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勇者パーティの一員ですが、転生チートがまさかのマヨビームでした。……マヨビームで世界って救えますか?  作者:


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ちょとは欲しがってくれたって…………


見知らぬ侵入者にエルフの里の者たちは警戒を示したが、ティファーナが「エアリス神様に選ばれた勇者殿たちだ」と紹介すればそれはすぐに霧散した。

むしろ一転して「なにか役に立てることは?」と申し出てくれる姿に、エマはエルフたちのエアリスに対する信仰を悟った。


……ここでは絶対、エアリスに対するうかつな発言は控えよう。


そう、心に決める。

エマとて空気は読めるのだ。


長旅で疲れているだろうから、と寄ってきたエルフの一人がお茶に招待してくれた。

木漏れ日が差し、日差しが虹色に淡く輝く幻想的な広場でお茶をいただく。


「さぁどうぞ」


細工の美しい椅子に座り、差し出されたお茶は淡い琥珀色をしていた。

口にすればすっきりした味わいのなかにほんのりと甘みを感じる。

ともに出されたお茶菓子はフルーツを乾燥させてものだ。

酸味と甘さが疲れを癒してくれる。


先ほどレオンがティファーナにした質問をほかのエルフたちにも投げ掛ける。


多くのエルフたちは「特に異変は聞かないな」と答えたが、1人だけ反応が違うエルフがいた。

お茶に誘ってくれたふんわり優しい雰囲気のエルフのお姉さんは、「そうねぇ……」とその可憐な唇を開いた。


「関係あるかはわからないけど……魔族領で食物庫が荒らされた、って話は聞いたことがあるわ。犯人は人だ……って噂があったみたい」


でも、と困ったように頬に手を当て小首を傾げる。


「この辺りであまり人は見かけないのだけど……」


その話を聞いた数人がそれなら自分も聞いたことがある、と小さく頷いた。


「どうやら1回、2回ではないようだな」


「でもどこもそれほど大規模な窃盗ではないらしいわよ?エアリス神様のご神託とは関係ないのじゃないかしら?」


「そうね……でもどうして犯人が人だって噂になったのかしら、って思って。それでちょっと気になってたの」


「犯人が捕まらないからそんな憶測が立っただけでは。人に反感をもつ魔族も多いからな」


それ以上の話は特にでなかった。

関係はわからないが、一応気に留めておく。


これから魔族領に入るのだ。

そんな噂があるならなおさら敵意を向けられる可能性だってある。


お茶が終わってからは里を案内してもらうことに。


例のドワーフさんと交流がある“変わり者”と有名なお兄さんともお知り合いになりました。


意匠を凝らした装備の数々も見せてもらった。

「恰好いいけど……これ絶対使いにくいんじゃ……」って武器とかもいっぱい……。


装備熱が熱いお兄さん・シェリファスさんがクルトの剣を気に入って「譲ってくれないか!」と詰め寄られてひと悶着あったり。


クルトの愛用の剣は何百年と岩に刺さっていたのを力試しに引き抜いた、という勇者エピソード感つよつよの神々しいアレだ。

その剣をベースに魔法属性付与だの、色々とパーツを付け足している。


それぞれいい装備や武器を手に入れているだけあって、ほかのメンツの剣だの杖だのにも興味を示したシェリファスさんだが……エマのフライパンと包丁は欲しがってくれなかった。


「へ、へぇ……これ、武器なんだ。あ、でも性能はいいね……」とちょっと引きつった笑顔で流された。


「長老を紹介しよう」とティファーナさんが案内してくれたお家で出会った長老さんは、見た目20代後半にしか見えない超絶美形なお兄様で、「ちょ、長老……?お若いですね」と思わず問えば「若い?もう5000歳はくだらぬが……?」と返され超ビックリ。


もう若見え、だの、美魔女だのの騒ぎじゃない。


そんなこんなで楽しく1日を過ごし、日も暮れてまいりました。


「食事の用意をするが…………」


ティファーナが美しい顔をわずかに曇らせる。


「正直、あまり口にあわないかもしれない。私たちは生き物は食さないのでな……。もの足りないだろうから自分たちで用意があればそれも食べてくれ」


申し訳なさそうに告げられ、用意された食卓は…………。


なるほど、ヘルシー。


木のボウルに大盛のサラダ。

細かく刻んだ野菜が浮いたスープ。

焼いたジャガイモに、穀物を煮たリゾット風なものなど……。


味は美味しく、エマとミレーヌは「美容に良さそう」とありがたくそれらを頂いたものの、クルトたちはやっぱりそれだけじゃ足りなかった。


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