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詩*海辺にて*

私が見る海は

作者: a i o

煙ったような青空と

淡く白い光


潔い真っ直ぐさを

持ち合わせた水平線に

穏やかな調べの波


あなたは

美しい貝殻を求め

ひたすらに歩く

いくつもの窪みをつけて


虹色のビニールシートに

寝そべる

栗色の髪の少年


波打ち際で

息を切らして

駆け回る

赤い首輪をつけた犬


色を削がれた

流木に

腰掛け

私が見る海は


流れる

時と時の狭間

閉じ込めようにも

溢れだす潮騒


静寂の中の青銅

細めた目に切り取られる陽射し

諦めを受け入れるような抱擁


広がりを抱えた風景

解き放たれた風の重なり

堪えきれない慕情

待ちわびた帰還

そして行くあてのない旅立ち


止むことのない潮騒



欠伸を噛み殺した少年が

小さな寝返りをうつ


私は

あなたの掌

色とりどりの

美しい貝殻

つまんでは

その紋様に指を走らせ

波を辿る

語らいを置いた砂浜




あなたは

黙々と


美しい貝殻を探す






















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