表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シュファル  作者: 細螺蒼
5/5



 それぞれの大陸は行けないようになっているのだが、ひとつだけ、例外がある。

 人間の住む大陸オメガから幻の大陸と呼ばれる《シュファル》は、ひとつの【扉】で繋がっている。

 その【扉】を管理するのが〈扉の一族〉と言われているチヅキの一族だ。

 ()()()()()()()()、その役目を与えられた一族は、【扉】が()()()()()()()()()()()()()、理由も知っている。

 おそらく、他の人間よりも、天使よりも、()()()()()一族だろう。

 実際、ミカエルたちは〈扉の一族〉のことも、【扉】の存在も知らない。



「────ここだよ」



 ミカエルを巻き、奥深い森の中にチヅキはウリエルを案内した。



「これが・・・」



 視線の先には【扉】がある。

 漆黒に覆われた扉。



「そう、あんたの目的に繋がる扉だよ」



 扉を見上げているウリエルにチヅキが答える。

 チヅキが答え終わるのとほぼ同時に「そこまでだ、ウリエル」と二人の頭上から声が響く。



「やはり、お前たちか」



 振り向いたチヅキに対し、振り向くこともせずに、ウリエルは言う。おそらく、()()()()()()()()()、振り向かない理由だろう。



「どうした? 空を見たらどうだ? 今日は満月……目覚めの時だ」



 振り向かないウリエルにミカエルは言葉を続ける。



()()()、わたしに傷をつけた()()()を出せ! その後で殺してやるウリエル!!」



 ミカエルのその言葉にウリエルは振り向き、同時にミカエルは肩に掛かっていた布を取る。

 ミカエルが布を取るのをウリエルは見ていない。彼が見ているのは満月だ。その満月を見て、ウリエルに変化が訪れる。



「さあ、出てこい傷をつけし者よ」

「ウリエル……」



 チヅキはウリエルを見る。彼は一族故に()()()()()()()()()()()()()()()

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