初めての塾
3歳で塾デビュー
お母様に連れられて塾に来ました。
塾のはずだが・・・
どうみても高級ホテル?
「お母様。塾は、この様にキラキラしているのですか?」
「彰ちゃんここは普通の塾とは違うのよ?」
「彰ちゃんは優秀で男の子だからセキュリティが良く高級な塾にしたの。普通の塾なんて・・・どんな害虫がいるか分からないから安心安全なココにしたのよ」
ようは、お金持ちしか入れない塾らしい
女性を害虫呼ばわりした・・・お母様だ
塾に着いたら女性がやってきた
「西園寺様お待ちしておりました。今日から担当する安西と言います。さぁ、ご案内します」
そう声をかけてきた
見た目は高級スーツを着てるキャリアウーマン
清潔感もあるナイスバディだ
俺とお母様は、安西先生に案内されて
いわゆる高級スイートルームみたいな所に来た
勉強するのにベッドいるのか?何に使うんだ?
そして、この広さいる?何に使うんだよー?
俺の部屋よりは、少し小さいが広い。多分4LDKはある
今の俺の部屋は、かなりゆとりのある6LDKの家
より広いからなぁー
寝るだけの前世との部屋の違いにドン引きしてた時代が懐かしい。
お金はあるのに、ブラックな大企業に就職してあちこち転勤して管理職とか出世したから本当に寝るだけの部屋だった。
そんな事を俺が思い出して居たら少し泣けてきた
お母様は、部屋を確認して
「まぁ、このレベルなら彰ちゃんの勉強する部屋に相応しいわね」と言っていた。
高級ソファーに座り高級ケーキと高級な紅茶とジュースが置かれて
「では、早速なのですが、彰君にひらがなから教えたいのですがよろしいでしょうか?」
え?今更ひらがなて・・・・・
俺は、安西先生に「先生今日、僕が勉強した所まで教えようと思ってタブレット持って来ました。先生見てくれる?」
無邪気な笑顔で安西先生に渡した
安西先生が「う!天使がいる」とか言いながら前のめりで、崩れてるけど大丈夫かぁ?
お母様は「彰ちゃんは天使なのです」と言い横でウンウン言ってる
安西先生は、何とか体勢を立て直し、渡したタブレットを見ている
ちなみに俺が前勤めてた会社は、一応一流外資系企業
ブラックだけどめちゃくちゃ給料良かったけど
ただ、寝る暇がない。恋人にも振られた。
俺は、頭は、前世から良い
今のタブレットの勉強は、中学生ぐらいで止めている
この世界の基準を知るには中一からスタートした方が、やりやすいからだ
安西先生がビックリしている
「お母様。このタブレットの中をご覧になった事は、ございますか?彰君は天才みたいなんですが」
「タブレットの中は見せてもらった事はないの。彰ちゃんが自分で買った部屋の金庫に入れて暗証番号も秘密だと言うものだから。彰ちゃんが天使で天才なのは知ってるんだけど・・・・」
俺は、塾に通うまで、家族にもメイドにも絶対に暗証番号は教えなかった。勉強の進み具合なども一切教えてはいない。
「お母様を驚かせたくて内緒にしてました。僕は、将来、お母様の跡を継ぎたいですから」
(跡を継いで、色々な女の子とイチャイチャして遊びたいですから)
「まぁ、彰ちゃん、そんなに、会社と私たちの事を思ってくれてるなんてお母様嬉しい」
お母さんは、泣き出した
「西園寺様。彰君は、中学生レベルまでお出来になっております。英語も完璧です。3歳でこのレベルなら天才です!先程、ひらがなからは、必要ないと思われます。今日は、ここまで、彰君がお出来になると知らなかったので、明後日、塾の日迄にテストを用意して、彰君の学習状態などを見てから指導させていただきたいと思うのですがいかがでしょうか?」
お母さんは、タブレットを見ながら「確かに彰ちゃんは天才ね。良いでしょう。明後日伺います」
「彰ちゃんは、天才です。明後日また、来ましょうね♪」と言いルンルン気分の母さんと帰ることになった
俺は、とりあえず安西先生に「明後日よろしくお願いします」と頭を下げたら安西先生がビックリしていた
どうやら、この世界の男は、挨拶しないらしい