姉妹の距離感と切れない2人
今日は夏織さんのお姉さん目線からの話!
富田姉妹の関係に注目!
姉妹の距離感と切れない2人 綾音side
最近妹の笑顔が増えた。毎日妹の病室に様子を見に行くと夏織は笑顔で本を読んでいる。私、富田綾音は今日も妹に疑問を抱く。
今日も病棟回診を終わらせて妹と中村くんがいる病棟に向かう。
病棟の入り口のセンサーにカードをかざして病棟に入り、ナースステーションを目指す。歩いていると後ろから同期であり親友の麻倉明里が背中を押してきた。「よっ!あややー!今日も夏織ちゃんに会いにきた感じ?」いつも通り明里はハイテンションだ。「うん。夏織は元気にしてる?」そう聞くと、「元気だよ。最近は中村くんとラウンジで本の話しながら紅茶をよく飲んでるよ。側から見たらほぼ付き合い始めたカップルだよ。」明里にそう言われると思わず言葉がでてしまった。「えっ!そうなの。最近夏織が元気なのはそういうことだったんだ。」そう言うと明里は驚いたように話してきた。「えー!気づいてなかったの?本当にあややは鈍感だなぁ。」そんな話をしていると病室の前に着いた。一瞬話を聞かれてないか心配になったが、微かに病室から聞こえるペンの音と紙を捲る音が聞こえてきてほっと胸を撫で下ろす。だが同時に妹と中村くんの関係がとても気になっている。明里が中村くんの病室に入ってから私も夏織の病室の扉を開ける。
病室の扉を開けると夏織は国語のワークにペンを走らせていた。「おはよう、夏織。勉強してた感じ?」そう言うと夏織は、「うん、国語の復習やってた。お姉ちゃんは回診終わった?」可愛い妹の笑顔を見て私は答えた。「うん。回診終わってこっちに休憩にきた。そうだ。飲み物とかある?」すると夏織は冷蔵庫から見たことのないレモンティーとチョコを引っ張り出した。「陽太から紅茶が美味しいって聞いたから、陽太から茶葉をちょっともらったの。」私は夏織の変化に驚きを隠せずにいた。「じゃあ私もそのレモンティー貰ってもいい?と言うか中村くんのこと名前呼びするようになったんだね。私、夏織の笑顔がどんどん増えてるから、姉としてとても嬉しいんだ。」私がそう言うと夏織は顔を赤らめて言った。「そうかな?あと、はる、中村くんと知り合ってから私、変わったのかな。あと、お姉ちゃんに聞いてほしいことがあるんだけど、やっぱり私、中村くんと出会ってから、何か変わったような気がするの。この気持ちってなんなのかな?」夏織はそう言うと静かに私の手を緩く握った。私は言葉を選びながら夏織に伝えた。「その気持ちは、多分もう少ししたら、分かる時が来ると思うよ。」そう言うと夏織は俯いてしまった。私は慌てて話題を変えた。「そうだ。お父さんが言ってたんだけど、『綾音に夏織のことをお願いしたい。』って、だから私と一緒に暮らさない?もし私と暮らすんなら転校の手続きしなきゃいけないから早めに返事を貰いたいんだけど。」話をすると夏織は飛びついたように笑顔に、でもどこか恥ずかしそうになって答えた。「じゃあ、それがいい。」私は頷いて夏織に挨拶をして病室の扉を開く。すると、「あの、ありがとう。」私は少し戸惑ったが、「うん。こっちこそありがとね。」そう短く答えて病室から私は出た。私はこの時全く気づかなかった。まさかこの引っ越しは思いがけない偶然を生むことになることなんて。
次回は明日更新予定!
お楽しみに!
ちなみにみんなはどんなお姉ちゃんか
お兄ちゃんが好み?




