---18--- 捜索隊の獣人達と遭遇
今獣人のエラルは、生まれて初めて凄い体験をいくつも同時に体験している。
それは、どんな他種族の女の子もが最も憧れる、お姫様抱っこをされている事。
しかも自分を悪の手から助けてくれた、他種族だが異性にだ。
こんなうれしい体験は他にないと思う。
そして、生まれて初めて凄い速度で移動している。
今まで聞いた事のない風が物凄い音で耳を抜ける音を聴いている。
獣人も移動速度には自信があるが、今まで経験した事のない速さだ。
また今までの移動速度では絶対見る事のない、物凄い勢いで景色が後ろへ流れている。
普段の生活で獣人は嗅覚も頼りに移動するのだが、匂いさえも目まぐるしく変化し情報量が絶え間なく更新され驚きを隠せない。
何よりも驚きなのが、凄い勢いで岩を飛び越えたり飛んだりしているにも関わらず着地の衝撃や揺れを全く感じないのだ。
恐らく着地の際、衝撃を屈伸運動だけで、全ての衝撃を相殺し、揺れは微妙に手を動かして等をして調整してくれているに違いない。
そうまるでこれはおとぎ話に出てくるような助け出された姫を優しく抱きかかえ走ってくれているのだとエラルは眼をうっとりとさせ、何て幸せなんだろうと思いながら、片耳をシアキの胸に付け、唯一間地かで規則正しく聞こえくる少し早い心臓の音と、少し荒い呼吸音を心地よく聴いている。
目線はちゃんと言われた通り進行方向前方に向けられているが、もう夢見心地のような眼になっている。
本来なら歩いて半日以上を掛けて移動する距離を僅か十分程度で移動してきた。
全移動行程の六割はもう移動しているだろう。あと数回、川をカーブすれば自身の村へ入る為に決めた目印が現れるであろう。 目印を見落とさないよう真剣な眼に戻る。
もう今走っているこの場所は見覚えのある渓谷風景なのだ、そして思わず驚きの声を漏らす。
「あわぁ~そんなすごい、もうこんな所まで来ちゃった」
その小さな驚きの声を聞き、息を切らす事なくさも平然と日常会話をするようにシアキが話し出す。
「今どれ位か分かる?」
胸の中で頷き、シアキの顔を見上げて答える。
「はい、恐らく六割は終わってます。
あともう少ししたら川が少し左に・・・ってもう曲がっちゃいました。
えっとこのままだとすぐに着いちゃいますきっと。
シアキお兄さん、少しゆっくり移動をお願いしてもいいですか?。
あと数回、川がカーブするんですが、このままだと通りすぎちゃうかもです」
速度を落としてくれと伝えてくるエラルに軽く頷く。
少し速度を落としカーブを曲がり終え、岩を数個飛び越えてた辺りで、前方に遠いが集団の影を発見する。
相手との距離は、かなりあるので気づかれていないと思うが止まって、相手が何者なのかを確認する必要が出てきた。
「ごめん、一旦止まるね。
前方に距離はあるけど、集団の人影が動いているのが見えたから、残りの盗賊かもしれないから相手を確認する為、そこの岩陰に避難するよ」
そう言い少し大きな岩陰に相手から見えない様に隠れる配置で止まる。
そっとエラルを降ろし、相手を確認する為に岩陰から少しだけ顔を出し様子を窺う。
その後ろで不安そうにしているエラルが何かに気づく。
風が丁度こちら側に吹いているので、微かだが仲間の匂いを感じる。
しかも複数の仲間の匂いだ、その中に知った匂いもしている。
もしかするとっと思い、岩陰から顔を出してシアキの言う集団の方に鼻を向け空間の匂いを嗅ぐ。
「あ!」
「どうした?やっぱり敵か?」
即座にシアキに対し笑顔で?表情が分からないがそんな顔をしていると思われる。そんな顔で見上げ、頭を横にゆっくり振る。
「いえ、違います仲間です。恐らく私達を探している捜索隊だと思います。
その中に、私の村で第三番遊撃戦闘部隊と言う部隊を率いている部隊長の姉の匂いがしますので、間違いないと思います。
ですが皆少し興奮状態で、気が立ってる時の匂いがします」
「あのペースだと、襲われてた個所まで到達するのに、あと二日は掛るんじゃないか?」
問いに答え少し申し訳なさそうに俯き返答をする。
「そうかもしれません。
当初、私達が野営地としてた個所は襲われていた地点よりもっと川下でしたから、こんな川上に捜索隊が出ているのは、本当はすごい事なんですが、まさか私達が川上のあんな場所に居るとは、誰一人考えも予想もしていないと思います。
恐らく多くの捜索隊は川に流にされたと考え、川下に出ているはずです」
「なら、あいつらにエラルを引き渡しても安全なんだな?」
「問題ないとは言い切れません・・・。
