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事件認知

北海道警察少年犯罪対策本部―。全国の警察組織に新設された「少年犯罪対策委員会」の実行部署だ。全国に先駆けここ、北海道に設立された。しかし、本部長は現役中学生の桜丘⁉現実の事案を元に再構成した本シリーズ半年ぶりの第二弾。

「よう、三元豚野郎。」

まただ。また、僕に恐怖が襲いかかる。

 「おはよう。加西くん。」

相手の気が立たないように、無難な挨拶を交わした。

 「はぁ?何豚ごときが俺に向かって話しかけてくるんだよ。クズ。」

加西くんが、怒り出した。まただ。

 「おい、石黒。」

喧嘩っ気強い、僕の嫌いな人を呼んできた。

 「どうした、加西。」

指の関節をポキポキ鳴らしてやってきた。

「こいつ、豚のくせして俺に『おはよう、加西くん』だって。まじキショなんだけど。」

「教育が必要らしいな。」

石黒がこのセリフを言った。また、トイレの便器に顔を突っ込まれてリンチが始まる。

「よし。じゃぁ、今日も特別に俺と加西で授業をしてやろう。いいだろう、加西。」

石黒がこの提案をし、加西も待ってましたと言わんばかりに賛成すると他にも血の気が荒い男子生徒数名が「さんせー。」という。 

「よし、じゃぁ、お前ら連れて行け。」

石黒が命令すると、男子たちは僕の体のあちこちを掴んで旧校舎まで引きずり出した。引きずり出されている途中、うち男子ひとりが僕に話しかけてきた。

「こいつ、もう指導するの飽きたな。お前今日、3日分溜めて指導してやる。覚悟しとけよ。」

 いつか、僕は殺されるのか…。恐怖しか無い1日がまた、始まった。


 コンコンとドアをノックする音がした。

「どうぞ。」

書類作業をしながら返事をした。

「失礼します。少年特捜部いじめ特捜本部の坂木です。」

どうやら、事件が起きたらしい。書類作業をやめ、ソファに着席を促し要件を聞くことにした。

「では、単刀直入に。公立中島高校の現役生徒からの匿名通報でした。クラスの男子生徒一人がいじめられているようです。」

「具体的に言うと?」

すると、坂木は溜息を吐いてから、

「暴行罪、恐喝罪、傷害罪、窃盗教唆罪、窃盗罪、強要罪、侮辱罪、名誉毀損罪…。挙げればキリがありません。」

一息で話した。

「なるほど。」

桜丘は考えた。坂木は暗に「最重要案件」として認め、捜査本部を立ち上げるようにお願いしているのだ。たしかに、被疑者のやってることは非常に重罪である。余罪もきりないだろう。だが、間もなく札幌で一番大きい札幌祭りが始まる。今、ここで捜査員を大量に投与して警備が疎かになるどころか、少年事案に対応できなくなっては困る。

「短期間で検挙できるか。」

坂木にきいた。坂木はいじめ特捜本部、捜査一係の係長だ。

「人員が多ければ可能です。第1、証拠は少しづつ揃ってきてます。」

自信に満ちた顔で言う。もう、判断はついた。

「本件を最重要案件として早急な被疑者逮捕、送致を行え。ただし、誤認逮捕、違法捜査はするな。」

「ありがとうございます。それで、本部長にお願いが。」

坂木の願いを聞き入れると、坂木は、帰っていった。



続く

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