今私にできること
今回のお話は前回予告した通り、夏織目線の陽太との密な関係を描いています!
最後まで是非ご覧ください♪
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今私にできること 夏織side
陽太の良くない知らせを聞いて私は必死に平然を装った。家に入って荷物を置いてベッドに倒れ込む。陽太の前では我慢し続けていた涙が溢れ出す。私は泣いた。ベッドに篭って泣き続けた。そんな悲しみの中に一つの疑問が芽生えた。「今私にできることは一体何なのだろうか?」と、その感情が湧いた時に私は無意識にノートにペンを走らせていた。ノートに2人でやりたいこととあのデートの日の思い出を必死に書き続けた。ノートにペンを走らせていると、ノートに涙が落ちる。私は思いが溢れてもう一度泣く。後ろから扉が開く音と共にお姉ちゃんが私を抱きしめる。
「大丈夫、オペは岩淵くんと明里が全力を尽くす。だから、心配しないで大丈夫。夏織はなるべく陽太くんの側にいてあげて、陽太くんの支えになってあげなさい。」
私はお姉ちゃんに抱きついて胸の中で泣き続けた。「私、陽太に寄り添いたい。」という本音が溢れる。するとお姉ちゃんは私の背中を摩って答える。
「夏織は陽太くんを全力でフォローしてあげな。夏織が陽太くんにしてもらったようにね。」
私は大きく頷く。少しするとお姉ちゃんは私の部屋を出た。私も夕食を済ませて今日は早くベッドに入った。目を瞑って息を整える。陽太はいつも私の頭の片隅にいる。そして学校で2人で過ごしている時も同じようにいつも私を明るくしてくれる。「今度は私の番だ。」そう決心して私は眠りに落ちる。
朝、いつも通り朝食を済ませて髪を整えて外へ出る。陽太の家のインターホンを押す。私はこれまでと変わらずに接すると心に決める。
「おはようございます、富田です。陽太さんいますか?」
話しかけると返事が返ってきた。
「居るわよ、今開けるから待っててね。」
陽太のお母さんの返事を聞いて待っていると、数秒で扉が開いた。
「おはよう夏織ちゃん、ありがとうね。いつも陽太と一緒に登校してくれて。もうすぐ陽太来るからちょっと玄関にいてね。」
陽太のお母さんはそう言うとせっせとリビングの方へと戻っていった。少し待つといつも聞く声がした。
「おはよう夏織、いつもありがとうな。」
陽太は私の頭を撫でながら話す。陽太が話し終わると陽太の後ろから陽太のお母さんが陽太の肩を持って答える。
「夏織ちゃんはいつも可愛いよね。陽太がこんな可愛い子と一緒にいるのが凄く不思議に思うわよ。」
「恥ずかしいからあまりそういうことは言わないでほしい。」
陽太が止めに入る。陽太のお母さんの話に私も顔が思いっきり熱くなる。
「そんなことないですよ。陽太さんの方こそ私からしたら、いつもカッコよくて優しくて、第一印象としてはガラスケースの中の薔薇みたいで、難攻不落みたいなイメージだったんです。」
私が本心を打ち明けると陽太のお母さんが言う。
「ありがとうね。じゃあ行ってらっしゃい。気をつけてね。」
陽太のお母さんに見送られながら私たちはマンションを出る。陽太が優しく私の手を握る。彼の手から微かな温もりを感じる。
「ありがとうね。そういえば陽太って小田原の方に知り合いっていたりするの?」
私はふと気になって陽太に質問した。
「いるよ。この前行った小田原から3駅先の真鶴って所で父さんの姉さんが旅館をやってるよ。」
「そのお姉さんにお子さんっていたりする??」
質問を投げると陽太が答える。
「うん、1人娘がいる。その娘の名前が水瀬奈々って言うんだけど、僕らと同じ中3で、真鶴では有名な美人娘だよ。まぁ僕は興味ないんだけど。」
陽太の返答に少し嫉妬心と安心感が湧く。私が続きを話そうとすると後ろから元気な声と共に加那ちゃんが飛び込んできた。
「おはよう、夏織ちゃん。今日も可愛いね。」
いきなりで少し驚いたけどすぐに持ち直す。
「おはよう加那ちゃん。髪型変えたんだね。」
私たちが話している間に陽太は祐希さんと一緒に話していた。始業式の日と同じように4人で登校する。
午前中の授業が終わり、給食の時間になった。加那ちゃんは給食当番で配膳をしている。給食までの時間の中で祐希さんと陽太の3人で話をする。
「というか健二からも富田さんからも聞いてなかったけど2人はそもそもどこで出会ったの?」
私が祐希さんの話を聞いて内心焦っていると陽太が答える。
「俺らは病院で入院してる時に出会ったんだよ。祐希にも春休み前に言ったと思うけど、俺春休みの前半は入院してたんだけど、お互い病棟が同じでそこで出会って意気投合したんだよ。」
私も陽太をフォローする。
「そうだよ。私が入院してた時に小説の話をよくしていてそこから関係が発展したの。」
祐希さんは私たちを見て話す。
「そうなんだな。あと夏織さんには感謝してるよ。夏織さんのおかげで春休み前よりも陽太が笑顔を見せることが多くなったからさ。」
私も出会った頃の陽太と最近の陽太の表情を思い浮かべると確かに表情のバリエーションが増えたように感じた。祐希さんの話に私は答える。
「ありがとう、祐希さん。」
丁度私が返事をすると当番が終わった加那ちゃんが戻ってきた。
「なに3人で意気投合してんの?私も入れてよ。」
加那ちゃんは勢いよくそう言うと席に座った。4人で食べる給食は、楽しくて、最高の時間だ。
今回のお話はどうでしたか?
私としてはこんな彼女が欲しいなと改めて
感じる良い機会でした!
次回もお楽しみに!
更新予定は明日の午前10時半ごろを予定してます!




