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シュファル  作者: 細螺蒼
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 天使達が住む大陸ロゴスにある、ミカエルの執務室に彼と三人の天使が集まっていた。

 集まっていた天使は同じ熾天使の、ラファエル、ガブリエル、そして、座天使(トロネ)、ザフキエル。残り、二人の天使を含めて七大天使と呼ばれているが、その二人はこの場にいない。



「ウリエルに逃げられたんだな」



 クスクスと笑いながら言うのはラファエル。



「ウリエルを殺すと息巻いているけど、本当に殺せるの?」



 心配そうに聞く女性はウリエル。



「わかってると思うけど、僕は傍観する側ね~。他の二人もだけど」



 少年はザフキエルで、この中ではまだ若い部類だ。



「わたし一人でもあいつを殺す。この手で、必ず。────涜神者(とくしんしゃ)のあいつをッ!」



 拳を握りしめ、決意するミカエルを見て、ガブリエルとラファエルは軽く息を吐く。



「涜神者だなんて、()()()()()()()()()()()わけでもないのに」

「ミカエルにとっては汚したも同じなのさ」



 それぞれがそう言ってミカエルを含め、三人はそこから消えた。ウリエルとチヅキを探しに行ったのだ。



「気をつけた方がいいよねえ。今日は満月だから・・・()()()()()だろうし」



 息を吐きながら、ザフキエルは呟く。



「必ず殺す、ねえ・・・」



 本当にそれが出来るのか、ザフキエルは疑っている。

 疑うだけの理由が、ウリエルとミカエルにはあるからだ。

 二人の姿を思い浮かべながら、彼はそう言った。






 

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