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勇者パーティの一員ですが、転生チートがまさかのマヨビームでした。……マヨビームで世界って救えますか?  作者:


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お姉さまと呼びたい系


樹々の間から現れたのは、美しい女性だった。

“絶世の”という枕詞が相応しい凛とした美女。


光に透ける淡い金髪と額につけたサークレット。

尖った耳に、手にした弓矢。


エルフだっ……!?


美女をロックオンしつつエマは内心叫んだ。


声に出さないのは、よそ者に警戒しているエルフさんにプスリ!とやられたら怖いからです。


「何者だ?」


少しだけ低い凛とした声にレオンが敵意がないことを示すように一歩前へ。

それに従いハリソンが剣をしまい、クルトにも視線で促す。エマも一応My武器であるフライパンをしまった。


一瞬だけ美女に訝し気な表情でチラ見されました。


「ここはあなたたちの森だろうか?知らなかったとはいえ、勝手に立ち入ってすまない」


「……」


「私は人間の国の王子でレオンという。エアリス神に選ばれた勇者である彼らと旅をしている」


「エアリス神様に……?」


美しい顔が驚きに彩られた。

信仰心の篤いエルフにとって神の名の威力は絶大だ。


「嘘ではない。神託で勇者が選ばれたことはあなたも知っているのでないだろうか?ほら、このクラルスの花の紋様が証拠だ」


そう言ってクルトの手を掴んだレオンがその手の甲をエルフへと見せる。

じっとその紋様を確認したエルフは弓を降ろした。


「無礼をした」


そのまま軽く頭をさげる。


なんだか仕草や表情がとっても恰好いいエルフさんだ。

憧れの種族との遭遇にエマはちょっとときめく。


傲慢そうなお姉さんでも、知的で冷徹そうなお兄さんや、ほんわかタイプだってそれはそれでテンプレでときめきますが。


なお、ここの来る前に出会ったアルラウネの一族さんは全員もれなくおっとりだった。

元が植物ってこともあるのか、「絶滅しない?大丈夫??」って不安になるぐらいのおっとり具合でした。


恰好いいエルフのお姉さん、ティファーナさんが森を案内してくれることに。


なんでも森の奥に行けば行くほど侵入者防止の認識阻害の魔法とかかかってるらしく、一般人が森を無事に抜けるのは困難らしい。


……ティファーナさんに出会わなかったら遭難のピンチだったのでは?!


「この先はまた集落などもあまりない。よければ数日滞在していくがいい」


「いいんですか?!」


ありがとうございます!と全力でお礼をいった。


野宿も慣れてきたとはいえ……連日だと辛いものがあるのです。


向こうが警戒を解いてくれたということもあり、エマはここぞとばかりにティファーナに話しかける。

話しながらも、伸びた枝があればそっとどけてくれたり、つまずきかけたら支えてくれたりと行動がいちいち恰好いい。


「魔族領のことでなにか問題など耳にしていないだろうか?」


「さぁ?特には……。ただそうだな、少し前に魔王が代替わりしたのだったか……」


耳寄りな情報にそれは関係あるのでは……?と一同、顔を見合わす。


「少し前って……?」


「たしか……100年から200年、いやもう少し前だったか……?」


そしてガックリと肩を降ろした。


ぜんっぜん“少し”じゃないんですけど?!


種族ギャップを感じたエマたちだった。


「まだ若い魔王だが、悪い噂は特に聞かないな。むしろ先代よりもいい噂が多い」


「ああ、そこだ」とティファーナさんが指をさした。

するとそれまで幻想的な靄がかかっていた場所に突然集落が見えた。


「ようこそ、エルフの里へ。訪問を歓迎する。エアリス神様に選ばれし者たちよ」


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