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プレゼント

 今回のお話は陽太の誕生日の日を描いています!

陽太へのプレゼントにも注目しながらご覧ください!

多分BGMには大瀧詠一の「風立ちぬ」

が合うと思います♪

 プレゼント 夏織side


 中間テストという試練を乗り越え、気づけば7月になっていた。もうすぐ陽太の誕生日がくる。陽太の誕生日は7月15日だ。今日は7月5日なのであと10日だ。私は陽太の誕生日プレゼントを加那ちゃんと下校途中の公園で考えていた。


「陽太はやっぱりイラスト描いたりするから線画用のペンとか買ってあげれば良いと思うよ。あと花を渡すのも良いと思うよ。」


2人でスポーツドリンクを飲みながら話す。


「ありがとう、じゃあそうしてみるよ。」


加那ちゃんに礼を言って私は家に帰る。



 鳥の鳴き声で目が覚めてスマホで日にちを確認する。スマホの画面には「7月15日金曜日6:00」と表示されていた。私は起きて顔を洗って体操着とジャージを着て朝食を作る。テレビをつけて今日の天気と一通りのニュースを確認する。そして自分のベッドの上に今日陽太に渡すプレゼントを用意する。朝食のチーズパンを食べながら今日の授業内容を確認してそれに応じて授業の予習をする。だがどうしても陽太の顔を早く見たいと思ってしまうが気持ちを必死に抑えて待つ。

 全て準備を終わらせて身だしなみを確認して陽太を迎えに行く。そう思った時、インターホンが鳴った。


「陽太です。夏織さんいますか?」


少し心臓が跳ねる。


「いるよ。ちょっと待ってて。」


すぐに返事をしてリュックを背負う。扉を開けるとそこにはジャージを着た陽太の姿があった。


「おはよう夏織。」


陽太は私を見て笑顔で返事をしてきた。


「おはよう陽太、珍しいね。陽太の方から私を迎えに来るなんて。」


2人で話を済ませて学校に向かう。


「あの、誕生日おめでとう。放課後プレゼント渡したいから予定空けといてもらっていい?」


陽太は恥ずかしそうに顔を背けて答える。


「わかった。ありがとう。」


陽太の顔が少し赤くなっているのが分かる。陽太のプレゼントを受け取った時の反応を早く見たいという感情が私の心の扉を叩く。

 学校が終わり、夕陽の光が柔らかく道を明るくしていた。陽太と手を繋ぎながら歩く。


「ありがとな、プレゼント用意してくれて。」


陽太は私を見て言った。陽太のあの目はいつも私の心臓を熱くする。


「全然いいよ、いつも私を助けてくれるお礼だから。」


私がそう言うと陽太は笑って私を抱きしめた。


「ありがとう、僕は夏織に会えて本当に良かった。」


私も陽太に応えるように陽太を抱きしめる。私は急いで自分の部屋からプレゼントを取ってくる。


「これ、イラストの線画用のペン。おめでとう。」


私はプレゼントを陽太に渡す。


「ありがとう、大切に使うよ。」


陽太が自分の部屋に戻ろうとしたところを陽太の腕を掴んで言う。顔はとても熱い。


「今日、お姉ちゃん夜勤だから、できれば一緒に夕飯食べたい。ちなみに夕飯は餃子なんだけど。」


すると陽太は笑顔で手を握って言う。


「いいよ、丁度うちも親が仕事だからありがたいよ。じゃあ何時くらいにそっちに行けばいい?」


私は少し恥ずかしくなった。


「じゃあ、6時頃にお願い。」


そう返事をして私は自分の家に戻る。扉を閉めて荷物を部屋に置いて体操着を脱いで私服に着替える。ちなみに服は黄色のTシャツにショートジーンズ。今日学校の授業でやったところをワークで復習してワークが終わると本を読んで陽太を待つ。

