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夏の花で隠して

作者: 深桜 夕月


今日は村の祭りがあるから夜には花火が上がる。

絶景の場所、あるいは近くで見れたら素晴らしく良いのだけど、生憎私は人ごみが嫌いだ。そんな訳でいつも家族はそろって祭りに行くが、私は一人で家の縁側に座っている。

・・・否、一人ではない。


香霖(かりん)~来たよ。隣いい?」


「うん。いいよ」


「香霖も一緒に祭り行こうよ」


「断る。・・・毎年思うんだけど、そんなに行きたいんなら行けばいいじゃん」


「え~やだよ」


「なんで?」


「香霖がいるから」


「変な和都(なつ)・・・」


そんなこんなで毎年二人で縁側に座って祭りの一部を楽しむ。幼馴染である和都が隣にいてくれるからなんだかんだでいつも楽しい。祭りの楽しみ方は祭りの屋台をまわることだけではないのだ。大切な人がいてくれれば花火を見るだけでも十分に楽しめる。

・・・というより隣にいるのが和都だから楽しいのだ。他の人ではきっと無理。大切で、大好きな和都だからこそ・・・

私たちを繋いでいるのは幼馴染という脆い糸。恋人同士でもなんでもないから和都に彼女でもできたらもうこうすることもないんだろうな。この関係が壊れてしまう事を恐れて、私は次の一歩を踏み出せない。


何回こうして寄り添ってきたんだろう。あと何回こうして時を重ねていけるんだろう。


「ねぇ和都・・・」


「うん?」


「来年もさ、」


「うん」


「こうして一緒にいられるかな?」


私が言った瞬間花火が上がり、次に和都が答えたのと同時に音が響いて、和都がなんて言ったのか全く聞こえなかった・・・


ただ、その後和都の顔がほんのりと(あか)くなっていた気がする




あー・・また妙な恋愛系になってしまった。


こんにちは!今月もぎりぎりで投稿です!!

昼夜とわず暑いですね。夜だというのに今私の部屋32℃ありますよ。全く。

皆様お体の方はいかがですか?熱中症などには十分に気をつけてください。もう八月は終わりますが、まだまだこの暑さは続きそうですので。


ではまた見てくださいね。

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