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勇者パーティの一員ですが、転生チートがまさかのマヨビームでした。……マヨビームで世界って救えますか?  作者:


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『(世界を救う)看板娘』


王都のとある一角にある小さなお店。

赤い屋根に白い壁が目印の、可愛らしい食事処は今日もお客さんで賑わってます。


「注文お願いしまーす!」


「はーい!少々お待ちをー!!」


エプロンとスカートを揺らし、客席をパタパタと駆けまわるのはこの店の看板娘。



「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております!……お待たせしました。こちらメニューとなります。今日のおススメは………………」


ひっきりなしに入れ替わるお客さんに、厨房もホールも大忙し。


きゅっきゅ~~。


猫ね手、ならぬ……おしぼりをいれた籠を加えて運ぶのは黒くて可愛い謎の生き物。その正体はなんとドラゴン!


パタパタと羽を動かしておしぼりを運ぶ姿は可愛らしく、女性やこどもに大人気のマスコットです。


ハンバーグにオムライス、トンカツにエビフライに……。


どんどん増えていくメニューは他の店では見たこともない名前がずらり。

はじめてのお客さんは聞いたこともないメニュー名にとまどうものの、1度口にすればその美味しさにたちまちとりこになると評判です。


そしてそれは変わったメニューだけでなく……。


ミニサラダに、千切りキャベツ、付け合わせのお野菜にかけられたマヨネーズやドレッシングなるものも、恐るべき中毒性を発揮しています。


ここはそんな(とりこ)になったお客さんたちが足繁く訪れる、王都の一角の小さな食事処。


今日もまた、さまざまなお客さんが訪れます。


昔ながらの常連客のご近所さんに、噂を聞きつけ遠くからやってきたお客さん。



「また来たの?今日2回目じゃない」


「一生この飯を食っていきたい」


プロポーズまがいの言葉を吐き出すのは、聖剣を携えた勇者さま。



「あとでフルーツサンドをテイクアウトで頼む」


「ふふっ、ベスへのお土産ですか?」


「私だけズルいと拗ねられてしまってな……。ああ、兄上たちにカツサンドも追加で」


騎士様を伴ってお忍びで訪れたのは、キラキラしい王子さま。



「わぁ、このデザート新作ですか?」


「特別にアイスもサービスしちゃうよん♪」


可愛らしい魔法少女に店内の男性客がそわそわしたり。



「エマ、オムライスを頼む」


「お久しぶりです。ちゃんと毎日ご飯食べて寝てます?無理しちゃダメですよ」


フードで角を隠した魔王さまのお気に入りのメニューはオムライス。


パッと見は人と見分けがつかない美形さんや、長い尻尾をスカートで隠したお姉さん、こどもたちに「あ、わんちゃん!」とはしゃがれる獣人さんなどちょっと変わった面々だってこのお店には訪れます。



「あら、いらっしゃいませ」


奥から聞こえたおっとりした声に振りむけば、入口のドアは鳴ってないのにいつの間にか居た美少年。


「いらっしゃい、来てたんだ。ちょうど私たちも休憩だからいっしょに食べよう。なにがいい?」


「えっと……これ、やっぱこっち……」


神々しいまでの美貌をはにかませメニューに悩むのは、ただの美ショタにあらず。なんと神さまなのです。


平民から貴族から、果ては多種族に神さままで色んなお客さんが訪れます。



ほら、また。

入口のベルが軽やかに鳴り響きます。


「いらっしゃいませ。何名様ですか?」


とびっきりの笑顔を浮かべ、今日もお客さまをお出迎え。

どんな魔法にだって勝る笑顔で、おいしい食事と、至福のひと時をお届けします。


なんたって、『(世界を救う)看板娘』ですから!!




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