表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/30

夏の海に浸って

 本日は豪華二本立てです!

本日の投稿時間的に下校中、会社から帰宅中の人たちが丁度ご覧になると思いますが、是非陽太と夏織、そして新登場の水瀬奈々の3人のやりとりに癒されながら話に浸ってみてください!

 夏の海に浸って 陽太side


 僕らは歩いて読売ランド前駅までやってきた。朝9時前にも関わらず遊園地に向かうであろう人がとても多い。僕はまず券売機で小田原までの特急券を購入してから改札を通る。


「なんだか久しぶりだね。2人で特急に乗るなんて。」


夏織の言葉を聞いて僕は春休みのデートを思い出す。


「そうだな。あの日は僕にとって絶対に忘れられない日になったよ。」


僕らはお互いを笑いながら電車を待つ。丁度接近放送が流れて、アイボリーの車体に青色の帯を巻いた車両が入ってきた。2人で先頭車に乗り込む。


「さっきの特急券って新百合ヶ丘からのやつ?」


夏織が聞いてきた。


「そうだよ。やっぱり特急の方が早く着くしなにより半個室だから話しやすいんだよね。」


そんな話をしていると電車は新百合ヶ丘に到着する。僕らはホームに出て、2番ホームで特急列車を待つ。しばらくするとミュージックホーンと共にシルバーに茶色の特急列車が入線してきた。僕は先頭車の一番前の座席を予約していたので2人で列車に乗って席に座る。


「今日は奈々の家族が駅で待ってるから。」


僕がそう伝えると夏織は僕の肩に寄り掛かってきた。


「わかった。早く会いたいな。陽太の小さい頃の話とかも聞いてみたいし。」


夏織の体温が腕から伝わる。僕は優しく夏織の頭を撫でながら話す。


「奈々も楽しみに待ってるって言ってたよ。」


そんな話をしていると時間はあっという間に過ぎて気づけば小田原の到着放送が入った。僕らは荷物をまとめて下車の準備をする。

 2人で前と同じように小田原駅のホームに降りてコンコースに出る。今日は前に来た時と違ってJR東海道線の改札を通って熱海伊東方面のホームに降りてシルバーの車体にオレンジと緑の帯を纏った車両が入ってきた。夏休み期間ということもあって車内の席はほぼ全て埋まっていた。


「夏休みだからやっぱり混んでるね。」


夏織は小声でそう言う。


「まぁいつもこんな感じだよ。それよりこの先海側の景色がすごく綺麗だから窓の前行こうよ。」


そう言って僕と夏織は海側のドアの前に立つ。扉が閉まって電車が動き出す。しばらく電車は小田原城の横を通り、早川駅を出発してすぐに電車は海側に寄る。窓からは太陽に照らされて光る相模湾が広がる。ちなみにこの次の根府川駅は初日の出のスポットとしても有名な駅である。

