お風呂とケーキ
今回のお話は夏織と奈々の2人の会話が
主に描かれています!
2人の甘いやり取りに癒されながらご覧下さい!
お風呂とケーキ 夏織side
昼間は陽太と奈々ちゃんと沢山海で遊んだ。正直すごく楽しかった。いつも私は本を読んでいて、こんなに楽しいことを知らなかった。それもこれも全部陽太のおかげ!
私達は宿に戻って海が見える貸切風呂に陽太が入った後に今は奈々ちゃんと2人で湯船に浸かっている。
「ここのお風呂、景色すごくいいでしょ。朝は陽が登るところを見れるから最高なんだよね。」
奈々ちゃんが私の肩に腕を組んだ。
「うん、すごく景色がいい。こんな間近で海を見れるなんて凄く良いし知らなかった。」
私が話し終わると奈々ちゃんが私に抱きついてきた。
「そうでしょ。っていうか夏織ちゃんって凄くスタイル良くて陽太に勿体ないくらいだよ。お胸も中学生にしては大きいし肌白いし髪艶良いし、やっぱり私も夏織ちゃんが大好き!」
私は奈々ちゃんの話に少し照れる。
「そんなことないよ。私からしたら陽太の方が正直私のほうが勿体ないと思うくらいだよ。だって陽太凄く性格良いし顔も綺麗だしスタイル良いし。」
奈々ちゃんは少し間を置いてから言った。
「本人から聞いてるかわからないけど、実は陽太は週一で15kmのランニングをして毎日筋トレやってるからあのスタイル保ててるんだよね。」
私は陽太の努力に心の中で驚く。
「というか、夏織ちゃんと陽太の出会いのこととかあまり陽太からも聞いてないから教えてほしいんだけど良い?」
奈々ちゃんの質問に私は答える。
「うん、いいよ。始まりは私が入院してる時に陽太が同じ病棟に入院した時、ちょうど今日から3カ月前。病棟で病気の恐怖感と辛い気持ちに押し潰されそうになっていた時、声を掛けてくれて私を全力で支えてくれて、そこから共通の趣味の話とかで関係が深まって、私の方から陽太に告白したの。」
奈々ちゃんは私の話を熱心に聞いてくれた。
「そっかそっか、夏織ちゃんを陽太が助けたんだ。そりゃ恋に落ちちゃうよね。陽太の夏織ちゃんへの接し方を見ても陽太の方も明らかに夏織ちゃんに好意をもっていると思うから、凄いお似合いだよ。夏織ちゃんに本当に陽太のお嫁さんになってほしいくらいだよ。」
私は奈々ちゃんの最後の言葉に顔が熱くなる。
「夏織ちゃん、顔真っ赤だよ。」
「だ、だってそんなこと言われたら普通にそんな反応しちゃうじゃん。彼女なんだから。」
奈々ちゃんが私の頬を両側から突っ突いて言う。
「じゃあ一つ私から夏織ちゃんにアドバイスしてあげる。今の夏織ちゃんなら陽太に甘えたらイチコロだよ。今までの夏織ちゃんの話を聞いて考えてみたけど、夏織ちゃん少し陽太に躊躇してる感じだったから、陽太に全力で甘えてみなよ。」
私は奈々ちゃんの提案に答える。正直奈々ちゃんの提案は私もずっと考えていたことで、私も上手くチャンスを掴もうとしても全部諦めてしまっていたからだ。
「わかりました。できる限り参考にしてみます。」
「ちなみに明日の夜は隣町の湯河原で花火大会があるんだけど、うちの親がケープ真鶴っていう半島の先っぽの山で出店として居酒屋をテラスでやるから、そこで陽太に全力で甘えなよ。ちなみに私が丸テーブル1スペース確保してるから安心して。」
奈々ちゃんからの思わぬ告白に少し私は驚く。だが同時に戸惑いも感じた。陽太に甘えるチャンスがあると思うと逆に緊張してしまうからだ。
「そうなの?でも私浴衣とかもってきてないし。そんな急に言われても。」
私が悩みを打ち明けると奈々ちゃんはにっこりとして私に言う。
