ホワイトクリスマスは突然に、
投稿時間遅れてすみません!
最近受験勉強忙しくてちょっと遅れてます!
今回のお話はクリスマスイブの陽太と
夏織に雄二センター長が電撃訪問!
一体どうなる???
ホワイトクリスマスは突然に、 陽太side
委員会の解任式も予定通り終わり、午前中に僕らは学校を後にした。そして学校の門を出ると僕らの前に一台の白塗りの高級車が止まった。車のフォルムとデザインから見るにおそらくメルセデスベンツのマイバッハだ。運転席には見覚えのある40代くらいの男性が座っていた。そこに夏織が声を上げる。
「なんでお父さんが来たの?」
そう、なんと車を運転していたのは夏織の父親の富田雄二さんだったのだ。車の窓が空いて雄二さんが言った。
「2人とも一旦乗ってくれ。陽太くんも遠慮しなくていいよ。」
夏織は雄二さんの話を聞いて車に乗り込む。僕もそれに続いて乗り込んだ。
「雄二センター長?」
僕は質問を投げた。
「実は2人には言ってなかったんだが今日は渋谷で夏織と陽太くんと夕食を食べようと思って2人を迎えに来たんだ。それにしても2人は本当に仲がいいなぁ。」
正直今の話を聞いて胸に緊張が走った。雄二さんとは何度も夕食を共にしたことがあるが夏織を交えてとなると、彼氏として緊張してくる。
「お父さん!それは流石に恥ずかしいよ。だってお母さんもいるんでしょ?」
夏織は恥ずかしそうに顔を下に向けて言った。
「勿論お母さんもいるよ。お母さんが陽太くんに会ってみたいって言っててね。陽太くん、一緒にどうかな?」
僕は少し考えてから返事をした。
「はい、全然大丈夫ですよ。僕も是非お話しさせていただきたいので。」
僕がそう言い終わると夏織も続けて話をした。
「陽太が良いって言うなら私も、行く。」
夏織の照れ顔が可愛すぎて僕まで顔が紅くなりそうだ。
「じゃあ一旦夏織と陽太くんの家まで送るよ。その後4時くらいになったら2人を迎えにくるよ。陽太くん、実は君にスーツを一着あげようと思って今日持ってきたんだよ。多分サイズも問題ないから是非今日着てみて欲しいんだ。車のトランクに入ってるから帰りに持っていって欲しいんだけどいいかな?」
雄二さんにスーツまで用意してもらって本当に教授には頭が上がらない。
「じゃあお言葉に甘えて使わせてもらいます。」
僕は短くそう答えた。
「そんなに堅くならなくて大丈夫だよ。陽太くんには大学やカンファレンスでいつも手伝ってもらってるから力抜きなよ。」
雄二さんは軽そうにそう答えた。
「こっちこそいつも夏織さんにお世話になってますし、」
僕の話を気にしないような感じで雄二さんは話を続ける。
「陽太くんには夏織をいつも助けてもらってるしこっちの方が感謝しきりだよ。それと陽太くん頭はもう大丈夫?」
そう、僕は今年のゴールデンウィークに岩淵先生に脳腫瘍の摘出手術をしてもらった。そこで雄二さんとはお話を少しさせてもらった。
「もう完全復活ですよ。雄二さんと岩淵先生のおかげですよ。」
僕の話に雄二さんは笑顔で答えた。
「私も陽太くんと過ごして改めて自分の仕事に誇りを持てたからとてもありがたいよ。」
しばらくして僕らのマンションのエントランスに着いた。僕らは車から降りてスーツを受け取り一旦家に帰った。僕はメールで父親に用を説明してすぐに許可をもらった。僕は自分の部屋に戻って2時間ほど勉強した。外を見ると丁度雪が降り始めた。灰色の空から降る雪はとても趣があって良いものだなと思いに浸っていると、スマホが鳴った。画面をタップすると夏織からメッセージが届いていた。
『今夜着る服選んで欲しいからちょっと来て欲しい。』
と書かれていた。時計を確認すると針は15:00を指していた。僕はすぐに返事を送った。
『わかった。ちょっと待ってて。』
僕はメッセージを送って洗面所で歯を磨いて身だしなみを整えて鏡を確認して部屋を出て隣の夏織の部屋のインターホンを押す。そして少しして扉が開いた。
「来てくれてありがとう、陽太。」
僕は夏織に促されて彼女の部屋に入った。ふと頭の中を記憶が過った。今年の夏休みにこの部屋で2人で寝た少し懐かしい記憶が。
「ロングワンピースか丈の長いスカートとどっちが良いかな?」
