表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隠れキャラ  作者: 魔狗羽
9/13

File9: 隠れキャラ

「とりあえずさ、あとの二人を探しちゃおうよ。いつまでもここにいるのも難だしさ」


「おっけぇ〜っす仁長官〜」


蓮……。


「じ、じゃあばらばらになって探そう」


「ばらばらに……」


健は孤独が怖かった。が、


「うん。その方が効率いいからね」


の一言で切り捨てられてしまった。


でもやっぱり三人共怖いのだろう。数秒間の沈黙………。


「「「それじゃあ、行くか」」」


--------

部屋を出て、健は左へ、仁と蓮は右へ歩を進めた。廊下の両端に階段がついているのである。そしてそれは、上へのものも下へのものもあった。どうやらここは三階建てで、ここは二階のようである。

健はまず下へ向かった。

一階はホテルのロビーのようになっていた。

(いないな………)


--------


仁と蓮は三階へ行っていた。そこは二階と同じ造りで、両端にある階段と階段を廊下が繋いでいて、その片面側にドアがついていて、それぞれ201、202、203、204、205号室となっている。


「じゃあ俺あっち側から順番に見てくから、蓮はこっちから頼む」


「かしこまり〜♪だっちゃ!」


--------


205号室のドアを開けた。やはり二階の部屋と同じ造りである。


(ここにはいないな…)


仁は204号室へ移った。が、204号室のドアを開けたまま、固まってしまった。


「……な…なんで……お前が……ここに……!?」


--------


201号室に入った蓮は、慎重に部屋を調べる。皆の前では気楽そうに見せているが、実は、頼りにされたいのだ。信頼されたいのだ。注目されたいのだ。それが、こういう行動に走ってしまう…。

すると、遠くから仁の叫び声が聞こえた。


「うわぁぁぁぁぁ!!やめろぉぉぉ!!健ーー!!」


健……?


訳がわからず、205号室へ向かった。が、仁の姿は無い。204号室か…!

204号室のドアを開けて、蓮は驚愕した。仁がベッドに倒れているのだ。


「ひ…仁ぃぃぃ!!」


息は………もうなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