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第五話 銀幕デビュー 5  お初天神通りパチンコ店 完

俺の名は伊賀篤盛。

俺はジャンジャンバリバリしっちゃってます。

俺自身正直、何が起こっているのか、わからん状態です。


目の前に立ちはだかる店員。

固まる俺、そして、店員の言葉を待つ。。。


「3回交換と書いていますので、全ての球を抜いてくれますか?」

「えっ、どういう事?」

俺は思わず聞き返す。

「あっつん、ここは3回必ず当たった後、全球交換してもう一回打ちたければ

 また、500円入れなおさないとあかんのや」

「慶ちゃん、言うの遅いやろ」

「わるいわるい」

自分の台も負けじ出そうとして台に集中して、こっちを見もしない。

俺はため息をついて、冠木慶次の台を見ていると

俺の球を持っていった店員が帰ってきて。レシートを手渡してきた。


そこには 5894発 と書かれていた。

俺はそのレシートをもらい、店員に頭を下げる。

「よし、俺も当たった」 

派手な音とマイクパフォーマンスに満面な笑みを浮かべた冠木慶次。


「そらよかったな」

俺はその表情にやれやれな表情のまま、祝いの言葉を口にする。


その後、完走させて、6000ぐらいのレシートを手にして満面の笑顔。

「んじゃ、いくぞ、あっつん」

そう言うと、俺について来いばかりに歩き出す。


正直、初めての俺には心強かった。


その後、カウンターのキレイなお姉さんにレシートを渡して、

四角い謎のカタマリをもらっている冠木慶次、なんかお菓子とかも貰ってるな・・・。


俺も同じように真似てみると、お姉さんが手馴れた感じで対応してくれた。

「余り球は適当にお菓子選んで良い?」

と笑顔で聞かれて、照れた表情で「はい」と返すと

ビニール袋に適当にお菓子を詰め込んで、渡してくれた。


俺は謎の四角い物体とお菓子を貰ってご満悦な顔でパチンコ屋から外に出た。

同じように嬉しそうな冠木慶次と顔を見合わせる。

「次はこっちやで」

そう言うと冠木慶次は路地裏に入っていく。

俺も不安になりながら路地裏に入っていく。


すると、路地裏に小さな小窓が開いて手だけが見えている小屋があった。

冠木慶次はなれたようにそこに、四角い物体を置くとその物体を持っていかれて

お金が戻ってきた。


「そんな仕組みか」

俺は今回も同じように真似てみる。

すると同じようにお金が返ってきた。


13500円


4000円投資だから、9500円勝ちである。

正直、たった1時間でこの金額である。

衝撃が体を駆け巡る。


「あっつん、どうや、大人のギャンブルはすごいやろ」

そう言うと肩をパンパンと叩かれた。


「大人の遊び、すげーな」

俺も感心した。


そしてその後は、そのお金でラーメンとチャーハンセット大を頼み、ゲーセンで豪遊した。

これが沼の始まりだったのは言うまでもない。。。。



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