姉は凄く勘違いするタイプで会ったらシアキお兄さんに問答無用で襲ってくるかもしれません。
あと・・」
その説明をシアキは聞き終える前に、またお姫様抱っこで優しく抱きかかえられる。
「ふゃぁん!」
またいきなり異性に無言で優しく抱っこされた事で、驚き変な声を出すエラル。
そして変な声を上げた事で、さらに恥ずかしくなり、全身の毛と尾の毛が逆立ち膨れ上がった。
見た目が獣そのものなので、シアキは動物を抱っこするそんな感覚で抱っこしている。
この毛がモコモコする変化が何を意味しているのか分かっていない。
もしかすると自分が力を入れすぎて、怪我をさせたのではないかと不安になり、エラルの顔を覗き込む。
「ん?もしかして、力を入れすぎたか?何処か痛めたか?」
その問いかけに、このシアキと言う人物は、他種族の異性を抱きあげている感覚ではないと女の感が敏感に察知する。
乙女心的には、少しショックだが、他種族なのでこれは仕方ない事かもしれないと諦める。
「いえ、どこも痛めてません、むしろ優しく抱っこされてますよ。
でもやはり、いきなり抱っこされると、びっくりしますので、その次は声を掛けてくれると助かります」
腕の中で眼をうっとりトロ~ンとさせ、少しモジモジしながら、お願いし見つめてくる。
「ごめん、びっくりさせてたのか気付かなかった。
今度からは抱え上げる時はちゃんと声を掛けるな。
よし、また俺の胸に体を預けて振り落とされない様にしてくれな。
取敢えず仲間の所まで行ってみよう、あと勘違いされて襲われてら一旦距離をとって説明すればいいんだし、気楽に行こうな」
そう言い、捜索隊の下に向かい走りだす。
シアキ的には数分程度の距離だが、その集団はエラルから見れば米粒程度にしか見えない。
恐らく、数キロ先に居るだろうと思われる。
どんどん距離が縮み、姉の姿と顔が確認出来る距離にまで来たので姉の名を叫ぶ。
「テンテおね~ちゃ~ん」
一人の獣人の女性は、見知った声が聞こえた事に嬉しさと驚きを覚え、その聞こえた方角に眼をやる。
そこには、他種族の人族の男によってお姫様抱っこされながら、自分の名を呼び片手を振っている妹の姿があった。
その光景は妹が他種族に捕まって助けを求めているとそう勘違いするのには十分な光景だ。
持っていた槍の矛先を、男に向け一気に戦闘態勢を取り少し興奮状態になり毛を逆立てる。
「おい!そこの人族のお前、私の大切な妹弟によくも、よくも・・・・。
その子をどうするつもりだ!。
今すぐ、そっと無傷で地面に降ろし妹を解放しろ。
あと男の子も居たはずだ!何処へやった、まさか殺したとかじゃないだろうな」
眼前のエラル姉テンテは、じりじり槍の矛先を向けながら距離を詰めようとしている。
「一応確認だが、あなたがエラルのお姉さんで間違いないんだよな?」
その姿が姉かどうかを確認してきたが、もう臨戦態勢なので、慌ててエラルが一つ提案する。
「そうです私の姉、テンテ・ガオラスです。
そしてシアキお兄さん、一旦逃げましょう。
姉がすでに勘違いして臨戦態勢です。 本格的な完全興奮状態になると少し厄介なので、一旦何処か岩陰に逃げて隠れた方がいいと思います。
恐らく姉は、今私がシアキお兄さんに捕まったと勘違いしてます。
あと弟がどこかに隠されているか、殺されたと思い込んでいると思います」
「そうかじゃ~、少し距離をとって説明した方がいいな。
お姉さんに、俺の事とか、事の成り行きを説明してくれるか?」
姉の様子を見る限り、まだそんなに興奮状態にはなっていない様子だが、説明し説得するのは一人では難しい。
姉は部族内で三番目に強い部隊を率いている部隊長で、少し勘違いしやすく今の様に興奮状態した姉を説得するには、家族の弟も加わらないと、まともに話しすら聞かないだろう。
もし完全興奮状態になると標的を殺すまで戦い続け、話しを聞かないだろう。
なので、今はこの場を一旦離れるのが得策だ。
そして出発前に言っていた転移と言うものが何なのか不明だが、恐らくこの人がする事だ、またすごい事をして、あの場所に戻るのだろうと考える。
そして一緒に戻って、今度は弟も連れて姉と会えばいい。
または、会わない道を選択し村を目指せばいい。
このままここに居る方が、惨事が起きる確率が高い。
「そのシアキお兄さん、ちょっといいですか?」
「ん?いいよ何かな?」
「その転移って言うのは、私も一緒に戻っても大丈夫ですか?。
今の少し興奮した姉を一人で説得して止める自信はありません。
戻れるなら、今度は弟を連れて姉に合うか、または姉が居ない道を選択して村を目指す方がいいと思います。
