彰!ここは旅館?いいえ違います③
俺たちはまた車で移動してきた。
見えてきた景色は、ザ! 「高級リゾートコテージ」
大きなヤシの実。他にもリゾート地にありそうな木々。
カラフルな花々がありそこには適度に離れたコテージ三棟。
マジ豪華な建物が見えて来た。
車から見えてきた建物が見えてきた。
タクミと真が「こんな建物ここにありました?」「無かったですよね?」「あったら普通に気付く大きな建物」「本当に近づけば近づくほど凄い建物見えて来たー」
「景観にこだわりましたから。雰囲気が大事です」
「彰様のお相手と違い真さん。タクミさん。アークさんの相手の方は10代の女性達が多いです。もちろん処女の方ばかりなはずだから「景観」「雰囲気」には徹底的にこだわったと建築家が言ってました」
「処女!」「処女……」顔を真っ赤にした真が口パクパクしてる。タクミのも「処女……」「初めてが……俺たちなんて…………うまくできる自信がない……」「彰様。俺たちにテクニックを伝授してください」「俺たちは……彰様じゃない」「俺たちはそんなテクニック持ってませんよ!」「失敗する未来しか浮かばばい……」「処女……」「処女無理…………」
顔を青ざめてるタクミと真を完全に無視して菊池の話は続く。
「話を続けますよ。建築家が、「ここに来られる女性たちは一流で西園寺グループが認めた方々のはず!一流のものを使いたい」と熱弁して作った「三軒」です」
「とにかく一気に作るので、随分前から、わが社の建築家が設計して、我が社の建設会社が、「こだわって」作ってもらいました」
「青ざめた顔しないで、固まらないでサッサと車を降りてください。ほら、真さん。タクミさん。サッサと降りる。半田。もう強制的に降ろして下さい」
「ほら、お前たち菊池が困る。サッサと降りる。降りないと殴るよ! 彰様も手伝う」
俺もタクミと真が降りるのをしぶしぶ手伝わされる。半田。俺はお前の雇い主だぞ。
「正直。彰様の建物と違い説明不要なんですがね。私、疲れたんで半田頼んでいいですか」
「私の愛する菊池。彰様で精神ゴリゴリに削られて可哀想な菊池。めんどくさいけど、彰様。真さん、タクミさん説明します」
菊池の顔を見ながら、菊池の顔を見ながら、両手で菊池の手を掴んで、俺たちを一切見ず! 話す半田。
おい。お前の雇い主。俺のお婆様だよ? めんどくさいてなんだよ。
半田が俺たちに向かって振り向いて「じゃあ。めんどくさいけど着いて来て下さい」
まず外観は「白」を基調にし、靴のまま入れる様になっている。中はシンプル。
「あ! 靴はそのままでOKです」
「まずこの建物自体はリビングを広く取った開放的な感じです」
「そちらのキッチンも使いやすさにこだわって2人で仲良く料理等もできるようになってます」
2人で並んで料理できる様になってるみたいだ。イチャイチャしながら料理。
俺の隠れ屋的ラブホとかと違い過ぎる。
シンプルな風通しも良い建物だ。ます、ラブホじゃない。
ラブホじゃないんだよ! 心の中で俺は叫んでた。
半田が、真とタクミを完全無視して説明中。
「そちらにある大きなガラス扉が全て収納出来る様になっています」「向こうに見える今は、水が張っていませんが、大きなプールとつながる様になってます」「お風呂場にも大きなガラス窓がありプールと一緒で大きなガラス扉が全て収納出来る様になっています」
大きな窓と奥に大きいプールもあり2人とかで笑いながら泳げるぐらい広い。パラソルも、ついたとにかく開放的な時間を過ごせる建物。
ハンモックもあるし、プールと建物がつながる様になっていてラブホでは断じてない。
「どう? 素敵でしょう? おい。二人とも説明聞け! 夜の営みと女性の接し方は、そこの「腰ふりサル」に後で幾らでも聞けばいいだろう? そこの「腰振りサル」は女性たちを『魅了』することにかけては「天才」だぞ!」
俺は流石にむかついた。
「さっきから言わせておけば半田。お前「腰振りサル」連発してるし俺に対する雇い主への敬意もないぞ」
「事実しか言ってないですし私の雇い主は彰様のお婆様の「サト様です」サト様には「彰様の事は叱ってよい」と言われてます。「西園寺グループを率いるには下の者の話を聞かなくてはいけない」「しっかりと躾けるように」と言われてます。何か文句がありますか?」
