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幼馴染の密会

 今回からの2話は番外編で綾音教授や麻倉先生、岩淵先生がメインのお話です!

3人の関わりに注目しながらお楽しみください!

 幼馴染の密会 綾音side


 今日、4月1日に私と妹の夏織は新しい家に引っ越す予定だ。そして夏織の退院日であり夏織の人生初のデートの日である。

 朝8時過ぎ、夏織の病室の扉を叩いて中に入る。


「おはよう、夏織。今日の服めっちゃ綺麗だね。やっぱり夏織は素材が良いから薄いピンクのワンピースが似合うよね。」


そう言うと夏織は私の顔を見て話し始めた。


「うん。私もこのワンピース好き。あと、ありがとう。色々手伝ってくれて。」


妹の恥ずかしがっている顔が凄く可愛い。


「今日はちゃんと身だしなみ確認しなよ。陽太くんとデートなんだから。」


「だからデートなんかじゃない。」


妹は口では反論しているが、顔の赤さが明らかに認めているようにしか思えない。

 9時過ぎに夏織を見送ると私はすぐに駐車場に向かい、お父さんの車に夏織の荷物を片付ける。私も今日は夜勤明けのため、医局に行き、引き継ぎを終わらせてデスクで休んでいると後ろから思いっきり誰かに抱きつかれた。誰かと思い振り向くと、


「おはようございます。綾音教授。」


と聞き慣れた声からすぐに誰かわかった。そう、そこには私の幼馴染の麻倉明里の姿があった。


「陽太くんが夏織ちゃんの手握って退院したよ。あの二人凄く仲良くてこっちとしては結婚前のカップル見てる気分だったよ。」


やっぱり明里もあの二人を観察していたらしい。


「やっぱりそうだよね。うちの妹も気持ちを必死に隠しながら準備してたわ。」


「綾音としては陽太くん、夏織ちゃんの婿さん候補に入ってるの?」


私も正直なところ、陽太くんが夏織の婿さんになってくれればとても嬉しいというのが本音だ。


「もちろん入ってるよ。だってあんな優良物件なかなかないんだから。」


私の言葉を聞いて明里の顔が少しニヤつく。


「二人はこれからどうなるんだろうねぇ。」


さらっと明里がそんな問いを私に投げかける。


「私達からしても予測不能だよね。だって私達は経験少ないし、全くわからないな。」


そんな二人のことを話しているといつもは見ない藍色のドクターカーのスーツに白衣を纏った岩淵健二の姿があった。


「おはようございます、富田教授。あと、ずいぶん久しぶりだな、麻倉。」


私が話そうとすると明里は急に顔を隠すようにメモ帳を見始めた。


「おはよう、岩淵。元気そうじゃん。あとタメ口で全然良いよ。もしかして岩淵、今日から本院勤務だったけ?」


そう、岩淵は私と明里の同期で大学時代はいつも3人で話していた仲であった。そして岩淵はこれまで本院では月1の勤務で基本的には東京の神保町にある分院で勤務していたのだ。


「了解です。今日付けで本院勤務メインに戻った。二人とも元気そうで何よりです。あと陽太ってまだいる?」


丁度明里とその話題で盛り上がっていたところだったから聞こえてたか正直ヒヤヒヤした。


「そのことなんだけど陽太くんは3月の終わりに退院したよ。でも最近私の妹によく面会に来てて今日の9時妹が退院する時にも来てくれてそのまま二人で出かけたよ。」


そう言うと急に健二の顔が明るくなる。


「そっか。綾音の妹さんって確か夏織さんだったよな?あのめっちゃ顔が整った。そっか、陽太もやる時はやるんだな。あんな可愛い人と話せるぐらいに陽太変わったんだな。」


健二からの思わぬ妹の褒め方に少し私も驚く。


「そう。私も正直驚いてるんだ。前に入院していた時は私達医者や看護師としか会話していなかったのに、夏織と病棟が同じになってからめちゃくちゃコミュ力開花したんだよね。ちなみに妹が転校することになったんだけどその転校先が陽太くんの学校だったんだよね。」


そう言うと健二は何かを察したように口を緩めて微かにニヤついた。


「そうか。二人の関係が楽しみだな。あとすまん。今更だけど綾音、私服ってことはもしかして上がり?」


私も話にのめり込んでいて少し気が遠ざかっていた。


「うん。私は当直明け。ちなみに明里は?」


すると明里はメモ帳を閉じて答える。


「私も夜勤明け。暇だったから夏織ちゃんの退院の準備手伝ってたところ。」


すると健二は気持ちを抑えるような表情をして答えた。


「俺も徹夜上がりであとは手続きとデスクの準備だけだからもう上がりなんだよな。それで二人はこの後どうすんの?」


すると明里が少し前のめりに話す。


「私は一回家帰ってその後綾音の手伝いする。」


すると少し健二が考えながら話し始める。


「綾音の手伝いって?」


慌てて私も話す。


「実は今日私引っ越しで、段ボールの運び出しとかをちょっと明里に手伝ってもらう予定なの。ちなみに勤務場所は変わらないから。」


「そっか。じゃあ俺も行くよ。どうせこの後俺も暇だから。」


私は健二の行動に少し驚いた。


「ありがとう。じゃあよろしくね。12時に私の家に来て。住所はスマホに送るから。明里もお願いね。4時には多分夏織帰ってくるから。」


 朝陽が窓から私達3人を照らす。ここからまた私達3人の組み合わせが復活したのであった。そして少しこの3人で話していてこの瞬間が懐かしく感じてくる。

今回のお話はどうでしたか?

次回は麻倉先生に春が訪れるかも???

ここからもストーリーに注目!

ここからもお楽しみください!

次回は1月17日に更新予定です!

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