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冬のわがまま女王

今回のお話では夏織が陽太に猛アタック!

遂に冬季編突入!

クリスマスデートの約束も???

 冬のわがまま女王 陽太side


 夏も終わり、学校では合唱コンクールや文化祭などが終わり、気がつけばもう12月になっていた。僕と夏織は夏休み中旬から受験勉強に力を入れて、その甲斐あって模試の志望校判定ではA判定を取っていた。ちなみに2人で受ける高校は海辺の高校で、夏織は小田原にある雄二さんの別荘に、僕は奈々の家に引っ越す予定になっている。夏織の方も判定ではBかAを必ず取っていて余裕がある状態だ。そんな中、僕は1人でクリスマスの予定について考えていた。今年は受験があるのでそこまで遊んでいる余裕も無いから、できたとしても24日の午後が空けられるかどうかぐらいだ。考えているうちに時計を見ると、登校時間が近づいていた。僕は鏡の前で身だしなみを確認してリュックを背負って家を出る。「行ってきます。」僕の声が廊下に響く。両親が出張でいないからか少し寂しさを感じる。隣の部屋のインターホンを押して夏織を待つ。数十秒程して夏織が出てきた。「おはよう陽太。今日もまた一段と寒いね。」夏織はマフラーに顔を擦り付けながら言う。その仕草がとても可愛らしい。「おはよう、まぁしょうがないよ。冬だからね。」僕は少し諦めを交えた笑いをした。「でも今年の冬は1人じゃなくて2人だから私は嬉しいんだ。」僕の手を夏織は握りながら言った。「確かにな。僕もこれまでは1人だったから、話し相手ができたのは凄く嬉しいよ。」僕らは通学路を歩きながら話していると、案の定例の2人がやってきた。「おはよう陽太!今日も元気か?」祐希がいつも通り肩を組みながら言ってきた。「元気だよ。というかよくこんな真冬にYシャツでいられるな。」僕の話に祐希は笑いながら答えた。「そんなん気合いで寒さなんて気にならなくなるよ。」そして少し遅れて加那がやってきた。「おはよう夏織ちゃん、陽太!」加那の挨拶に夏織が答える。「おはよう加那ちゃん、今日も寒くない?」夏織の話に加那は誇らしげにコートのポケットからカイロを取り出した。「私はカイロあるから全然平気だよ。夏織ちゃんも使う?」加那はリュックの中からもう一つカイロを取り出して夏織に差し出した。「ありがとう、じゃあ使わせてもらうね。」夏織がカイロを開けていると祐希が話を切り出した。「陽太と夏織さんはクリスマスどうするんだ?」祐希の話に僕は少し動揺した。「まぁ今のところは予定決めてないよ。今年受験だしさ。というかお前らも受験勉強大丈夫なのか?」僕は少し心配の意味を込めて言うと祐希は自慢げに答えた。「俺は先週の模試で志望校A判定だったんだよ。今のペースで勉強を続ければいけるよ。ちなみに加那も結果同じだったよ。」祐希と加那の意外な結果に内心少し驚く。「ならクリスマスぐらいは遊べるか。ちなみに2人はクリスマスどうするんだ?」僕は2人の結果を踏まえた上で聞いた。「まぁ2人で夕飯食べるとか映画鑑賞とかかな。」前の自分ならこの2人に反論することは可能だったが今の自分には夏織がいるのでコメントに困る。「そっか、じゃあ私も陽太とアニメ鑑賞とかしたいな。」夏織はそう言って僕の腕にひっついてきた。いつもの彼女からは想像もつかない行動に僕はさらに混乱する。頭の中でコーヒーと牛乳がかき混ぜられるようで目が回りそうだ。夏織の顔を見ると、頬を赤らめて上目遣いで僕のことを見つめていた。「良かったな陽太、ご褒美もらえて。」祐希がニヤつきながらそう言ってきた。

