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伝説の装甲精霊機

 待合室に戻った時、女の子に声をかけられた。

「ねぇ、そこのあなたたち」

「私?」

「ええそうよ」

ピンクのドレスを着た私より背がちょっと高い女の子。

160センチくらいだろうか。

ドレスを着ているということはどこぞの貴族令嬢かな。

しかもかなり可愛い、美少女。

金髪ロングヘア―で青色の目はクリクリとして肌は綺麗で体折れちゃいそうなくらい細くてまるで精巧な着せ替え西洋人形みたい。

「貴方たちすごく可愛い、一目惚れしちゃった」

「私の専属メイドにならない?お金は出すわ」

「何だったら、女の子同士で結婚とか…ね、しかも二人とも欲しいから百合の花園ハーレムねきゃー」

いきなり凄いことを言い出だすなこの子は。

私がいた現代世界でも容易なことじゃないのに。

19世紀の価値観でそんなことを言い出すなんて、この世界の子供は結構進んでるんだなぁ…。

「なーんて冗談よ、それじゃあまたね」

「この後すぐ会えるから」

そう言って女の子はどこぞへルンルンと歩いて消えていった。

なんだ冗談だったんだ、本気っぽかったのは気のせい?。

本当に何だったんだあの子。

凄い美少女だったことは分かるけど。

「今日は変な人とよく会うなぁ…」

溜息交じりに窓の外の景色を見る。


 やがて私たちは広い玉座に集められ厳かに入隊式が始まっていく。

天気は生憎の雨だった。

玉座に座るのは第一王子ベテルギウス。

金髪碧眼、誰からも見ても美形。

国王が死んでほんの一年前に国王になったばかりらしい。

その隣には弟の第二王子レオー二。

女の子みたいな幼くて可愛い顔をしてて立ち振る舞いも女性的だ。

唯一服装だけは男の子と分かる。

ってあれ…。

この子さっき私をナンパしてきた女の子!?。

まさかこの国の王子で男の子だったとは。

本当に女の子だと思ってた…。

ってまだ本人と決まったわけではいし。

でも顔は完全に瓜二つだし。

っていうか改めて見ると。

なんとなく弟に似てるなー成長したらあんな美少年だったろうな…。


 さらに隣には同盟国であり隣国。

通称雨の国から国王の代理で来賓してる騎士団長がいた。

元はスラムの貧民で窃盗とか傭兵をしていたらしいけど。

軍隊に入った日から剣と精霊機の腕前だけで成り上がった黒鴉くろからすの異名を傑物で確か名前は…クロ・ロード。

大柄で筋肉マッチョで厳つい顔をしいるが端正な顔立ちをしている。

手がゴツゴツで…。

なんかどっかで見たことあるような。

遠すぎてよくわからない。

もっと近くで見たい、そう考えたりしながら式が進んでいく。


 しばらく校長先生の長話たいな退屈な演説が続いた。

毎回同じことやってるんだし。

こういうのってマニュアルとかに載ってる言葉そのまま言うだけなんだよね

そんなボーっとしてる中。

ふと玉座の後ろに目がいった。


 そこには例の噂の伝説の精霊機が正座で鎮座していた。

色は白銀で金色の装飾が施されている。

兜にはカブトムシのような角があった。

何故だろう、自然と引き込まれる何かがあった。

その時だった、目が一瞬光った。

人間目のような光彩や瞳孔が備わったその目。

その目みたいな物質はガラスの球体の中に水晶体や反射板を入れてカメラのような構造をしている。

外からの光を取り込んで内部操縦席コックピットのモニターに水晶モニターに投影する仕組みだ。

エメラルドのような透明色の緑の目の瞳孔が開き一瞬光ったような気がした。

だけど数回目をパチパチして目を凝らして見ても、特に変化はなかった。

なんだ見間違い…か。


 先ほど廊下でフーウとすれ違ったローブの男が何かを呟く。

「ジークハイル」

その瞬間地面に魔法陣が現れ。

魔法陣の上の空間。

何も無いはずの空間から。

地面から生えてくるように怪物が。

西洋のドラゴンのようなモノが姿を現す。


 式も終盤にさしかかった時、事件は起こった。

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