ここに居たら問答無用で襲い掛かって来るかも知れませんので危険です。
すぐ戻れるなら急いでください。
姉が完全興奮状態になったらそれこそ危険ですので、とりあえず一旦この場から離れましょう・・。」
腕の中でシアキを見上げるならが、危険だから離れるようにと提案し終わる。
まさに話が終わったその瞬間、エラルの眼に完全興奮状態の毛が逆立った姉が渾身の力を籠めた槍での突き攻撃をシアキの肩に命中させていた。
一瞬その光景を見て理解できないが、一拍おいて悲鳴をあげる。
「いや~ダメ~。テンテおねぇ~、この人は私を助けてくれた人なの。
兎に角シアキお兄さん早く距離を取ってください、後ろに戻って~これ以上ここに居たら串刺しにされちゃいます。
早く逃げてください。本当にこのままだと殺されちゃいます」
見事に槍が肩に命中するが肩部分の服が破れただけで、傷一つ付いていない。
痛みすらシアキは感じていない。エラルの悲鳴で自分が攻撃されたのだと分かった。
そしてエラルの姉テンテは一拍置いて容赦ない連続槍攻撃をしてくる。
初撃以外の攻撃をシアキはエラルに当たらない様に全て避けながらエラルの姉テンテに説明をする。
「エラルちゃんのお姉さん、俺達、一旦仲間の所に戻ります。
弟さんも無事ですので、すぐ連れて戻ります。
エラルちゃんも一旦連れて戻りますね。
必ず此処に戻りますので、それまでに少し頭を冷やし冷静になっててください。
では少し待っててください、すぐ戻りますので・・・」
もっと落ち着いた時間に余裕がある状態にて転移に関する事柄の検証を含めた事を色々試したかったとシアキは思いながら、この状況はこれはこれで実戦形式で良いのかも強制的に心を納得させる。
少し攻撃でイメージを邪魔されるのを避ける為と、全ての攻撃を避けてはいるがもしエラルに攻撃が命中してしまい負傷を負わせてしまった際に起きる諸々の面倒事を回避する目的で、後方にある高さ五メートルの巨岩の上に一蹴りで飛乗りエラルの姉テンテとの距離を取る。
流石にこの高さまでは攻撃が届かないようだ。
テンテはその跳躍を眼にし、眼を見開き驚いている。
転移する前に自身のステータス値を確認し各値を頭に入れ記憶する。
転移は実際に行った事のある個所へ行きたいと念じるだけとルルが言っていたので実践してみる。
先程居た河原のイメージとラフェルとルルの顔を思い浮かべ、行きたいと念じる。
そして視界が一気に変わる。そこはラフェルとルル達と別れた最初地点だ。
転移は成功だ。
そして転移でどれだけ精神力が減ったかを確認する。
精神力が、たったの二減っていた。なんだこの都合が良い減り具合はと思う。
いきなり視界が変わりエラルは慌てている。
「シアキお兄さんこれは?お姉ちゃんは?」
「これが転移ってやつらしい。ビックリさせたね、ごめんね。
すぐお姉さんの所に戻らないとだから、このまま皆の所まで行くね」
そう言い後ろを振り向き、ラフェルとルルの待つ場所へ歩き近づく。
盗賊達の目の前に、シアキがエラルをお姫様抱っこした状態で急に現れたのをラフェルとルルは確認するやシアキの肩部分が破れているのを目視で捉える。
その破れをラフェルは移動中に木の枝にでも引っ掛けてしまったのではないかと軽く思うのだった。
一応ルルは気配感知でシアキの行動全てを把握済みである。
そして二人は同時に立ち上がりおかえりの挨拶と肩が破れてる事を指摘する。
「おかえり~シアキ、どうしたの~肩の所が破れてるよ~」
「おかえりなさい、シアキさん。
どうしたんですかそれ?肩の事が少し破れてますが?」
指摘を受けてシアキ両者に向け少し微笑む。
また腕に抱かれていたエラルは、今にも泣きだしそうな声でルルに向け、凄い慌てて助けを求める。
「金髪のお姉ちゃん、シアキお兄さんが、シアキお兄さんが、私の姉に槍で攻撃されちゃったんです。
早くシアキお兄さんの肩を、肩を、槍で凄い怪我をしてるの、早く治療してください」
腕の中で今にも泣きだしそうなエラルをシアキはそっと地面に降ろしてあげる。
そして姿勢を屈めエラルと目線を合わせ肩を少し見えやすいように傾け、先の攻撃の跡を目視出来る状態にしながら優しく諭す。
「大丈夫、大丈夫、ほらエラルちゃん何処も怪我はして無いからね。
少しだけ服が破れただけだから本当に心配はいらないよ、だから落ち着こう。
ほらこの服を破ってもいいからさ、自分で触ったり見たりして傷が無いかを確認してみてみ」
そう言われてもエラルは信用出来ないが恐る恐る手は触れずに破れた個所をまじまじと観察する。
