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キラス視点3

僕には昔から親がいなかった。いない訳ではないだろうが、覚えていない。そんな中拾ってくれたのは、確か……村の神父だったはず。そんな神父はボロボロの僕を見て、可哀想だと思ったのか、少し歩いた町の男子修道院に連れて行かれた。覚えていないが、今までの名前は捨て、新しい名前を貰った。そこではある程度の生活はできた。確かにルールは、たくさんあったし、僕は神を信じていなかった。だが……居させてもらっているためいい子を演じていた。だが、感情は出さず、冷たかった僕は一人だった。そんな時



「ねぇ、ねぇ君って何考えているの?」



ある、少年が話しかけてくれた。名前は覚えてはいない。女のように小柄で、セネアにそっくりな、群青色の瞳であった。彼は人懐っこい性格で修道院の中でも好かれていた。初めは、友達なんて興味がなくあやしていたが、いつも関わってくる。いつの間にか、それが当たり前になった。



「なぁなぁ……聞いてくれよ!今日祈りを捧げた時、光が差し込んだんだ!絶対神様が導いてくれたんだ!」



「今日、掃除雑って怒られた……俺にしては丁寧だったつもりなのに……」



彼は僕と違い、神様を信じていた。まぁ……普通の日常。こんな日々がずっと続くと思っていた。しかし……



「お前……聞いた?最近この街でさ、殺人鬼がいるらしいぜ。怖いな。お祈り、力入れないとな。」



そう。殺人鬼が出た。連続殺人鬼だ。そいつは変わった奴だった。毎回体のある箇所を切断する。そして人を殺した後、歌うのだ。声質的に女性らしい。歌は、次、殺人をする日、場所、人数、切断する箇所を歌う。彼女の凄いところは、地元の騎士でも歯が立たなかった。また、変装上手らしい。その殺人鬼によりこの町も活気がなくなって狂気の色に染まっていった。


______数日後……新聞で見た記事。



「!……」



驚きが隠せなかった。次の場所は……ここ、男子修道院。明日、人数一人……首を斬るらしい。首なんて一度もなかった。修道院のみんなも恐れていた。確か……僕も怖がっていたと思う。あいつも……怖がりいつもよりも真剣な顔をしていた。



「どうするんですか?」



と、偉い人に聞くと……



「無理だ。」



首を横に振った。どうしてもここから出ることはできないと言われた。その次の日には、この街で年に一度の祝典でもあった。諦め……珍しく



「……」



____何もありませんように。……笑顔で話しかけるアイツの顔が思い浮かんだ。……特にアイツには……






と真剣に、お祈りを捧げた。




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