追放されたけど、最弱スキル〈保存庫〉で辺境スローライフ満喫します

　王都の冒険者ギルドから「役立たず」と追放された青年リオンの唯一のスキルは〈保存庫〉。
　物を入れて出すだけ――戦闘にも魔法にも役立たないゴミスキルだと笑われ、仲間に切り捨てられる。

　だが辺境に流れ着いたリオンは気づく。
　〈保存庫〉は物の鮮度を永遠に保ち、空間は無限に広がる。さらに入れた物の「性質」を強化する隠し効果まであった！

　保存した薬草は高級ポーションに、肉は魔力を帯びた幻獣肉に。気ままに暮らしているうちに、村人や騎士、果ては魔王までリオンの保存庫を頼ることになり……。

　「俺はただ、静かに畑を耕したいだけなんだが……」
　いつの間にか世界の中心に引き寄せられていく、のんびり最強スローライフ譚！