確かに完全興奮状態の姉からの渾身の初撃が肩に命中したその箇所から出血は疎か破れた隙間から覗き込んでも一切傷らしい傷は確認する事が出来なかった。
確かにシアキの言う通り何も傷一つ負っていないとエラルは知り訳が分からなくなり目を丸くし困惑した表情をシアキに向ける。
そうこうしていると、少し怒りの表情を浮かべたルルとラフェルに手を引かれた少し困惑気味のジュダラの三名が駆け寄る。
「ルル、ラフェル大丈夫、ただ服が少し破れただけだかなら何も気にしないでくれ。
二人共、相手は悪党じゃないから討伐とかは考えないでくれるか
それとこれに関してはちょっとした行き違いが原因で起きた事だが、俺に怪我は一切無かったから何も起きなかったの同じと思っててくれ、いいな」
そう言われ、二人は一瞬眉をしかめたが了解の意を伝える様に頷く。
納得した訳ではないのでルルとラフェルの表情は共に怒りが浮かんでいる。
恐らくこの二人は、仲間がやられるとすぐ我を忘れ他種族は虫けらと考える傾向がある。
そしてシアキはルルは怒りを覚えても自制が出来そうだがラフェルはすぐ怒りで周りが見えなく成るほどに暴走してしまう傾向があるようだと理解する。
この状態のまま転移し戻った際、エラルの姉を殺しはしないが瀕死にさせかねない。
先にこちらから釘を刺しておくことにする。
「ルル、ラフェル今回は怒る所もあるだろうがエラルとジュダラの為だから本当に手は出さないでくれ。
それとこの件に関しては俺に全て任せてくれるか。
その寄り道にも関係する事だからな、交渉する際に、ここで問題が起きると困るんだ。
だからお願いする、この通り。 今計画を教えたら面白くないだろ?」
手を合わせ笑顔で微笑みながら訴えられ、そんな表情を向けられ二人の怒りは消えていく。
そしてその計画が聞かされていないので、恐らくビックリさせる目的で動いているのだと察しが付く。
もうシアキはルルに性格が似ていると感じるラフェルであった。
計画の邪魔だけはしたくないので、すべてを任せる事にする。
「ふふふ、もう私に似てシアキも遊んでるね~。
計画はどんなのか知らないけど~分った邪魔になるのは~私の本意じゃないから~手を出さないよ~。
その交渉する相手を傷つけたら交渉出来ないもんね~。
すべてシアキに任せるよ~」
その回答はズルいと思いながらラフェルも返答する
「私はシアキさんがそう言うなら全て任せます。
はぁ~面白いかどうかとか、本当に二人の性格似てますよ~。
どうせ、その子達との約束だから教えないって言うんでしょ?。
そして理由は聞いても、面白みがないとか言って、教えてくれないんですよね?。
また驚かされるのか~最近二人に驚かされっぱなしですよ、まったく」
ため息をつき肩を落としやれやれと言う仕草をし愚痴をこぼす。
そんな姿を盗賊達は魔族で怖い存在のはずなのに、「かわいい」と思い見とれてしまう。
「まぁ~そう言うなよ。つまらないより面白い方がいいだろ。
それより、ルル聞きたいんだが、転移って間接的にでも触れてたら転移出来るのか?。
流石に盗賊達は多すぎるから輪にしたら駄目なのか?。どうなんだ?」
「間接接触でも大丈夫だよ~。
シアキが触れた相手が~その相手を触っていれば~問題なく転移出来るよ~」
その返答を聞き、盗賊四人に死体と負傷者を担がせ、片手で隣の盗賊の手を取らせ輪にし待機させる。
「よし、エラルちゃん、お姉さんを冷静にさせる対策を聞かせてくれないか?。
終わったらこの状態で転移するからな」
説明を求められ、少し口を噛み、意を決して説明をする。
「シアキお兄さん・・・。
完全興奮状態になると私達獣人族は力や素早さが倍増するのですが、同時に自我が保てなくなるんです。
戦闘狂になり相手を殺すか、自分が死ぬまで沈静化は、まず不可能に近いです。
ある事はあるのですが、犠牲者が出てしまいます。
なので同じ場所に戻らず、迂回して村を目指す・・・・」
「大丈夫、方法だけ教えてくれないか?。
実際聴いてそれを実行するかは別だからさ。
この人数を運べるのはあと三回だけなんだ。
一応お姉さんに戻るって約束しちゃったし、約束は守らないとだめでしょ?。
それに聞いた方法が危険なら迂回も選択肢には入ってるから安心して、誰も殺さないし傷を付けさす気はないからね。
方法あるなら聞かせてくれるかな?」
誰も殺さないと言っていたので、きっと説明を聞いて迂回を選択してくれると思うので、意を決して説明をする。
「私達、獣人族は強い力のある者に従う習性があります。