否定できない。悔しい。本当に悔しい。
俺は、こうなれば、意地だ。悔しいから何処か? エッチぽぃ所をこの建物の中に探し中。
なぜだ! 俺の建物と違い過ぎる。確かに俺の建物は高級旅館風で、金は俺の建物は圧倒的にかかってるんだが、納得できない自分がいる。
真が俺を見ながら、「確かに」「彰様は「腰振りサル」だから聞けば上手くいく。彰様宜しくお願いします」真。色々、酷くない? 間違いなく君は僕が雇い主。お婆様じゃないよ? タクミも「彰様よりこの世の中に女性を「夜の天国」を見せる人はいないんじゃないかなぁ? 顔とそのエッチ身体と彰様の下半身のアレはデカいし。女性は余裕で「天国」行けますよ! 俺たちは、顔は勝てないけど、そこら辺より割と良い顔だし、身体は鍛えてるからビジュアルは良い。下半身は普通? 多分。あ! 彰様! 下半身のアレの鍛え方も教えて下さい! 彰様なら知ってそう!」タクミ。キラキラした目で見るな! 真も確かに見たいな感じで見るな! 俺は今日一日で精神がガリガリに削られ中。
そんな雰囲気を変える。
菊池が「真さんとタクミさん。とりあえずせっかく建築家と建築会社が作ったこだわりの貴方方の建物見てください。素敵ですから。ただし、寝室だけはダブルベットで防音壁と防水になってます。そこはプライベートを意識してです。彰様とは違います。あとは、普通の建物ですからね?」「彰様と違って腰振りサルにはならないだろうから心配してないよ」半田が笑顔で真とタクミに言う。
ムカつく。俺はまた、粗探ししながら室内をチェック中。見れば見るほど素敵な室内ですがね。
「いつまで、彰様は粗探ししてるんですか? 諦めて下さい。こちらのソファーに座って下さい。お茶を出しますから」菊池にため息吐かれながら言われたよ。泣きたくなった。
真とタクミは「おーコレは凄い! オシャレだ! リラックスする!」など言いながら室内をチェック中、菊池が俺にお茶を出して来た「彰様。お疲れ様です。こちらカモミールティーです。お疲れの彰様には良く効きます」「ありがとう。菊池。お前も、そこに座れ疲れただろう」「分かりました。ありがとうございます」
真達は半田の説明を聞きつつ落ち着いて室内と外観見学中。俺と菊池は静かにそれを待つことにした。
「彰様。この建物凄いですよー!」「この建物とはまた違う雰囲気の建物があと2棟あるなんて、凄い!」真とタクミがめちゃくちゃ喜んでる。
「大体全くラブホみたいじゃない。彰様の高級旅館も確かにいいけど俺達にはし敷居が高すぎるから「ありがとうございます。菊池さん半田さん。女性は西園寺グループなら全て性格からチェックして綺麗な女性しか来ないだろし後は、彰様に教えてもらおうと思います」タクミが物凄い勢いで納得している。真達は、ソファーに座って今、カモミールティーを飲んでいる。
「落ち着いたら、他の所も案内します。今、いる所は真さんの建物ですから」「俺の建物だったんですか?」「ありがとうございます」「ここは休日来てもいいんですか? ここでゆっくりと本など読みたいんですが」「構いませんよ。そういう意味なら、イアンさんも建物いるかもしれませんね? ラブホ感覚でしか作らなかった」「後で、真さん、タクミさん、あと、1棟。タクミさんの建物を見てもらってイアンさんとアークさんにも聞いてみましょう」「アークさんの建物は本人確認してもらうので、その時にイアンさんも見てもらいましょう」「あと、言い忘れてたんですけど、彰様の会社が「ニューチューブ用の大きな建物」を建設中です。建築家と建設部門が異常など気合を入れて作ってると聞いてます。これに関しては費用は彰様が今回のツアーで稼いだお金や彰様のグッズ代が充てられているらしく、私もしりません。「出来てからのお楽しみ」と伝言を預かってました」
は~? は~? は~? 俺たち三人は目が点になってしまった。
「あと、田辺からの伝言で真さん、タクミさん、彰様と明日から修行」と伝言預かってました。固まる俺たちを無視して「じゃあ、明日があるんだから、次のタクミさんの建物行くよ! ほら、菊池が困ってる。さっさと動く! ぼさぼさしない!」俺たちは、タクミの建物へ向かったのだった(タクミの建物もむちゃくちゃ良かった)