっさと脱がしちまおうぜ」
「慌てることはないさ。時間はたっぷり有るんだ。じっくり甚振ってからでもいいんじゃないかな?」
ウザ男に胸を弄られ、取り巻きの奴らに太ももや尻を触られる。
気持ち悪くてたまらない。
これがウザ男の、十六夜 葉月の正体か。
でも、このままだと僕は……
糞、嫌だ、絶対嫌だ。こんな奴らにヤられてたまるかっ。
「んっ!」
太ももを触ってた奴の手が段々上がってきてる。
「音量あげろ。外に漏れたらまずい」
誰も歌わない曲が大音量で流れ、足にベトッとして嫌な感触が。後ろからは股間を押し付けられ、左耳が噛まれる。
助けを、助けを呼ばないと……
「キャア」
ドカッ
「痛ってえ、糞アマ、噛みつきやがった」
背中が痛い。体に力が入らない……
「ううっ、たす……けて」
「ふーん、録音してたんだ。でも、残念だったね」
後々の証拠にと思って録画していたスマホが床に転げ落ち、ウザ男に踏みつけられる。
「おいおい、どうせなら盛大に塩でも吹いてくれよな。これじゃあ臭っせえだけだろうがよっ」
「ゴホッ」
ううっ、腹が……
「ダメだよ、楽しむ前に潰れたらどうするつもりなんだい?」
「そうだよ。おいらは気にしないよ。寧ろこれはこれでいいな。今綺麗にしてあげるからね、おいらの舌で。うへっ、うへへへへ」
「悪い、つい」
「罰として、八嶋のを突っ込んでみるというのはどうだろう。僕のを喰い千切られたらたまらないからねえ」
「はあ? 俺のだったらいいってのか――」
凜愛姫……、嫌だ、こんなの……