お兄さんの力を誇示し見せつけてください。
あの捜索隊の中で強い部族長を力で屈服させればいいだけなんです。
そうすれば、他の獣人は完全興奮状態でも一気に沈静化して襲ってきません。
私達獣人は、興奮状態になると力が倍増するといいましたよね。
そして私の姉は村で三番目に強く完全興奮状態だと誰の声も耳には届きません。
もう相手が死ぬまでか自分が死ぬまで戦い続けると思います。
その姉を止めれるだけの攻撃をしないといけないので、恐らく殺す位の力を出さないといけないという事になります。
なので犠牲者を出さずにとなると迂回して村に行く方法しかありません。」
その返答を聞き、どうしたものかと悩むがいいアイデアが思いつかない。
そう言う時はなる様になる精神だと考えるのを諦めた。
「・・・俺達は悪党じゃないからその殺すとかは無しだな。
その力の誇示し相手が勝手に屈服状態に成ればいいだけだと思うんだが、そうだな~......よし上手くいくかは微妙だが少し思いついた事が出来るのかちょっとだけ試してみるかな」
少しステータスを弄り打撃力特化にする。
肩を少し回しながら巨大な岩に向かい少し腰を落とし拳を構え、岩を殴ってみる。
殴りつけた瞬間粉砕爆発した。
その光景を見ていた全員いや約二人を除き驚愕し言葉を失う。
そして盗賊全員心の中で、絶対にシアキ達に逆らわないと強く誓うのだった。
「お!粉砕したな。 しっかしこれを生身に食らったら結構危険だろうからやる時は方向とか考えないとだな。 しっかし特化はそれなりに凄いけどあまり使い所が無さそうだな~・・」
仲間以外の表情をさり気なくシアキは確認しこれで獣人以外でも力の誇示は出来ると確信する。
一旦ステータスを弄り直し元に戻す。
「・・エラルちゃん、ジュダラくんも俺はこんな馬鹿げた力を持ってるが誰も殺さないから俺の事を信じてくれな。
あとルル、もし俺がやろうとしている方法で相手が冷静さを取り戻さない場合は、またすぐこの安全圏迄転移したいから皆を接触状態にしておいてくれ。
それとラフェルはエラルちゃんとジュダラくんと手を繋いだ状態で、且つ、二人の身を守ってやってくれ。
じゃ~出発するぞ、盗賊達は俺が触れるからルルとラフェル俺の身体に触れてくれ」
ラフェル、エラル、ジュダラ、ルルと手を繋いでラフェルとルルが肩に触れる。
そしてシアキは盗賊の一人の背中に触れ、先程のエラルの姉が居た河原をイメージし行きたいと念じる。
今度も一気に視界が変わる。そこはエラルの姉と別れた地点だ。
転移は成功だ。今回はやけに疲れる。
そして今回の転移でどれだけ精神力が減ったかを確認する。
精神力が、十三も減っていた。
なんだ一人一減るのかと心の中で一旦解釈しておく。
次試した時にでも確かめればはっきりする。
いきなり眼前に先程の人族の男と人族の何かの集団が現れた。
それに驚き獣人の捜索隊の獣人達とエラルの姉は一瞬後ずさりをする。
そしてその中に魔族と思しきものに、エラルの妹弟達が手を握られているのを発見し、すぐさま獣人の捜索隊とエラルの姉は完全興奮状態になり攻撃姿勢を襲い掛かってくる。
次の瞬間、シアキはステータスを弄り、打撃特化にする。
そして大きな岩に近づき、腰を落とし素手で殴り粉砕する。
すぐさまステータスを元の値に戻す。
獣人の捜索隊全員は、その光景を見て恐怖で動けなくなっているようだ。
そしてこれで成功したと確信する。
「よし、これで屈服したな。
一応強さを誇示してみせればいいんだなやっぱり。
何とか皆さん冷静になれましたね。
エラルのお姉さん、エラルちゃんとジュダラくんはあそこに無事な状態で居ます。
あと俺はあなた方より強者だ、少し従ってもらうぞ。
そして俺と俺の仲間二人は悪党じゃないし、あそこにいる魔族は良い奴だからな。
次、もし攻撃するようであれば本気で排除します、いいですね。
この岩の様に一撃粉砕ですので、それを我が身だと想像したら分かってもらえると助かるんだが。
これで分からないなら、数人死んでもらわないといけなくなるんだが、いいか?。
それだけはしたくないんだ、悪党じゃないからね。
っで!今から理由を話しますので冷静に落ち着いて聞いてください。
この子達がこの後ろの盗賊達に襲われていたので、私達三人が助けて、村まで送るところでした。
今すぐお姉さんに引き渡したいですが、一応あなた方の村に用事がありまして少し案内してもらえますか?。
それにお姉さんがそんな状態だと、預けていいか不安ですので、お願いできますか?」
