イアン・マルポート
イアン君が彰の側近になる前の話です
僕は、紛争地域で孤児で餓死寸前で、助かった。
お母さんは、死んだ。僕は、気がついたら、病院のベッドに寝かされていて、綺麗な服も着せられていた。病気に掛かってないか検査されて、しっかりした食事も与えられた。
今までロクな扱いを受けていなかったから、どうしたら、良いのか?分からなかった。
病院代が無いことを言ったら、「全て、彰様から頂いてます。心配は、いりません」と言って1人の男の子の映像を見せてもらった。『天使』と思えるほど、とても、美しい男の子の映像で、彼が、西園寺彰様で、世界の西園寺グループの御曹司らしい。
じゃあ、僕の治療費や生活費は、西園寺グループが払ってくれているのか?と思ったら、違うと教えてくれた。
彼は、西園寺グループの御曹司なのに、自分で、既にお金を稼いでいて、僕の為に使うお金は、全て、彼が払ってくれている言ってくれた。
最初は、意味が分からなかった。
僕を見てくれる女性の人に「彰様とはどんな人なのか?」と聞いたら、演奏している映像を見せてくれた。
素晴らしい演奏で、僕は、その演奏を何度も何度も観た。
この演奏してるDVDを売った費用だったり、彼がで出るCMの契約費や彼は、既に、有名な作詞作曲家でもあるらしく、曲の印税などのお金を僕や、紛争地域の子供達や孤児院の子供達の基金に当てていると言ってた。
彼曰く「同じ子供の不幸を少しでも減らしたい」と言ってしているらしい。
しばらくしてから、菊池と言う女性が僕を訪ねてきた。
菊池さんは、表情が変わらず、綺麗な挨拶を僕にしてくれた
「初めまして、イアン・マルポート君。今回君に提案があってきたたんですが、話は、出来ますか?」
「はい。話出来ます」
「良かった。君は、真面なようですね。私は、西園寺彰様の専属メイドをしております。名前は、菊池です。君に、西園寺彰様の側近に将来なって欲しいのです」
「彰様には夢があります。その夢を叶えるために、先ほども言いました。彰様の側近になって欲しいのです。彰様の側近なので、覚える事が、山のようにあります。とても厳しいと思いますが、彰様の将来の夢の為に君が必要だと思います。彰様を支える側近になって欲しいのです」
「菊池さん、質問して良いですか?」
「ハイなんでしょう?」
「彰様の将来の夢とは何ですか?」
「男性の社会進出です」
「イアン君は、男性を見た事はありますか?」
「ありません。この病院に入院してから彰様の映像しか観てません」
「そうですか?では、一般的な男性の映像を観せます。かなり、衝撃的な内容なので、心して観てください」
それから、菊池さんは映像を見せてくれた。
男性達は、女性に殴る蹴るして、引き摺り回し、暴言を吐いて、話も何も無い。
部屋に入って入ってしまった。
「衝撃的な内容でしたでしょう?今、世界的な男性は、あれが普通。家から出ず、家族に暴力を振るったり、暴言を吐いたりする男性が、多いのです。あ!もっと知りたいなら資料は、後から、渡しますし、映像も出しましょう。あれは、我が社の女性社員の自宅でしたから」
「どうです?感想は、ありますか?」
「あれが、普通?とにかく凄い映像でした。彰様は、どのような方なのですか?」
「彰様は、現在、イアン君の一つ上の6歳児です。普段から優しく。屋敷のスタッフの名前も全て覚えております。警備の者の名前も全て覚えていて、とにかく、優しく、頭も良く、何より、イアン君みたいに、普通に話が出来ます」
「側近候補になれば、常に彰様の映像が見れますので、より彰様の性格などが、分かります」
「側近になれば、彰様に会えますか?」
「直ぐには、無理です。まず、貴方は、孤児です。孤児の男子が本来行くところを貴方は、知っていますか?」
僕は、全く知らないので聞いてみた
「これは、あまり知られてないのですが、先程の男性のように、あまりにも暴れて、暴言を吐く男性達の収容所があります。「女性がもう、無理だ」と言った男性は、調査が入り、対応不能と言われたら、入る施設です。そこでは、薬を使って男性達を大人しくさせて、「種馬」として、生活させるのです。全世界にかなり施設は、あるんです」
「そして、孤児の男性は、孤児院で見れる12歳迄は、孤児院で面倒見ますが、13歳になったら、先程言った施設に送られます。理由は、先程、見せた映像でお分かりになるでしょうが、男の子達が先程見せた映像のように暴れるからです。暴れないで、イアン君みたいに普通に話し出来たら養子など話が幾らでもあります」
「実は、彰様は、その男性の墓場みたいな施設の事も多分、ご存知です。実は、今回、彰様が孤児の男の子を世界中から探させて、イアン君が見つかったんです。「俺の側近候補を鍛えて使えるようにして欲しい」と言われまして、イアン君以外にイアン君と同じ歳の男の子でイアン君と同じ紛争地域の子供と世間知らずの彰様と同じ歳の男の子が3人いるんですが・・・・先程、イアン君が見た映像のような子供達なんです。イアン君。彼らが、施設や他のところにいた時の映像見ますか?」
「普通の男の子達を知らないイアン君は、見た方が将来的に対応しやすいと思います」
「ちょっと、見ます」
「では、5分だけ」
僕は、5分だけ映像を観た。
あれは、確かに、凄い。これを社会に出すのは、無理
てか、怖い!
