File10: 狂気破滅
こんにちは!魔狗羽です!この物語とも言えないような幼い文字の羅列をご閲覧して下さっている皆さん!ありがとうございます!
いきなりでこんな長編というのが無謀だったのでしょうか、だんだん書きづらくなってきてしまっていますが、そんなこの小説に応援メッセージを送って下さった方がいらっしゃいました!感激です!これは下手な文には出来ないな(笑)と思いながら書いていたらいつもより長くなってしまいました…。
…って、前書きが長くて飽きさせてしまったかもしれません…m(__)m
それでは、ごゆっくり(^_-)-☆
一階へ向かった健はここには何も無いと判断し、二階へ戻ろうとした。
すると、階段から仁が降りてきた。
「おお仁、どしたの?」
「おお、健か。三階には何もなかったぜ?蓮は絶対なんかあるっつってまだ残ってるけどな」
ん……仁…だよな…。なんか違和感があるような…?
「へ、へぇ〜あの蓮が。意外だな」
「じゃ、俺は報告係だから、もう蓮のところに戻るな?」
「お、おう」
じゃあな、と言って仁は右の階段を上っていった。
--------
蓮は独りになってしまった。仁は倒れ、健は----よくわからないが、仁が叫んだ
「やめろぉぉぉ!!健ーー!!」
というのが気になって、会えなかった。
まさか…健が仁を…?
いやそんなことはありえない、と思いながらも、やはり気になる。
仮にもさっきまで一緒に会話をしていた三人である。仲間を大切にする健がそんなこと…。
独り……。
蓮は怖くなった。一刻も早く仲間を…話し合いの出来る仲間を見つけなければ…。
蓮は202、203号室を調べたが、誰もいなかった。
蓮は二階へ降りた。
--------
早く…早くこのゲームを終わらせてしまわないと……。
拓は二階を彷っていた。
いつもの軽い性格の裏返しなのだろうか、助かりたい、という一心で"敵キャラ"を求めて彷う。
拓は一階へ向かった。階段を降りきる直前で、"敵キャラ"の存在を確認した。
や…やった…まずは一人……
もはや拓を支配しているのは恐怖と狂気だけである。
だが、"敵キャラ"をよく見てみて、拓は驚いた。
あれは……健!
いくら迷彩服でも、今自分の視界に入っている"敵キャラ"は紛れも無く健だった。
拓が動揺していると、健がこちらに気付いた。
「あ…た…拓!」
と、友達であろうと敵は敵だ…。
普段では絶対こんなことは思わないだろう。だが、拓は"ゲームオーバーになったら死ぬ"という事実を知っている。
拓を狂わせているのは、死の恐怖だ。
--------
「あ…た…拓!」
階段から拓が現れたのだ。
(やはり拓もいたのか…)
健の呼び掛けに応じずに、ゆらゆらと危なっかしい足取りでこっちへ向かってくる。
健は、殺気を感じた。
「ま…まて、おい!拓!」
聞こえない振りをしているのか、本当に聞こえないのか、無反応だ。
健は恐怖で動けなかった。
その時----
「拓!やめろ!」
そう言って階段を駆け降りてきた----純が拓を後ろから羽交い締めにし……スイッチを押した。
「…うっ!」
拓は倒れた…死んだ。
友達の手によって…。
「健……ごめん!」
そう言って純は土下座した。
「……え?」