尾呂血《おろち》中編
突然失踪した恋人美穂を追って、美穂の故郷を訪れた大輔。そこは歴史に埋もれた山陰の秘境、須佐之男命が八岐大蛇の血を洗ったという言い伝えのある尾呂血湖畔に広がる閉ざされた村だった。美穂は湖に身を投げて自殺したと村人に告げられるも信じられず、独自の捜索を開始する。村に残る数々の不気味な風習。やがて、国家の中枢を揺るがすような新事実が明らかになってくる。
天皇家の三種の神器の一つ、天叢雲剣の行方を探して卑埜忌村に辿り着いた皇宮警察官、天法正一とともに村に隠された秘密に迫る。
2024/02/19 14:57