その問いかけが終わって。すぐ後ろからエラルが声を掛けて来る。
「シアキお兄さん村までの案内は私がしますよ?」
そのあり得ない返答にエラルの姉が恐怖で固まっていたが我に返る。
「何を言っているの!エラル!村の掟を破るつもり?。
そんな事をしたら村を危険に晒すじゃない。
絶対させないわよ。すると言うなら妹だろうと容赦しないわよ」
「お姉ちゃん、そのお兄さんとお仲間さん達は凄く優しくて信頼出来る良い方なんだよ。
それにお姉ちゃんより強いよ、そのお兄さん。
獣人たる者、強者に従わない気?。
もう私とジュダラでお兄さんとお話していた時に決めたんです。
お姉ちゃんが邪魔しても連れていきますからね。
それに村に保護して、どこかに幽閉している精霊使いの子にお兄さんが会いたいって言ってるの。
村の中が駄目なら近くの河原で待ってもらって、その子を連れて行くとか村長に頼むんだから」
「俺も兄ちゃんは強いし信頼出来ると思う。 だから村長やお父さんや部隊長に会わせたい」
獣人の姉妹弟三名のやり取り聞いていてラフェルとルルが痛い子を見る目線をシアキの後方から向けている。
そして両者は近づき小声で話しかけて来る。
「はぁ~シアキさん、計画ってこれですか。
ビックリ通り過ぎて呆れちゃいますよ。
もしかして、その精霊使いが水を出せないかって考えてますよね。
そんなにお風呂に入りたいんですね。
はぁ~もうそれはいいです。仲間にするのもシアキさんの自由です。
ですが、その精霊使いは、ちなみに女の子なんですか?、男の子なんですか?」
「そんな情報を手に入れてたんだね~すごいじゃな~い。
でもそんな事は~正直私は~相手の事はどうでもいいし~今は興味ないんだけど~その精霊使いって子の性別はどっちなのかな~?。
これはひっじょぉぉ~に重要よ、答えてシアキ」
真剣な表情で、なぜか両者が相手の性別を気にして詰め寄って来る。
そして聞いた話を説明する。
「そこは知らないらしい、保護されているのは知っているだけだってよ。
どんな奴かとかは、もっと上の部隊長って連中と村長位じゃないと知らないらしとか言ってたからな。
一応、俺の目的でもあるし早く風呂入りたいだろ。
それに寄り道する理由は、もう一つ、拠点に近いし、その村と友好関係を気づいておきたいんだ」
しばらく獣人の姉妹弟三名の行かせる行かせないとのやり取りが続く。
このままだと埒が明かないので、転移はあと二回使えるので一往復分あるので、エラルを戻しさっさと先を進める事にする。
「ちょっといいか、掟で獣人の姉妹弟同士で戦うのとか無いな。
その話はキリがないからそこで終わりだ。
もう俺は先にエラルちゃん連れて村まで行くから、皆は、ちょっとここで待っててくれ。
エラルちゃん、こっちおいで、先に村まで案内してくれ。
ジュダラくんは、また俺の仲間の所に行って待っててくれ、すぐ戻るから。
ルルあと頼んだ、ラフェルはジュダラくんの事守ってやってくれ」
二人は振り向き頷き、ジュダラはラフェルとルルの下へ駆け寄っていく。
エラルはシアキの下まで歩み寄って来る。
「エラル抱き抱えるぞ、いいな」
少し恥ずかしそうに頷き身を預ける。
優しくエラルをお姫様抱っこで抱きかかえる。
「よしじゃ~行ってくる、数分で戻るから、そいつら相手に雑談でもしててくれ」
言い残すと同時に、凄い速度で走り、岩を飛び越えながら高速で移動していく後ろ姿を全員で見送った。
獣人の捜索隊とエラルの姉テンテはその光景を驚愕し、驚きのあまり腰が抜けてその場で座り込んでしまった。
そしてルルが一歩前に出て片腕を上げて獣人達の注目を集める。
「はいは~い獣人の皆さ~ん、ちゅうもぉぉ~く!。
もうキミ達は~駆け足で自分達の村目指して~今から戻ってね~。
ジュダラくんのお姉さんは~この場に残って~ジュダラくんの手を握っててあげてね~。
では、では、行動を開始しちゃってねぇ~。
あと~文句や反抗はしないでね~じゃないと加減分かんなくなっちゃうからね~。
あと盗賊の皆は~さっきの要領で~手繋いで待機しててね~。
ちょっとでも手を抜いたら~消し飛ばすからね~」
そう言いニコニコ笑みを向けながら、シアキがやった様に巨大な岩を粉砕してみせる。
それを見た獣人達は急いで駆け足で村に戻る為、全速力で走って行った。
その姿を見て、ラフェルは少し空を見上げながら、ポツリと小声を漏らす。
「はぁ~いい天気だ~」
・
・・
・・・
凄い速度で岩を飛び越えながら、エラルをお姫様抱っこしながらシアキは走っている。
数分走った辺りで目的地付近だとエラルが告げてくれる。
