表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/26

初めての戦闘

「おぉ、その前に自分の扱う武器を選ばないといけんの」

 よかった……。ちゃんと武器をもらえるみたい。


「この中から使う武器を選んでくれ」

 目の前にアイテムボックスウィンドウが現れ何個が武器が入っている。

 中を見てみると、ロングソード、ロングボウ、ステッキ、グローブ、etc……。


「なっちゃん何にする……?」

 相方に意見を求める。


「うーん、私はロングボウ……弓かなー」

 ナツは後衛職……。なら前衛職か杖での援護かな……。しかし杖だとどちらも後衛になるから、バランスが悪いともいえる。……よし、決めた。


「私は大槌にする。ハンマーのスキルかな……?」

 アイテムボックスの大槌をタッチすると詳細画面が表示された。



大槌 《ハンマースキル》

説明:木でできた大きなハンマー。

ATK+5

VIT+1

AGL-1

装備条件

必要レベル1

必要AKT3

 大型武器なだけあって、AGLが下がるようだ。その代わり他の武器とは違いVITが上がりATKも高い。



「使う武器が決まったら、タッチしたまま自分のアイテムボックスにドラッグするのじゃ」

 大槌を自分のアイテムボックスにドロップする。すると他の武器が入っていたボックスが消えてしまった。……どうせなら一つと言わず何個かもらえればいいのに。


「なっちゃんはロングボウに決定したの……?」


「うん、弓にしたよー」



ロングボウ 《弓スキル》

説明:木でできた長い弓。

ATK+3

AGL+2

装備条件

必要レベル1

必要ATK2

必要AGL1



「ふむ、二人とも武器を選んだようじゃな」


「はい」


「うん」

二人して返事をする。次は武器の装備の仕方かな?


「次は実際に武器を装備してみなさい。装備の仕方はアイテムボックスに入っている武器を選びオブジェクトの固定化を選ぶんじゃ」

 言われた通りオブジェクトの固定化を選ぶと目の前に実体化した大槌が出てきた。ナツも同様にロングボウがでている。


「オブジェクトの固定化をしたアイテムはボックスに戻すことはできん、だから背中に掛けるか腰に携えるのが一般的じゃな。ちなみに片手に剣を持ちもう片方に槍を持った場合、スキルの熟練度が上がらないうえに、技も出せなくなるから注意するといい」

 技が出せなくなるだけで装備はできるんだ……両手に装備してダブルハンマーとかやろうかな……。

 大槌を腰に携えるのはちょっと恥ずかしいから背中に掛ける。ナツも同様に背中に掛けるようだ。弓を腰に携えるのはないよね……。


「さて、次に技や魔術の出し方じゃ。基本的には口に出すか想うだけで技は出る。ただし魔術や法術は必ず口に出さなければならん。使える技はステータス画面からタブをスキルに切り替え、自分の使っている武器のスキルをクリックすると使用できる技を確認できるぞ」

 ステータス画面を開きスキルタブに切り替える。うわ……スキルって以外と多いんだね。二つ以上熟練度をカンストしたら新しくまた増えるらしいし……。

 ハンマーのスキルを見つけたのでタッチする。一つだけ技を覚えているようだ。

 『打ち降ろし』という技でATKにプラス補正がかかり、ダメージも通常で与える攻撃の1.2倍のダメージを与えるようだ。


「なっちゃん技なに?」

 おそらくどのスキルでも技は最低一つは覚えているだろう。


「パワーショットだって、ダメージが増加するだけだと思う」

 初期の技だからそんなものかな。


「確認が終わったようじゃな。それじゃあ準備はいいかの?」


「うん!」


「ばっちこーい……」

 元気な声と棒読みな声が響いた。


「それじゃあ開始じゃ!」

 ジョゼフさんがそう言うと前方からなにかが現れた。モンスター名を見ると「コボルト」と書いている。犬を人化したような見た目でマントを羽織り手には槍のような物を持っている。……あまりかわいくない。