 しばらく本を読んで時計を見ると針は5時55分を指していた。私はキッチンに行って夕飯の支度をする。手を洗っているとインターホンが鳴った。


「来たよ、夏織。」急いで扉を開ける。「何か手伝うことある?」


陽太が言う。


「じゃあテーブル拭いて箸とお皿出してほしい。」


こんなやり取りをしているとまるで私が陽太のお嫁さんであるように思えてくる。私は必死に気持ちを抑え込む。

 陽太がテーブルの準備を終わらせて私のところに来た。


「餃子だけじゃなんか足りない気がするから味噌汁でも作る?」


陽太の予想外の行動に少し驚きつつ私は答える。


「じゃあお願いしていい?というか陽太料理できるんだね。」


そう言うと陽太は少し自慢げに言う。


「まあいつも親が帰り遅いから自分で作ることが多くて、バリエーションを増やすために自分で勉強したんだよ。」


私は陽太に少し感心して言う。


「凄いね。私はどっちかと言うとあまり時間かけたくない方だからいつも前日の残り物とか食べてたから。私も覚えてみようかな。」


「良いと思うよ。料理は覚えといて損ないから。」


陽太は話しながら味噌汁の材料を準備し始める。


「じゃあ鰹節とわかめと根菜系の野菜ってある?」


陽太に返事をする。


「全部あるよ。あと味噌も。」


陽太に材料を全部渡すと陽太は素早く料理を始める。私も陽太の横で餃子を焼く。耳をすますと、油の跳ねる音、野菜を切る音、お湯が沸騰する音と、いろいろな音が私の耳の中で響く。餃子にいい焦げ目がついてきたところで玄関の鍵が開く音が聞こえた。


「ただいま夏織。」


その声が聞こえた途端私は顔が沸騰しそうになる。そうお姉ちゃんが帰ってきた。


「もしかして綾音教授?」


陽太はそう疑問をぶつけるように言う。私は恐る恐る答える。


「そうだと思う。でもなんで?」


リビングの扉が勢いよく開く。


「ただいま夏織。って、なんで陽太くんがいるの?」


私は恥ずかしさで意識を失いそうになる。私が黙っていると陽太が答える。


「綾音さん、キッチンお借りしてます。今日はお互い家族が帰りが遅いと聞いていたので、2人で一緒に過ごそうとしてたところなんですけど。もしかしてシフト変わったりしました?」


するとお姉ちゃんは安心したように答える。


「へぇー、そうなんだ。こうやって見てると2人は本当にカップルだよね〜。息ぴったりに動いてるし。」


お姉ちゃんの話でさらに顔の熱が上がる。


「もうお姉ちゃん余計なこと言わないでよ。」


私は平然を装って話す。


「というか陽太くん本当に料理できるんだね。美味しそうな味噌汁だなぁ。私ももらっていい?」


陽太は笑顔でお姉ちゃんに接する。


「いいですよ。少し多めに作っておいたんで、全然大丈夫ですよ。あと、手洗ってきてください。準備してますんで。」


お姉ちゃんは頷いて洗面所の方に行った。


「じゃあ夏織、餃子よそって持って行って。僕は味噌汁注ぐから。」「うん、わかった。」


私は餃子を皿によそってテーブルに持って行く。丁度私達が席に着くとお姉ちゃんが炭酸水を持って席についた。


「じゃあ、頂きます。」


お姉ちゃんはそう言って炭酸水を飲む。私も陽太も挨拶をして夕飯を食べる。


「陽太くんの味噌汁すごい美味しいね。どこで習ったの?」


お姉ちゃんが言った。それに陽太は優しく答える。


「親に少し教えてもらってそこからは独学です。」


私から見ると陽太はまるで料理人みたいだ。この料理を食べられるのは私とお姉ちゃんの特権だと思った。いつまでも食べていたいと心の中で私は思った。

 外から夕陽が射す。陽の長さからもうすぐ夏がくると私は改めて感じる。今年の夏休みはどんな出会いがあるのか、去年の私よりももっと明るい私が待っていると確信した。

 今回のお話はどうでしたか?

次回は夏織のご褒美シーンがあるかも????

是非お楽しみに!

次回の更新予定は明日の午前10時半ごろを

予定してます♪

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