 しばらく20分程電車に揺られて真鶴駅に到着した。改札を出ると勢いよく飛び込んでくる明るめの茶髪で日焼けした1人の女子がいた。そう、親戚の娘の水瀬奈々だ。


「久しぶり!陽太。元気してた?」


「こっちは元気だよ。お前こそ変わんないよな。」


返事をすると奈々は隣の夏織に目を向ける。


「この子が夏織ちゃん?」


僕が頷くと奈々は夏織に抱きついた。


「夏織ちゃん!よろしく。私は陽太の親戚の水瀬奈々。それよりも夏織ちゃん水着選ぶんでしょ。私も一緒に行っていい?」


奈々ががっつくと夏織は頷いて返事をした。


「はい、よろしくお願いします。あと私は富田夏織です。1週間よろしくお願いします。」


夏織は少し自信なさげに言った。僕らは一回宿に荷物を置いて商店街沿いの水着屋に向かった。


「おはようございます、青山さん。」


奈々が挨拶をする。ちなみに奈々はこの町のほぼほぼ全ての人と顔見知りだ。


「おはよう奈々ちゃん、そちらの娘が昨日言ってた夏織ちゃん?凄い可愛いじゃない。陽太くんも大人になったねぇ。」


店長の青山さんはそう言って僕と夏織を見て笑顔になる。僕はもう認めることにして返事をする。


「えぇ、お陰様で。」


「ありがとうございます。」


夏織も続いて挨拶した。


「じゃあ陽太は一旦ここで待ってて。ここからは私と夏織ちゃんで選ぶから、あと男子禁制。」


奈々はそう言って僕の背中を押して夏織から僕を少し離して女性用の水着のゾーンに行ってしまった。僕はドライスーツのゾーンに行って気になったスーツを手に取って見る。

 しばらくドライスーツを見ていると奈々が走ってきた。


「夏織ちゃん試着したから、陽太見にきてくれない?陽太、夏織ちゃんの彼氏なんでしょ。」


僕は奈々に連れられて試着室に向かう。奈々がカーテンを開けるとそこには瑠璃色のラッシュガードを着た夏織がいた。夏織は少し顔を赤くして僕から目線をずらしている。僕も夏織を直視できない。奈々が僕の耳元で言う。「ほら、彼氏なんだからちゃんと水着の感想言ってあげなよ。」僕は言葉を選びながら話す。


「いいと思うよ。瑠璃色のラッシュガードが夏織のイメージとマッチしてて凄くいい。」


感想を伝えると夏織が言った。


「じゃあこのラッシュガードとこの下に着てる水着買っていいですか?」


「いいと思うよ。これなら陽太もイチコロだね。」


奈々がそう小さい子供みたいな笑みを浮かべた。

 水着を買い終わった僕らは商店街の通りを下って海に向かう。歩いて20分くらいで磯辺の遊歩道に出る。しばらく行くと遊歩道の広いスペースで奈々のお父さんとお母さんが昼食の準備をしてくれていた。近づいて僕と夏織は奈々の親御さんに礼を言う。


「準備ありがとうございます。」


すると奈々のお母さんが言った。


「全然大丈夫よ。陽太達こそありがとうね。わざわざ来てもらって。」


夏織が続けて言う。


「本当にありがとうございます。私まで誘ってもらって。」


「全然良いわよ。私達も夏織ちゃんに会ってみたかったから。陽太の可愛い彼女さんって陽太のお母さんから聞いてたから気になっちゃって。」


奈々のお母さんがそう言うと奈々のお父さんが言う。


「そろそろ泳ぎに行ったらどうだ?早くしないと満潮になってあの岩が沈んで上陸できなくなるぞ。」


そう言って奈々のお父さんが海面からちょっぴり飛び出た岩を指差す。そう、ここ琴ヶ浜は沖に20m程のところに夏の干潮時だけに海面から顔を出す岩があるのだ。


「じゃあ行くか?夏織。」


僕の問いに夏織が答える。


「うん。行こう。」


僕らが行こうとすると奈々が言う。


「軍手ちゃんとしてね。磯は軍手しておかないと危険だから。あと私は置いてきぼり?陽太。私も名前呼んでよ。」


そう言って奈々が僕の頬を抓る。


「わかったわかった。じゃあ行くぞ。」


3人で岩の上から海に飛び込む。


「気持ちぃぃぃー!」


奈々が大声で言う。僕は足ひれを履いているからゴーグルをして一気に2m半程潜る。限りなくスカイブルーの海中は魚が群れで泳ぎただ水の音が聞こえる。この時間が僕は一番好きだ。何もかもをリセットする様な感覚に包まれるのが実に良い。30秒くらい潜って一気に海面に顔を出す。


「どう?久しぶりの海は。」


奈々が聞いてくる。


「最高だよ。」


僕がゴーグルを外すと夏織が言う。


「じゃあ向こうの岩行く?」


「うん、行こう!」


そう言って3人で泳いで岩に向かう。僕は海中にまた潜って足ひれとゴーグルを生かして潜りながら岩に向かう。この飛び出ている岩は一本の筆の様に柱状に海底から出ているから海中の岩は魚達の棲家となっていて常に魚が群がっていて、その景色はとても幻想的だ。僕は岩に到達して手で岩に掴まって岩の上に上がる。丁度僕が岩に上がり終わると丁度夏織と奈々が岩に到着した。


「陽太って泳ぐの速いんだね。」


夏織はそう言って僕に手を伸ばしてきた。僕は一気に夏織の腕を引っ張って夏織を岩の上に引き上げる。そしてその後ろで奈々が水着のポケットから防水カバーに入れたスマホを取り出した。


「今2人を見てて思ったんだけどこの光景凄いロマンチックだから写真撮っていい?」


奈々が言う。


『いいよ。』


夏織と同時に答える。僕は夏織の肩を抱き寄せる。奈々がスマホのシャッターを押す。この光景を僕は一生忘れることはないと感じた。空からの熱い日差しが僕らを照らしていた。

 どうでしたか?

遂に夏休み編が本格的に始動しましたね!

是非次回もお楽しみに!

次回の更新予定は明日の午前10時半ごろを

予定してます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