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「着きましたね。では行きま…」


「メリエム王女!その格好では…」


と、お付きの人が言っている。そりゃあそうだよな。


「そうですね。では布を…皆さんも他の店見ていて大丈夫ですよ。終わればここに集まっていただき、お金に関しては私に言ってきだされば渡します。寄付金みたいな物ですが。」


布だけじゃダメでしょ。普通バレるでしょ?まぁ漫画だしなぁ。街見て回るか。




すっすごぉ。服可愛い!…動きにくそうだけど。こんな感じなんだ。少し人は少ない?ダークエーの手下が攻めてきたっていうからか?武器見に行くか。


「えっ?」


そこには知っている人影があった。いや気のせいか。と思い、私は、目を擦った。目あったような気がするけど。

「キラス」にしか見えないんだけれど。キラスとは、この漫画『リベートアスフェル』の世界でいうと守護神。

たくさんいるんだけどね。原作では、キラスは出ていない。他の守護神なら出ていたんだけれど。そのためファンブックにしか説明がないのだ。守護神は、普通限られた王族にしか見えないはずなんだけれど…何で見えているんだ?

そして、ファンブックにも、原作でもセネアは見えていないはずなんだけれど。


「ねー聞いている〜?」


さっきのライフとやらいい、私が自我を取り戻したことが原因でバグっているのかな。


「はい…」


「!あ〜やっぱり見えているんだ。僕のこと」


振り返った瞬間…やってしまった。そこには笑顔のキラスがいた。


「あっえっいや。」


やばいこれじゃあもう誤魔化すこともできない。


「ねぇねぇ名前は?」


「…セネアです。」


「ねぇねぇセネア!僕と契約しない?」


…契約それはパートナー、相棒になることだ。原作でもルミエルが他の守護神と契約していた。私は裏切り者(補正が入った場合のみ)なる人だしなぁ。契約はまだ許せるよ。けれど、こいつはちょっと…嫌だ。だってだってファンブックで設定読んだけれど…こいつ闇系の守護神だから殺しなんてお手のものっていうか大好きなやつだ。

それ以前に、前の主人殺しているんだぞ。こいつ腹がったったという理由だけで。そんな奴と契約したら…救済の前にバットエンドじゃん。


「嫌です。」


「…えっ?」


「嫌です!!」


そんなのは嫌だから断るのみ。


「えっなんで?あっ?僕のこと知らない?でもっ…僕守護神だよ?」


困惑しているな。それもそうか。今まで断られたことがないのか。守護神だし。


「?見返り求めないよ。」


あーそう解釈したか…


「わかってますよ。」


もうそろそろ逃げたいので冷たく言った。


「本当にしない?」


「しませ…」


んっ?その体の裏に隠れているのは…ナイフそれに何この圧


「あーあせっかくセネアのこと気に入ったのになぁ」


この流れ私殺されるの?


「ねぇセネアどーする?」


「…契約します。」


こんなので死にたくないし安全策ね。


「やった!じゃあ手出して」


「?はい」


と、キラスに言われた通り手を差し出すと、何かを書き始めた。くすぐったいな


「でーきた!よろしくねセネア!」


「よろしくお願いします。」


ん?こんなことしている間に結構時間経ったんじゃない?早く戻らないと…


「こっち来てください」


「?わかった」






「ごめんなさい。遅れました。」


「!セネアさん大丈夫ですよ。まだ来てない人もいるので。」


と笑顔で言うメリエムに安心していると、ふと疑問が湧いた。あれ?原作でメリエムって守護神見えていたよね…と考えていると、宙に浮きながらついてきたキラスが耳打ちしてきた。


「あっそうそう僕の名前は、キラスね。あと他の人には見えないようにしているから。一部の人には見えちゃうけれど、あの王女もまだ見える力が奥に埋まっているしね。実体も持てるけれど、今は必要ないから少し透けたままの状態にしとくね。」


「あっはい。」


そうなんだ。あれって生まれてからずーっと見えてた訳ではないんだ。と思ったが、それよりもキラスと契約してしまった恐怖が頭の中を占領するのであった。












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