「心配いらないよ。実を言うとお母さんが夏織ちゃんが来るって聞いて夏織ちゃんの分の浴衣用意したんだよね。私もその浴衣見たけど夏織ちゃんに凄く似合うと思うよ。後で見せてあげる。」
「本当にありがとう。全部準備してくれて。」
私が奈々ちゃんに礼を言うと奈々ちゃんが続ける。
「全然いいよ。これはお母さんと私からの気持ちだから。夏織ちゃんには陽太と幸せになってほしいし。昔のことを言うと、陽太っていつもどこか暗そうだったから、その陽太の顔色を明るくしてくれた夏織ちゃんには凄く感謝してるんだよ。」
私は改めて陽太が私と出会う前に陽太が酷い状況に置かれていたか実感した。私は礼を言う。
「色々と教えてくれてありがとう、奈々ちゃん。」
「じゃあそろそろお腹減ってきたし上がろっか。」
奈々ちゃんが言った。
「うん、そうしよっ。私もお腹空いた。」
私達はお風呂を上がって着替えて一回部屋に戻るため、廊下を歩いていると、厨房の中に陽太の姿を見つけた。
「陽太何やってんの?もしかしてお菓子作り?」
奈々ちゃんが言った。すると陽太は厨房から出てきた。
「あぁ、ちょっとケーキ作ってた。奈々の父さんと新メニューの試作やってた。」
奈々ちゃんが厨房の中に走って行った。私も陽太に言って厨房に入る。
「私もケーキ見ていい?」
「良いよ。」
陽太は快く言ってくれた。厨房のステンレスの台の上には6当分に切られたチョコケーキが置かれていた。均等にイチゴが並べられ、チョコレートでできたヒールと結婚指輪とかが入ってそうな箱が上に乗せられ、小麦粉が少し雪を被ったように振り掛けられていた。私と奈々ちゃんは一緒に思わず声を上げてしまった。
『このヒールと箱どうやって作ったの?』
すると奈々ちゃんのお父さんが言う。
「それは陽太が一つ一つサイコロ型のチョコレートを細かく彫刻刀で削って作ったんだよ。ちなみにチョコの残りはもう一度溶かして再利用しているよ。」
私は陽太の気合いに圧倒され言葉を失った。
「凄いじゃん陽太!今度私にもやり方教えてよ。ていうかここ半年ぐらいで陽太めっちゃお菓子作りの腕上がってない?これじゃあ私の自信が折れちゃう。」
奈々ちゃんが悔しそうに口にした。
「じゃあこれ試作品でまだお客さんに出せないから、夕食の後に2人に食べてみてほしいんだけど良い?」
陽太の誘いに私達は前のめりで言った。
『はい!』
陽太が若干引き気味に言う。
「いつの間に2人ともそんなに距離縮んだんだ?会ってまだ少ししか経ってないけど。」
私も気づいていなかったが、多分奈々ちゃんと私は陽太という共通の話題とお互いスイーツ好きであることで距離が縮んだのだろう。実は私はケーキがすごく好きで、毎月の小遣いでよく近所のカフェでショートケーキを食べるほどだ。
陽太の新たな一面を今日私は新たに知って、発見も多くあってすごく楽しかった。明日は花火大会があるので私は早めに寝ることにした。寝床は奈々ちゃんの部屋で奈々ちゃんと一緒に寝ることになった。陽太は来客用の部屋で寝るらしい。明日私は昼から岬の先端のレストランで花火大会の準備を奈々ちゃんや陽太と一緒にすることになった。陽太は夜明け前から釣りに行くため、早めに部屋に戻っていた。私も奈々ちゃんと布団の上に寝転がって一緒に眠りについた。今日は最高の思い出を作ることができた。「この時間が永遠に続けば良いのに、」と、私は頭の中で口にした。
今回のお話はどうでしたか?
作者はめっちゃ奈々が可愛くてかっこいいなと
感じました。やっぱ日焼けって良いっすね!
次回の更新予定は明日の午前10時半ごろを予定
しています。