夏織はハンガーにかけられた薄い茶色のロングワンピースと紺色のスカートを持って言った。僕は率直な感想を言った。
「僕はその薄い茶色のロングワンピースの方が良いと思うよ。そっちの方が大人っぽくて僕は好きだよ。」
僕が感想を述べると夏織は顔を紅くしながら言った。
「じゃあ着替えるからちょっと外で待ってて欲しいな。」
僕は一旦「はい」と返事をして夏織の部屋を出た。数分待つと部屋から声がした。
「もう入ってきて良いよ。」
部屋の扉を開けると、そこには、「冬の街を歩いたら必ず振り向かれるのではないか?」と思うほどに綺麗な夏織が立っていた。茶色のロングワンピースに薄く化粧した顔がとても味を引き出していた。綾音さんが言った「素材が良い」という言葉を凄く実感した。
「どう..かな?服、似合ってる?」
僕は率直に夏織に感想を伝えた。
「正直めちゃくちゃ可愛い、夏織は身長が高いからそれもあって凄く大人っぽいよ。僕は凄い好きだよ。」
内心でも今の夏織は僕の心を掴んだ。僕の言葉に夏織は目線を逸らしながら言った。
「嬉しい、じゃあ次は陽太がスーツを着て欲しいな。」
僕の胸の鼓動が高鳴った。それは背骨に電流が走るように、
「じゃあスーツ着てくるからちょっと待ってて。」
僕はそう言って夏織の部屋を出て自分の部屋に駆け足で戻る。自分の部屋に入って扉を閉める。僕は床にしゃがみ込んで頭を抱える。
「マジであの服は反則だって...僕が僕のままでいられるか心配だよ。」
僕はシャツを手に取って着替える。
着替え終わって僕は鏡を見つめる。正直服が格好良くて凄く良いと思いま思わず服に見惚れてしまう。僕は一旦夏織の部屋に戻る。
部屋に入ると夏織がコーヒーの入ったカップを渡してくれた。
「もうすぐお父さんが来るからコーヒー飲んで待っていようよ。あと、スーツ凄い似合ってるよ。」
夏織はコーヒーで手を温めながら言った。その素振りが小動物みたいで凄く可愛い。それと似合ってるって言われてめちゃくちゃ嬉しい!!!外の窓に目線を向けると雪が大粒になり始めて下の道路が白い雪化粧の景色へと変わっていっていた。
「わかった、ちなみに夏織のお母さんってどんな仕事をしてるの?」
僕が問うと夏織は笑顔で答えた。
「お母さんは中原の中学校で教師をしてるよ。だから私は小さい頃から読書を続けてるんだ。」
話を聞いて僕はあることが頭を過った。それは2年前に学校で研究授業をしていた時、授業終わりに富田由貴と名乗る教員に授業での発言と板書を褒められたことだ。僕は確認のために夏織に名前を聞いた。
「もしかしてその先生の名前って、富田由貴って名前?」
僕が聞くと夏織は口に手を当てて凄く驚いた。
「なんで陽太がお母さんの名前を知ってるの?」
夏織は驚いたまま早口で僕に聞いてきた。
「実は2年前に学校の研究授業で話したことがあったからさ。」
僕が事情をありのままに話すと夏織は続けた。
「ならきっと今日の夕食でお母さん気づくはずだよ。お母さん記憶力良いから。」
夏織がそう言うとインターホンが鳴った。
「夏織、迎えに来たよ。」
インターホンの画面を確認すると雄二さんが映っていた。僕らは靴を履いて外に出る。エントランスの前にはさっきと同じベンツのマイバッハが止まっていた。夏織と僕が乗り込むと雄二さんがドアを閉めて車が走り出した。
「それにしても陽太くんはそのグレーのスーツがよく似合うね。夏織もそのロングワンピース凄く似合ってるよ。」
僕は雄二さんにお礼をする。
「ありがとうございます、僕もこのスーツ気に入りました。」
「こっちこそありがとうね。今日は来てもらって。」
雄二さんは少し照れたようにそう言った。外は完全に雪に染まり冬だということを目で感じさせてくる。
車は東名高速に入って東京方面に雪が降る道を走り続ける。僕は今日のディナーと夏織のお母さんと会えるのがとても楽しみだ。
今回のお話はどうでしたか?
作者は雄二センター長みたいな人が義父さんだと
とても嬉しいなと心の中で思いました!
一応次回の更新予定は明日の午前10時半ごろを予定
していますが、あと約2週間後に入試を控えてますのでところどころ不定期になってしまうかもしれないのでそこはご了承お願いします!




