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二人波に包まれて

 今回のお話でも相変わらず2人の距離感がどんどん

縮んでいきます!もう2人が焦ったくて作者としても

これから2人がどうなっていくのか

とても楽しみです♪

どうぞお楽しみください!

 二人波に包まれて 夏織side


 陽太と二人きりで海の突堤にやって来た。私はこの日に陽太に必ず伝えたいと心に決めていたことが一つある。それは、「二人でこれからも一緒に過ごしたい。」ということだ。世間一般で見ればこれを告白と言うのかもしれないが、私としては、一生の約束をするつもりでいた。私は思いを震わせて口を開いた。


「私、陽太とあの病棟で出会ってから色々と変わったって感じているんだ。こんなに今みたいに笑顔が絶えなくなったのも陽太のおかげなんだ。だから私はもっと陽太と一緒にいたい。もっと陽太を知りたい。だからお願いがある。私の隣に、ずっと一緒にいてほしい。」


私は陽太の唇に私の唇をくっつけて陽太を抱きしめた。陽太の温もりを微かに感じる。すると陽太がゆっくりと私の背中に手を回してきた。唇を離すと陽太が話し始めた。


「うん。いいよ。僕も夏織を大切にするよ。もっと僕も夏織を知りたい。」


陽太はそう言うと私の唇にもう一度優しく唇をくっつけた。



 夕陽が柔らかく照る中、二人で小田原から帰りの電車に乗る。帰りは普通の通勤電車だ。


「あの、陽太は西生田のどのあたりに住んでるか、帰りに教えてもらっていい?」


そう言うと陽太は優しく答えた。


「うん、いいよ。ちなみに最寄り駅は生田と読売ランド前どっち?僕はどっちからでも大丈夫だけど。」


私は陽太の返答に少し疑問を覚える。


「そうなんだ。私はどっちかと言うと読売ランドよりかな。」


そんな話をしていると私は少しずつ眠気に体が馴染んでいき、意識が少しずつ遠ざかっていくのを感じた。

 目が覚めたのは町田駅に着く数分前だった。陽太の呼びかけが聞こえて目が覚めた。


「起きたね。町田で乗り換えるよ。」


そう言って陽太は私の手を引いた。駅に着くと陽太は私の歩く速さに合わせて歩いてホームの向かいにいる各駅停車に乗り換える。20分くらい電車に揺られて読売ランド前駅に着いた。


「じゃあ夏織の家の場所教えてもらえる?」


私は陽太に言われた通りに陽太を案内する。駅を出て小さな川を渡り、線路沿いを5分くらい歩いて家に着いた。すると陽太が少し驚いたような顔をしていた。私は気になって陽太に聞いてみた。


「どうかした?このマンションが私の家だけど。」


すると陽太は焦った様に聞いてきた。


「部屋番号は?」


「201だけど。それがどうかした?」


すると陽太が驚きの事実を話し始めた。


「僕の家もこのマンションで、部屋番号が202なんだけど。」


私は驚きを隠せずに思わず声を出してしまった。


「えっ!じゃあ私達って今日からお隣同士ってこと?」


陽太も驚きながら話した。


「そうだな。じゃあ、改めて、よろしくお願いします。」


 私達は一度自分たちの部屋に帰り、お互い事情を家族に話した。お姉ちゃんは凄く驚いていたが、それと同時にまた何かを企むような目をして私の頬を突っついた。一方陽太の親御さんもとても驚いていたらしく、


「隣の部屋に富田教授がいることをとても心強い。」


と言っていたそうだ。お隣同士で挨拶を済ませると引っ越しの片付けに陽太が加わり、お姉ちゃんと私と陽太の3人で荷物を片付けた。今日陽太の親御さんは夜にどちらとも仕事らしいため、私の家で陽太と一緒に夕飯を食べることになった。


「しかし驚いたよ。まさか自分の部屋の隣が夏織と教授の家だったなんて。あと夕飯の準備もしてくれてありがとう。」


私も心の整理をして陽太と話す。


「うん。私もまさか陽太と同じマンションでしかも隣の部屋って凄い驚いた。これからもよろしくね。」


そんな話をしていると後ろからお姉ちゃんが私の頭を撫でてきた。


「お二人さん大分距離が近くなった気がするなぁ。もしかして付き合ってたりする?」


私はお姉ちゃんのストライクな質問になにも答えることができなかった。何故ならその通りだから。数時間前に私と陽太は恋人同士になったのだから。陽太も同じく固まっていた。そんな私達を見てお姉ちゃんは、


「まさか本当に付き合ってる感じ?」


と詰めてきた。すると陽太が静か頷いた。するとお姉ちゃんは凄く驚いていた。


「陽太くん、色々とありがとね。夏織のことも、今日のお出かけ、交通費と昼食代全部出してくれたんでしょ。あと夕飯もう少しでできるから。ちょっと待っててね。」


 お姉ちゃん、私、陽太で机を囲んで夕飯を食べる。


「あの、教授、夏織さんは始業式から登校するってことで合ってますか?」


陽太がお姉ちゃんに質問を投げかけた。


「うん。学校にも初日から登校するって伝えてある。できれば初日は陽太くんが夏織の案内してくれる?あと家では私のこと教授じゃなくて綾音さんとかで大丈夫だよ。」


すると陽太がすかさず答える。


「わかりました。」

 

「この3人で机を囲んで過ごす時間がなんだかんだ私は好きだ。きっとこれからもこの3人でこうやって過ごすのだろう。いや、過ごしたい。」


そう私は思った。

 ただ、幸せな時間がずっと続くということも決してないということをこの後私は身をもって知ることになる。

どうでしたか?

今回のお話からどんどん展開が早くなっていきますのでぜひぜひここからもお楽しみください♪

次回の投稿は1月16日木曜日の午前10時半を

予定してます!お楽しみに!

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