File4: プライド
ぅぅ…ん…これは……どういうことだ?
目を覚ました仁-高野 仁-は、ベッドに腰掛けて、考えていた。こうしてもうかなり経つと思う。
ここが何処なのか?誰の仕業なのか?自分以外のプレイヤーとは誰なのか?そして…クリア条件の意味とは…?
仁のベルトの蓋の中の紙にはこう書かれていた。
[運命のサバイバルゲーム!大切な仲間を蹴落とし、自分の命を守り通す勇者は誰だ!このゲームのプレイヤーは五人!クリア条件は簡単!自分以外のプレイヤーのベルトに付いているスイッチを押し"ゲームオーバー"にするだけ!もちろん自分で自分のスイッチを押すのは自殺行為!それでは…GOODRack!!]
仁は小学校の時に学校から逃げ出したうさぎの居場所を、その話を聞いただけで推理し、それが当たっていたため、
「安楽椅子探偵」等と呼ばれていた。勉強は得意ではないが、何故かいじわるクイズや推理もの等は大得意だった。
だから、そのプライドが、部屋から一歩も出ずに"解けない"謎を解こうとしているのだ。
そう。この謎がこのままでは動かないのは解っているのだ。
因みに仁には双子の弟がいる。高野 涼、というらしいが、友達の中で涼の姿を見た者は一人もいない。というのも、涼は不登校の引きこもりだからだ。理由は不明だが、顔や声はそっくりらしい…。
しばらくじっとしていたが、もうどうしようもなくなって、仕方なくドアをゆっくりと開けた。ドアを振り返ると102号室となっていた。また、廊下の壁に掛かっている時計は7:45となっていた。




