デート
今回のお話は夏織さんと陽太の初めての
2人だけのお出かけ!2人は一体どうなるのか???
是非お楽しみください♪
デート 夏織side
朝陽が柔らかく差し込む病室で私は静かに朝食を摂っていた。今日は私の退院日であり、初めての陽太とのデート。シャワーを浴びて服を着て身だしなみを確認してお姉ちゃんと荷物を片付ける。
「初めてだよね。夏織が男の子と二人きりで出かけるなんて。」
そんなことを何かを企むような目つきで話してきた。私は荷物をまとめてお姉ちゃんに渡した。
「別に陽太とは、ただの友達だから。問題ない。」
お姉ちゃんの言葉に私は少し恥ずかしさをおぼえた。
「私は陽太くんみたいな子が夏織と一緒になるのが良いと思うけどなぁ。」
私はお姉ちゃんにもう一度言った。
「だから、私と陽太は別にそういう関係じゃないから。」
目を瞑ってお姉ちゃんに拳をぶつける。するとお姉ちゃんは私に思わぬ言葉を放った。
「じゃあ行ってらっしゃい。もう陽太くん下で待ってるから。もうすぐ明里が来るだろうからそしたら下に行きなよ。今日は昨日言った住所の所に来てくれれば良いから。楽しんで来な。」
いつもなら茶化してくるお姉ちゃんが珍しく真面目なことを言ってきたので少し驚く。すると麻倉先生が病室に入ってきた。
「おはよう夏織ちゃん。今日陽太くんとデートなんだって?やるじゃん夏織ちゃん!」
私は麻倉先生にもお姉ちゃんに言ったことと同じ事を伝える。
「私と陽太はそんな関係じゃないですよ。友達ですよ。」
すると麻倉先生が私の手を掴んで言った。
「ちゃんと陽太くんの事マークしときなよ。私達の間でも陽太くんは優良物件だって話題になってるんだから。じゃあ下行こっか。手続きは終わってるからもうすぐに出れるよ。」
そう言われて私は病室を出て麻倉先生と病院の正面玄関に向かう。
2階の正面玄関の前で麻倉先生と別れた。
「おはよう。夏織。」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。それは私を包み込むような温かい声。振り向くとそこには病棟にいた時とは比べ物にならないほどのお洒落な格好をした陽太が立っていた。陽太の瞳を見つめると胸がうるさくなったのが一瞬でわかった。私は感情を抑えて話す。
「おはよう、陽太。今日はよろしくお願いします。あと、ありがとう。私の退院の日にわざわざ予定空けてくれて。」
すると陽太が私の手を握って言った。
「そんなに謙遜しなくても良いよ。どっちにしろ春休みは毎年暇だし。じゃあ行く?」
私は少し照れ臭い中、陽太の手を握り返した。
「うん、行こう。」
二人で病院を出て新百合ヶ丘駅行きのバスに乗り込んだ。
「夏織って前はどの辺りに住んでた?」
突然の陽太からの質問にドキドキしながら答える。
「前はあざみ野の方に住んでた。だからこっちのことはあまりわからないんだ。」
そう伝えると陽太が言った。
「そうなんだ。やっぱり病院に近い所なんだな。で、お姉さんの仕事の関係もあって今回西生田の方に引っ越してきたと。」
「そう言うこと。だから、新学期からはよろしくね。私学校のことあまりわからないから。」
私がそう伝えると陽太は私を見つめて話してくれた。
「はい、任せてください。」
僕は短くそう答えた。そんな話をしているとバスは駅前のバスロータリーに到着した。バスを降りて陽太と二人で駅に向かう。
人通りが多い駅で陽太に手を握られると少し照れ臭くなってしまう。すると陽太が駅の券売機で切符を買ってきた。私はその切符を見て少し驚いた。その切符には、「特別急行座席指定券 新百合ヶ丘-小田原」と表記されていた。
「実は夏織と二人で出かけること決まった後に場所決めてその時に特急のチケット買っといたんだよ。二人で話しながら行くんなら特急のほうが都合いいし。」
私は彼に手を引かれてホームに降りる。しばらくするとホームに青色の特急列車が入ってきた。二人で乗り込んで指定された席に座る。
「本当にありがとう。こんな良い席まで用意してくれて。」
私は席に座ってすぐに礼を言う。
「そんないいよ。これは僕がやりたくてやってる事だから。それよりもついて来てくれた夏織に僕が感謝すべきだし。」
私は彼と話していると、私を静かに温かく私を包んでくれるような不思議な感覚を感じるのだが今日は私を知らない世界、知らない場所に連れて行ってくれる案内人の様な感覚を手と瞳から感じる。
電車の中で二人で小学校の時の話や本の話をしていたら到着放送が入った。駅に着いて二人でホームに出る。私は彼と話したりしているうちに私は陽太ともっと一緒に過ごしてもっと知りたいと思った。私は一つの想いを心に決めた。
今回のお話は自分の理想を投影しながら
書いてみました!読者のみなさんの感想を是非教えて
くれると助かります!
次回もお楽しみに!




