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File5: 友達は敵?
健は103号室とプレートが掛かっている隣の部屋のドアを開けた。すると…
「…蓮!」
「…!お、健ちゃ〜ん!」この部屋は健が起きた時にいた部屋、つまり今さっき出ていった部屋と同じ造りになっていて、ベッドの上に蓮-渡美 蓮-が腰掛けていた。
「なんだ〜健ちゃんいてくれたんすか〜!俺今一人でビビりまくってたんすよお〜!」
「蓮…」
蓮は基本的にノリがいい。いつも周りがついていけなくなる程だ。でも今はそれが嬉しかった。
一人ではなくなったことが。
"仲間"が"友達"だったことが。
"友達"が明るく話しかけてくれたことが。
「にしてもさ〜、これどういう意味なんだろ〜な」
蓮はこの"ゲーム"の説明書らしき"あの"紙を片手の親指と人差し指でつまんで、ぷらぷらさせている。
「あ…ああ。でも、このスイッチを…」
「押したらゲームオーバーなんしょ?」
「う……ん…」
「でもさ、これおかしいよね〜。なんで"仲間"を"ゲームオーバー"させなきゃいけないんだろうね?」
蓮は調子のいい奴だが、観察眼は人一倍だ。
健もそれには違和感を感じていたのだが、結局今までに答えは出せていない。
"安楽椅子探偵"がいたらな……無意識に健はいつも一緒に遊んでいる仁のことを思い出していた…。