「5歳のイアン君には、やはり刺激が強かったですね。すみません。先程の3人は、もし、イアン君が来てくれるので、あれば、イアン君に、先程のような事をさせないぐらい調教しときますよ」
「ただし、イアン君にも、強くなって貰わないといけないんです」
「理由は、6歳児なのに、彰様。かなり狙われています」「今月だけでも3件」「6歳児の彰様自身も護身術で師範代までお強いんですが、1人では難しいレベルまで来ております」
「イアン君顔色が悪くなって来ましたね。先程の映像も観たからでしょうね。」
「イアン君は彰様の現在のプライベート映像見たいですか?」
え?見れるの!見たい!
「見たいです!」
「では、この部屋に常に彰様のプライベート映像が流れるようにしときましょう。イアン君には、出来るだけ彰様の側近になって欲しいですからね」
「イアン君。プライベート映像には、音声も入ってますが、日本語なので、イアン君は意味が分からないと思います。大丈夫ですか?」
「大丈夫です。まだですか?」
僕はワクワクした。あの綺麗な天使のプライベートだ!あの綺麗な天使は、何してるんだろう?
あ!映像が来た!
「あー今は、彰様は、護身術を極めてらっしゃってますね」
綺麗な天使は、凄い速さで、走ってた!
しかも、何故か足に履いているのが、一本足の何か履いてる?
「あーあれは、ですね?彰様のオリジナル下駄です。普通は、下駄は、走る時は、使わないんですよ。しかも、あれは、履くものじゃないし。あれで走れる彰様がおかしいんですよ。しかも、重りを両手両足に着けてますねー」
「はー。彰様は、一体どこを目指しているのでしょうかね?」
真剣に走れる映像だけで、「美しい!」
「菊池さん!あの美しい彰様の側近になれば毎日、彰様と居られる?」
映像を観ながら僕が言ったら
「側近になれるだけの、物凄い勉強や先程、彰様がやっていたような内容を出来るようになれば、逢えるようになります。今の映像は、側近候補の方しか見れないんです」
「じゃあ、全て終わったら、会えるんだね?」
「もちろん、側近なので会えますよ」
「じゃあ、僕なるよ。側近に!」
「先程の3人と会いますよ?もちろん、イアン君に会うまでに、話の出来る子猿にまでは、しときます」
ちょっと僕は嫌な顔してしまった。
「大丈夫ですよ。イアン君に会うまでには、子猿3人は、調教終わってますよ。イアン君。ここで、リハビリして、体力付けてください。半年後。迎えに来ます。イアン君には、それまで、ここで、学習してもらいます。もちろんご褒美もありますよ。イアン君には、彰様のCDや写真集やグッズなどあげます」
「明日からイアン君専用の講師をつけますので宜しくお願いしますね」
「では、半年後お迎えに来ます」
そう言って菊池さんは出て行った。
次の日から、本当に先生が来て、僕は、初めて勉強をした。
リハビリも頑張った。
毎日、彰様のプライベート映像観ながら、自分もちろん頑張ると言いながら・・・
普段携帯で書いているので後でミスが多いことに気づきます