 祐希と加那は委員会の仕事があったので、2人とは途中で別れて夏織と2人きりになった。「クリスマス、どうする?」夏織が聞いてきた。僕はこれまで恋愛とは無縁で去年までクリスマスは基本的には1人で過ごしていたので、正直今凄く緊張していた。「僕は夏織が行きたい所に行きたい。」僕は平然を保ってそう伝えた。「ならさ、私と江の島に行ってほしいな。24日の学校最終日の放課後に、」正直クリスマスの江の島は僕も行きたかったからとても嬉しかった。「じゃあそうしようか。」僕らは教室でホームルームの準備をしながら会話を続けた。しばらくして担任の先生が入ってきて号令がかかり今日も1日が始まった。


 

 午前中は英語、数学、理科(2科目)と理系の授業が目白押しで完全に空腹状態で今にも倒れそうになっていた時、祐希と加那、そして夏織がやってきた。「陽太、やっと給食だな。俺もう腹減って倒れそうだよ。」祐希が思いっきり肩に腕を組んできた。「確かにな。僕も座学と実験で腹減りすぎてやばい。」「陽太理科の実験で目が死んでたからね。」加那が僕の横にやってきた。「お疲れ様、陽太。」夏織も加那に続いて後ろからやってきた。「疲れたね陽太。私もお腹ぺこぺこだよ。」と、自分の肩を叩きながら言った。僕らは教室に戻って机の形を変えて給食の準備を始める。

 しばらくして配膳が終わり僕らは席についた。ちなみに僕、祐希、加那、夏織の4人が同じ班で、班長は僕で、副班長は祐希だ。外では雪が降り始め、空には白い粉が舞っていた。今日の給食がスープカレーということもあって、まるで雪国の学校にいるような気分だった。

今年のクリスマスが待ち遠しい。


 放課後になり僕は一旦夏織と合唱コンクール実行委員会の委員長室に向かう。一応今年度の活動は終了したため今は顧問の先生と僕だけが鍵を持っていて定期的に行われる中央委員会と言われる委員会の活動報告会に使う資料準備などで時々使っている。そして今回は中央委員会の資料の片付けのために教室に向かっている。

 会議室に着いて僕が指定の場所に議事録を戻していると副委員長の夏織が上目遣いで僕の手を握って言ってきた。


「あのね、私やっぱり陽太のことが大好きなの。それで学校ではなるべくこういうことするのは避けてたんだけどもう我慢できないの!」


正直今の夏織の言葉に僕は危機感を覚えて夏織の方を向いて押し除けようとした時、夏織は僕を強く抱きしめてキスをしてきた。それはとても情熱的で、自分は愛されていると直感的に認識できるほどだ。2人きりの会議室に生々しいキスの音が響く。そっと口を離すと夏織の顔は紅潮していてとても可愛く、そしてどこか幼く見えた。僕は夏織を抱きしめたまま心を整理して言った。


「ありがとう、僕も正直夏織に学校でこういう感情が湧かなかったと言ったら嘘になる。だから僕からの気持ちを受け取ってくれ。」


そう言って僕は夏織の首筋に口付けをした。そしてゆっくりとキスをした場所に噛みついた。夏織の白い肌は凄く滑らかで柔らかい。夏織は口元を押さえながら悶えるように声を上げた。


「アッッッ!」


夏織の首筋から口を離すと噛んだところは少し赤くなって噛み跡が薄く残っていた。


「ずるいよ陽太は、私の中をいつも締め付けて。」


夏織はそう言って僕からそっと腕を解いた。

 その後僕たちは荷物を背負って鍵を閉めて学校を出た。帰り道で夏織は少し恥ずかしそうにマフラーに顔を埋めていた。側から見るとめっちゃ可愛くてこっちがダメージを受けるところだった。これもきっと冬の魔法なのだろうと思う僕だった。

今回のお話はどうでしたか?

作者としてはもっと2人にいちゃついてほしいっすね

次回の更新予定は明日の午前10時半ごろを

予定してます!

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