「シアキお兄さん、もう直ぐです。
そこを曲がったら二つ大きな岩があります。そこが目印です。」
「よし分かったじゃ~戻ろうか」
「え?先に二人で村に行かないんですか?」
「それね、あの場だとあれが手っ取り早くここまで来くる為にって思って言っただけ。
もしこのまま二人だけで村に入ったらそれだけで、警戒され誤解されて弟くんを人質に案内させた悪者とかって思われそうでしょ。
それにエラルちゃんの村とは友好的に仲良くしたいしね。
だから、ここで一旦戻るよ」
戻ると宣言され慌てて戻る事を制止する。
「戻るの少し待ってください。
今ちょうどお兄さんと二人きりで誰も居ませんし確認しときたいのですが?。
私達との約束は本当に出来るんでしょうか?」
約束、そうラフェルとルルが着替えに戻っている最中に獣人達と話をして一つ約束をしている。
その約束とは、ジュダラと、エラルと、シアキの三名で交わした密約だ。
そして今エラルは約束が果たされるのかを再確認して来たのだ。
「大丈夫だから任せて。
森の木々の移動で家が破壊される度に、村を転々と移動する生活から今の場所で定住出来る様にしてあげるってやつでしょ。
任せてくれていいから、心配いらないからね。
一応どうやるかとかの方法は、この後森に入る所で分かると思うから説明はしないよ。
でも、分かっても誰にも言わない事、いいね。
じゃないと、仲間の驚く表情かをとか様々な表情が見れないし面白くないでしょ。
一緒に皆をビックリさせてやろうな。
あと誰も殺さないし、酷い事もしたりもしないから、心配せず安心してていいからね。
じゃ~戻るよ」
うんうんと、少し不安解消しないが信頼しきった眼を向けてくれ、大きくエラルは頷く。
そして先程の場所をイメージし行きたいと念じる。
今度も一気に視界が変わる。転移は成功だ。
そこには、すでに捜索隊の獣人達の姿が無く盗賊達とエラルの姉と弟と仲間の二人しかいなかった。
「あれ?他は?」
その問いにルルが笑顔で答える。
「残りは~走って帰ってもらったよ~。
一気にあの人数が現れたのを~予期せぬ誰かに見られたら警戒されるでしょ~。
一応~最少人数で行った方がいいからね~。
もう準備しておいたから~いつでも行けるよ~」
「そっか、ありがとなルル。
ではこれから移動しますが、エラルのお姉さん。
今から経験した事のない事が起きますが、一切質問は受け付けないから黙ってて下さいね」
先程と手順は同じ、違う点はエラルの姉がジュラルとエラルの間に居る事だけ。
村への目印だと言っていた大きな岩の個所に行きたいと念じる。
今度も一気に視界が変わる。
転移は成功だ。
一気に景色が変わった事に、エラルの姉テンテがキョロキョロと辺りを見渡し驚きの表情を、いや眼を向けて質問して来る。
「何ですかこれは?」
「やっぱり質問してきましたか・・・ですよね~。
一応簡単に言うと転移です。以上です。
時間が惜しいので、お姉さんは先に村に戻ってください。
そして私達が来る事を、村長さんやあなたより強い方達に伝えてきてください。
あとここで抵抗して「行く」「行かない」とか問答するのは、もうやめて下さいね」
扱いが雑だがこれでいい、この姉は厄介な勘違いをする人物で興奮すると周りが見えなくなるタイプなのだ。
先程の短い戦いの間の中で十分に分かったので、今後の計画には邪魔なので先に森に入ってもらって、少し森で迷っててもらうおうと考えている。
少し冷ややかな目線を向けられているので、渋々抵抗するのは無意味だと悟る。
「もう、行きます、行きますよ。
こんな経験した事も無い事をされたら、もう逆らえないわよ。
先に戻って村長達にあなた達が来る事を伝えてくればいいのね」
そう言い残し先に森に入って行った。
森に消えていくのを確認し皆の方を向く。
「さて、エラルちゃん、案内はここまででいいよ。
あとは俺の仲間が、キミ達の村まで案内してくれるからね。
盗賊共は黙って俺達の後に着いてこい、いいな」
そう言い森に近づく
慌ててエラルが先を歩こうと走って来る。
「森~お願いがある。
この近くにある村まで道を作ってくれ。
先に入った奴は少し迷わせて村に近づけるな。
到着は次に来る集団と共に到着するようにしてくれ。
そして必ず俺達が先に着ける様にしてくれ。
あと俺達が通過したら道は元に戻してくれな」
その言葉に反応し眼前の木一本が、肯定の合図として三回揺らされる
木々が左右に別れ一本の道が出来た。
それを走ってきていた、エラルが眼を見開き驚愕し立ち止まりその光景を見入る。
