手伝いと私の気持ち
今回のお話では麻倉先生に遂にラブな展開が???
どうぞお楽しみください!
手伝いと私の気持ち 明里side
私には、小学校の時からずっと想い続けている人がいる。そしてその人とは地元が同じで私は小さい時によく遊んでいた。いつもクールで、時に温かく接してくれる、凄く優しい人だ。その人の名前は岩淵健二だ。私が彼と関わるようになったきっかけは小学校での入学式だ。たまたま席が隣で、そこから6年間よく一緒に過ごしていた。だがそこから中学高校と6年間音信不通となり、大学の入校式で綾音と話しているときに、健二に声をかけられて再会した。
大学の入校式。私は綾音と話していると後ろから透き通るようなクリアな声が聞こえた。「もしかして、麻倉?」そう、そこにはしばらく音信不通だった健二の姿があった。綾音とは中学からの付き合いだったため接点はないが私は小学校まで健二とずっと一緒だった。「もしかして、健二?」そう聞くと健二は大きく頷いた。「そうだよ、久しぶり。まさか成人式前に再会するとは思ってもいなかったよ。しかも医学部の入校式で。」綾音は後ろで疑問を抱くような顔をしていることに気づいて私は健二のことを綾音に紹介した。
あの入校式から健二とは6年間大学で過ごし、その後健二は都内の分院に移動となり、約3年間音信不通であった。そして今日、その健二と病院で再会した。
綾音が医局を出た後、私は健二に声をかける。「久しぶりだね。私、健二に会えて嬉しい。」そう言うと健二は少し照れたように私の頭を撫でて答える。「俺も嬉しい。やっぱり明里がいてくれた方が落ち着くし。」彼の不意打ちに胸の中の思いが溢れそうになる。「恥ずかしいからやめて。」
そんなやりとりをして二人別々に自宅に帰る。
綾音の家に着くと後ろから車のエンジン音がした。しかも野太いいかにもスポーツカーというような音だ。気になって振り向くとそこには深い青色の車と、運転席には健二の姿があった。私は彼が車を停め終わるのを待って二人で綾音の家の玄関のインターホンを押す。すると綾音のいつも通りの元気な声がした。「鍵開いてるから入っていいよ。」二人で家に入るとそこには段ボールを玄関に出す綾音の姿があった。「来てくれてありがとう、二人とも。」すると健二が助け船を出すように話し始める。「俺今日車で来てるから段ボール何個か運べるぞ。」そして綾音が答える。「ありがとう健二、じゃあお言葉に甘えてそこにある段ボール3つお願いできる?というかどれくらい車に入る?」そう言うと健二は自信ありげに答えた。「5つは全然入るよ。」私も綾音に話しかける。「私も荷物運び出すの手伝うよ。」「オッケー。じゃあ私と明里で段ボール車に載せよう。私も自分の車に5個くらい入るから丁度10個運び出せるね。」私は綾音と健二の車に段ボールを積み込み、綾音の車にも段ボールを積んだ。そして私は綾音の車に、健二は自分の車に乗って綾音の新居に向かう。
新居に着くと段ボールを下ろして3人で新居の玄関まで段ボールを運んだ。「じゃあ後は夏織が帰って来たら二人でやるから健二と明里は帰って良いよ。」そう言って綾音は少し笑顔で言葉を付け足した。「そうだ、健二、明里のこと送ってあげなよ。明里もさっきから健二に何か言いたげな顔してたし。」綾音の言葉に私は驚きを隠せずにいた。少し心を整えていると健二は何かを察したように言った。「わかった。妹さんによろしく伝えておいてくれよ。じゃあ行くぞ、麻倉。」健二は私の手を握って引く。私も慌てて話す。「わかった。ありがとう、健二。」
二人で車に乗り込む。「住所、教えてくれ。ナビ打ち込むから。」私が住所を教えると彼はカーナビにその住所を打ってすぐに車を走らせる。「で、なんだ。話したいことがあるなら言ってくれ。こっちとしても心残りだから。」私は思いを決めて話す。「私、健二と再会できて嬉しいんだ。それで健二も内心気づいてるかもしれないけど、私ずっと健二のことが好きだったんだよね。」私が話し終わると健二は少し顔を赤らめて話し始める。「俺も正直なこと言うと、あの小学校で明里と出会ってから俺もお前のこと、ずっと好きだった。でもまだ俺らは再会してから1日だ。だから俺は少しでも明里と思い出作りをして、自信つけてからお前を幸せにしたい。」健二の一途な想いに私の胸が熱くなる。「じゃあ健二は私のものっていう証拠をつけるために、私と口付けしてよ。」私の願いを聞いて健二は恥ずかしそうに話す。「わかった、じゃあこっち向け。」健二に言われて私は健二に顔を向ける。すると健二の唇が優しく私の唇に触れる。温かい彼の温もりを肌で感じる。彼は唇を離して言う。「これで俺はお前のものだ。でもあと少し待ってほしい。俺がお前を幸せにするって宣言するまで、待っててほしい。」健二の答えに少し期待を掠られたが私も思いを決め込んで言う。「わかった。私は待ってるから、健二が私に想いを宣言してくれるのを。」
私の家の前に着くと健二は車から出ようとした私の手を引いて私に言った。「期待に答えられなくてごめん。でももう少し待っててくれ。お前を幸せにするって絶対宣言するから。」そう言うと私の手を離した。車を降りて彼を見送ると私も家に入る。荷物をリビングに置いて寝室に行ってベットに飛び込む。「あんなの、反則だよ。昔から健二は戦略家だよね。」私の想いがどんどん大きくなるのを胸から感じた。
今回のお話はどうでしたか?
私は岩淵先生のかっこよさに惚れちゃいました!
作者が女だったらこういう男の人と結婚したいです!
次回は明日の午前10時半に更新予定です!
また明日からは本編に戻ります!!
お楽しみに!