「パワーショット!」

 ナツが先制を仕掛け、命中しコボルトが少し怯んだ。これは占めたと思い、走って近づき優も技を発動する。


「打ち降ろし……」

 振り上げた大槌を一気に振り下ろしコボルトにダメージを与えた。するとコボルトが光り、四散する。


「初勝利……?」

 なんとも味気なかった。


「な、なんか始めての戦闘なのに達成感がなかったね」

 そもそも一体の敵に対し二人掛かりなのだからしょうがないのかもしれない。

 するとジョゼフさんから声を掛けられた。


「ほっほっほ、お二人さんまだ来るぞ」

 流石に一体で終わり、というわけではないらしい。またさっきと同じところからコボルトが現れる。今度は二体だ。


「ん、なっちゃん先に私が引き付ける」


「りょーかい!」

 私はダッシュしてコボルトの近くにいく、どちらのターゲットも私に向いたようだ。私は無理に攻撃せず、ナツが攻撃をするまで避け続ける。そしてナツが攻撃をしかけ、一匹のコボルトのターゲットが変わる。ナツとコボルトの距離はまだ大分あるから大丈夫だろう。次に私にターゲットを定めているコボルトにもナツが攻撃し私へのターゲットは完全に外れた。私に背を向けているコボルトめがけ大槌を野球のバッターのようにスイングした。吹っ飛んだコボルトはもう片方のコボルトに衝突し、バランスを崩し、そこにすかさずさっちゃんが『パワーショット』を入れ、無事勝利したのだった。

 戦闘が終わりジョゼフさんに話しかける。


「やるのう、これでワシの教えは全部じゃ、終わった記念としてアイテムを授けよう」

 アイテムボックスが現れ、一つだけ武器が入っていた。



ウォーハンマー《ハンマースキル》

説明:主に鉄でできているハンマー。強力な分それなりの力量が求められる。

ATK+17

VIT+5

AGL-4

装備条件

必要レベル10

必要AKT 18


 意外と装備レベルが高かった……とりあえず当面の目標はレベル10だろう。


「なっちゃんももらったものは装備?」


「うん! レベル10で装備できる弓だったよー」

 もらえる装備は初期に選んだ装備の上位互換らしい。私はハンマーから変える気はないから嬉しい。

再度、ジョゼフさんに話しかける。


「後は旅立つだけじゃの、支度ができたらワシに話しかけてくれ、近くの町まで飛ばそう」

 その言葉とともにチュートリアルクリアの文字が流れ、レベルが3になった。


「チュートリアルクリアでも経験値がもらえるんだねー」


「クエストでももらえるかな……?」


「たぶんもらえるだろうね、当分はクエストを受けながらレベル上げかな?」


「ん、りょーかい……」


「それじゃあちゃっちゃと町とやれに行こっか!」

 何か忘れている気がする……あ……。


「ステータスの振り分け……」

2レベル上がったから10ポイントたまっているはずだ。


「あぁ、そっか! じゃあ振り分けてからだね!」

 しかしどう振り分けようか……。


「魔術とハンマーで魔法ハンマーのスキルとかでるのかな……?」

 魔法剣があるっていうんだからハンマーだって……。


「あーあるかもしれないね……。じゃあ、ゆーちゃんはATKとINTをメインに上げればいいんじゃないかな?あれ……そうなると魔法弓だってあるかもしれない……」




 二人してATKとINTを上げるのであった。





ステータス

yuduki

Lv.3

HP140 MP30


ATK14+(5) INT10


VIT7+(1)  AGL7-(1)


LUC7


熟練度

ハンマー10/500


natsu

Lv.3

HP135 MP32


ATK11+(3) INT11


VIT7  AGL9+(2)


LUC7


熟練度

弓10/500

ステータスポイントの振り分けはどのネットゲームでもありますよね。

初めてやったネトゲはそれもう盛大に振り分けを誤ってしまい、泣く泣く課金アイテムで再振り分けをしました。

ステータスポイントの振り分け間違いは誰しもが通る道だと思ってます。

今じゃ新しく始めるネトゲもwikiやら攻略サイトやらで事前に情報を調べてから始めることが多いです。…汚くなったなー。純粋にネトゲを楽しめていた頃が懐かしい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