そして悟るこの方法で約束してくれた村に木々を寄せない様にしてくれるんだと。
「シアキお兄さんすごいです」
「よし道も出来たし、出発」
振り向き全員に向かい片腕を天に向け出発と叫ぶ。
先にシアキが森に入って行く、その後を追うようにエラルが着いていく。
遅れてラフェルがフードを被り、ジュダラと手を繋ぎながら森に入る。
その姿を盗賊全員は呆然と立ち尽くしてみている。
「はいは~い盗賊の皆も出発だよ~。ちゃんと皆の後に続いて進んでね~」
そんなゆるゆるな発言をする、声の主の方に全員振り向く。
ニコニコしながら手を後ろの臀部辺りで手を組み、体を左右に揺らして立っている。
その姿は笑顔を向けている絶世の美人なのだが、この世界で最も危険な神族とされる「ラ」の一族だと足を切断させられた盗賊から聞いているので、もう目にしても恐怖しか覚えないし背筋が凍る。
「何?全員で振り向いているのかな~私を見てても~皆に追いつけないよ~。
遅れた者は蹴り入れてちゃうからね~全力で・・・。
さぁ~蹴られたくなかったら~キビキビ動こうね~」
もうどっちが悪党なのか、それすら分からなくなってきている盗賊達であった。
全力で蹴られたら死ぬので、我先に盗賊達は後を追う。
少し時間を空けて最後尾にルルがゆっくり悪戯っ子がするニターっとする微笑みを見せながら歩みを進める。
「さぁ~さぁ~どんどん歩け~じゃないと~追いついちゃうぞ~」
後ろから凄い青ざめた盗賊達が走って来るのをジュダラが眼にし脅える。
その表情を見て、盗賊にトラウマが出来たのだと分かり、ラフェルは盗賊達を睨む。
「それ以上は近づくな腐れ盗賊共、ジュダラ君が怖がっているでしょ」
睨まれ盗賊は生きた心地がしない、いっそここで死にたい。
前に行き過ぎたら魔族に睨まれ、遅すぎたらこの世界で最も危険な神族に蹴り殺されるかもしれないという死の恐怖を今味わっている。
その盗賊達をエラルが歩きながら後ろを振り向き見る。
少し不安になりシアキの腕にしがみつく。
「シアキお兄さん」
まだ不安なのだろうあんなボコボコにされたのだか仕方ない。
不安そうな表情、いや眼で見上げてくるので、解消になるか分からないが、盗賊を後ろに下げる。
「盗賊共、獣人達にあまり近づくな、もう少し後ろに下がって距離を取れ怖がるだろうが!。
何、はしゃいでるんだ。
森の中で楽しかもしれないが、あまりこっちに近づくな距離を取れ、いいな。
ルルは、こいつらの前を歩いてやれ、お前が美人だからか、きっとはしゃぎやがるんだ」
盗賊達はその提案に賛成とばかりに青ざめた顔で全員と首を縦に振っている。
そしてルルは顔を真っ赤にして照れた表情を浮かべている
「ふふ美人だって~ふふふ分かった~前歩くね~
盗賊は一旦その場で止まりなさ~い、私が前を歩くから~後ろに着いてくる事~。
一応逃げたかったら~逃げていいからね~でもその時は~私は今凄く気分がいいから~特別に御板をした子は~瞬殺してあげるね~ふふふ」
止まれの合図に一斉にその場に盗賊全員が止まる。
盗賊の前をルルが歩き、その後ろに青ざめた表情の盗賊達が後に付く。
誰一人逃げない、逃げると言う選択肢はこの場において選択肢自体無いのだ。
「これでいいかエラルちゃん、まだ怖いかもしれないが俺達が付いてるからキミ達には一切何もさせないから心配するなよ」
少し不安げな眼をしているが、うんうんと頷き見上げて来る。
数分森の中を雑談しながら歩いていると、前方に少し人工的に木で作られた門柱らしい物が二本見えてきた。
どうやら目的の村の入口が見えてきたみたいだ。
取り敢えず全員村の入口に向かう、門の前に到着した。
「森~お願いがある。
今からこの悪党盗賊達をこの端に追いやるから待機所空間を作ってくれ。
あとこいつらが逃げたら容赦なく蔓で縛り上げて、お前達の養分にでもしていいからな」
その言葉に反応し眼前の木一本が、肯定の合図として三回揺らされる。
指示通り、木々が動き、待機所空間が作られる。
「よし、この空間で少しお前達は待ってろ、いいな。
逃げたきゃ逃げていいかなら、その時は森の肥料にでもなってろな。
嫌なら大人しく騒がず待ってろ」
もう本当にどっちが悪党なのやらっと盗賊全員は思うのであった。
--- 18話目のみの後書き----------------------------------------
18話目最後まで読んでくださりありがとうございます。
どうでしたか?楽しんで頂けたならうれしいですが。
では、次19話目で、お会いしましょう。




