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次の日、昨日会った ” オルキデ ” さんのことが気になって図書室に向かった。基本的に学校に、友達がいない私にとってあんなに好青年が久しぶりだった。
私なりに朝早くきたおかげでいつもはちらほらといるはずの生徒も今日はいなく一安心。
昨日はここら辺にいたはず、、、
と、体が思いっきり後ろに傾く。
『何してるの?』
といつもの上から目線の口調のイリスくんが私の首の後ろの襟を引っ張ったらしい。
ちょっと痛かったなぁ、、、と無言でイリスくんを見てると
『だから、何やってるんだって言ってるんだけど』
と、催促してくる、怖い。
「え、うんと、ね、いや、あの、調べ、、、ものとか!?」
『へー。』
せっかく考えて出した答えも軽くあしらわれる始末。
「せっかく早くおきたのになぁ、、、」
と呟くと聞こえたのか
『偉い、偉い、よく起きるのがギリギリとかいっている、ルルさんが早く起きれて偉い、偉い』
とかなり棒読みで言ってきた。
ちょっと、いや、かなりいらってくる。
そこに積まれている恐らくイリスくんが持ってきたであろう、国の歴史、、、?なのかなぁ、うん、すんごく難しそうだ、いや、それはさておきその積まれてる本を倒したくなった、すごく、でもイリスくんが怖いからやらない。
なんて考えていたら本題を忘れる所だった。
「イイイイイイリスくん!」
『、、、』
「あの、なんか、背が、イリスくんより小ちゃくて、制服着てない男の人見なかった?」
わたしがそう告げたあと、彼は私の後ろを見つめながら指差し、
『そこの二階に寝てる人?』
、、、そう、昨日みたオルキデさんだった。